神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[コンサ] 2010 J2第08節 札幌-水戸

2010-04-25 22:07:40 | コンサ
2010 J2第08節:コンサドーレ札幌 1-2 水戸ホーリーホック @スカパー


ボールをつないでいく札幌に対し、ボールを奪ってからの早い攻めでゴールに迫る水戸。
立ち上がりからボール支配率は完全に札幌。これまでの負け試合では、中盤でのセカンドボールをいかにマイボールにできるかが課題に見えた。
それが、今日は芳賀、上里、宮澤が中盤を支配した。

さらに、今期初スタメンの岡本がドリブルで左サイドを中心に攻め立てる。右の藤田は、プロ初スタメンの堀田のフォローに回ったのか、攻め上がりは少なかったものの、ゴール前でラストボールに絡むことが多く、決して悪かったわけではない。

近藤を中心にシュートを打ちまくったものの、得点は上里のミドルのみ。これは前々節に続いてのスーパーシュートであり、毎試合このような活躍ができれば、4-4-2でもレギュラーが取れるようになるだろう。とはいえ、あとはさっぱり。

ペナルティエリアまでボールは運べるものの、最後のパスが合わなかったり、キーパー正面にへなへなシュートだったり。明後日の方向にふかすのとどっちがマシかと言われれば、入らなければどっちも一緒。

堅守の水戸はコーナーキックをうまく使って2点を奪取。まさしくプランどおりのサッカーを見せた。やはり、J2はカウンターサッカーが安定するんだよなぁ。

最初の失点は石川がマークを外し、一発目は高原が防いだものの、作田にこぼれ球に詰められてゴールを割った。このとき、堀田か芳賀が二人目をマークしていればフィニッシュは無かったかも。
2点目は敵味方もつれ合って転んだ中、最初に立ち上がった作田が足を伸ばしてのゴール。

セットプレーでの集中力が足りなかったということなのかもしれないが、果たしてそれだけだろうか。

2点目を取られてすぐに藤田が古田と交代。ここからさらに勢いがなくなってしまったような気がする。

攻撃のリズムを変えるために、砂川、キリノを投入も、悪い方向にシフトチェンジしたみたい。時間が無い中、どうやってゴールを奪うのか。それがまったく見えなくなってしまった。

決してどこかが明らかに悪いわけではない。どこかが少しずつ足りないだけ。もう少し、藤田のトラップがうまかったら。もう少し、上里の判断が早かったら。もう少し、藤山の身長が高ければ。もう少し、もう少し……。このままのサッカーを続けるのであれば、個人個人がもう少しずつ努力して、レベルアップしていくしかない。

対戦相手を研究してプランを練り、そのプランどおりのサッカーをやりきって勝利した水戸。
自分たちの理想を追い、完成度の低いサッカーを続ける札幌。

サッカーに対する意識、勝利に対する意識の違いがはっきり見えた両チーム。

コンサドーレは後5年たてば、成熟した良いチームになるのかもしれない。しかし、5年後、どれだけの選手がチームに残っているだろう。

5段階計画開始から、7年目。中山隊長を獲得し、ステップ4へ進む年と思っていたが、まだステップ2とステップ3の間をうろうろしているようにしか見えない。


[SF] グリーンワールド

2010-04-25 18:56:21 | SF
『グリーンワールド』 ドゥーガル・ディクソン (ダイヤモンド社)




荒廃した地球を捨て、宇宙殖民者としてとある惑星に降り立った人々の1000年に渡る歴史。

上巻の冒頭が子供のための教科書のようになっているために、全編がそんな感じなのかと思ったら、そうでもなかった。ただし、文字は大きめでルビ付き。カラーイラストでお子様にも安心設計(笑)

『アフターマン』、『フューチャー・イズ・ワイルド』で有名なディクソンだが、まるで本当にあった歴史をもとにした拾遺集のようだ。

この作品の主人公といえるのは、野生動物ハンドブックではないかと思われる。最初の植民者の博物学者や冒険家がまとめた資料を元に作成されたハンドブック。それが、時代を下るにつれ、改版に伴い、微妙に記載事項が変わっていく。

最初のうちは調査が進むにつれ、情報量が増えていく。まだ見ぬ殖民惑星の動物、植物がとてつもない想像力でイラスト化される。
どこに住んでいるのか。どんな食性なのか。そして、どんな繁殖方法をするのか。

新しい種が発見され、バリエーションを増やしていく。人間生活との係わりあいの中で、役に立つ動物や植物も発見されていく。電車の中で読んでいると、降りる駅を忘れて、カラフルなイラストと、その不思議な形態を裏付ける詳細な設定に見入ってしまう。
このあまりに具体的な想像力に圧倒される。

さらに、そこからが見もの。人類の入植という営みと共に、変わっていく生態系が巧みに描き出されていく。
生息地が変わる。
生息数が変わる。
絶滅した種が発生する。
そして、新種が生まれる。

「ここではお互いよそものですね」
この惑星、グリーンワールドでの挨拶である。
殖民惑星では人類がよそ者であり、この惑星の生態系を尊重しようという風潮があったことの証拠だ。
それが、最後は……。

人類は地球ではよそ者ではない。しかし、場所を限れば、この地球でもわれわれはよそ者かもしれない。
ボルネオの熱帯雨林では、お互いよそものですね。
サバンナの草原では、お互いよそもものですね。
砂漠では……
深海では…

地球上では数百年、場所によっては数千年の歴史が人類の生活様式や、ヒトを含む生態系を作り上げている。
それがいかに危ういバランスであるかを、これまでの愚かな経験によって、我々は知っている。
しかし、宇宙殖民という大きな目標のために、そのことを忘れてしまってはいないか。
雄々しき植民者たちが踏みしだいたグリーンワールドの数百年後、数千年後を想像することができるか。

憶えていよう。歴史を。教訓を。語り継ごう。
再び過ちを起こさないために。起きうる過ちを小さくするために。
それでも、我々はテラフォーミングの夢を捨てないだろう。
他に生き残るすべがないのであれば。

4月24日(土)のつぶやき

2010-04-25 00:10:21 | つぶやき
16:35 from Tween
30時間労働から、ラーメン喰って帰宅。久しぶりの徹夜はきつい。しばらく参謀本部だったので、やっぱり前線は違う。
16:36 from Tween
今から寝ると時差ぼけになりそうだが、どうするか。とか考えている間に寝落ちするだろうけど。
16:45 from API
【グリーン・ワールド(下)】未来の歴史。過去の教訓。この惑星の上ですら、よそものであることを自覚すべき場所がある。 http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5844430
16:48 from API
【地球帝国秘密諜報員―ドミニック・フランドリー (ハヤカワ文庫SF)】うーん。この古臭さはどこから来るんだろう。ヴォクトの非Aとかと同じ匂いがする。批判じゃなくて、自分が何を持って... http://book.akahoshitakuya.com/cmt/5844483
20:42 from Tween
やっぱり寝落ちしてたが、今起きた。もう普通の就寝時間まで寝ないように努力する。
20:44 from Tween
SFが読みたいったー(海外編)に「今すぐ読め」と勧められた『ロシア・ソビエトSF傑作集』だが、bk1に注文してみたものの、版元品切れのお知らせ来てた。思った通りではないか。古本屋で見かけたら買う。
20:49 from web
持ってるからポチらない。持ってない人は今すぐポチりなさい。 @kats_takamiにおすすめする海外SFは『ジョン・スコルジー『老人と宇宙』です。今すぐポチりなさい。』 http://shindanmaker.com/11178
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