2013 J2 第22節 徳島ヴォルティス 1-0 コンサドーレ札幌 @スカパー
久し振りに平日夜の試合。なんと幸運にも全日教育外出だったので、当然のように直帰。見事キックオフに間に合った。
しかし、徳島とあっては札幌サポも行きづらかろうと思っても、どこにでもいるのが札幌サポ。さすが、かつて「俺たちにアウェィは無い」と言い放った男たちである。テレビを点けるといつもの人たちが(笑)
九州四国はゲリラ豪雨のニュース。隣のニンスタは水没してると聞いたのでどうなることかと思ったが、徳島の雨は試合開始前に止んだらしい。(途中でまた降ってきたけど)
この日の札幌はパウロン+ソンジンのCBコンビ。この組み合わせは初めてじゃないか。とにかくパウロンを試してみたかったのか、放り込みを警戒して高い選手を集めたのかは不明。このため、奈良がベンチで櫛引が押し出された。櫛引は奈良と遜色無い上に、サイドやボランチも経験があるから、ベンチに置くなら櫛引だと思うのだけれど、そこは財前監督からの信頼感の差なのか。
さらに、先日ポカった松本もベンチ外で、ゴメス堀米が久し振りのベンチ入り。サイドハーフも岡本ベンチで砂川先発と、メンバーをいじってきた。
前の方の変更意図はわかるが、後ろの方が何となく不安な感じ。ブラジル+韓国+日本で意思疎通とか、コンビネーションは大丈夫だろうか。カギは杉山のコーチングになるだろう。苦手っぽいけどさ。
さて試合開始。
雨上がりでスリッピーなピッチのためか、ロングボールの蹴り合いで開始。ボールが徐々に落ち着いて、だんだんと札幌側でボールが回せるようになる。って、これ前節とほとんど一緒の展開。しかも、前半にペースをつかみながらも得点を奪えず。
両チームともシュート数も少なく、2-4。徳島はボールを持てないせいだが、ボールを持ってる札幌がシュートを撃てないのは、最後ライン前でパスカットされることが多すぎるからだ。このあたりも、前節とまったく変わっていない。
目立ったのはパウロンの身体能力の高さ。高いだけでなく、速い。サイドのオープンスペースに出た危ないボールにもしっかり追いつける。ただ、勢い余ってしまうことが多いのが問題。前半イエロー1枚。
このままだと、群馬戦の再現になってしまう。監督もそう思ったのか、ハーフタイムに荒野に替えて岡本を投入。前半、荒野は悪くなかっただけに、惜しい交代。何かを変えたい気持ちだけは伝わる。
しかし、悪い予想は当たり、後半開始早々に失点。杉山は飛びなしながらも触らないという意味不明なプレー。不用意に飛び込むと抜かれてしまうのでシュートを待つという方針はわかるけど、結果的に阿呆っぽいプレーになってしまった。相変わらず、好セーブが多い割に、珍プレーも多い不思議な男だ。
そうやって笑ってるわけにも行かないので、何かを変えたい監督は工藤を投入。気持ちが見える選手だけに、期待がかかる。しかし、ここで替える相手がボランチの宮澤。宮澤はこの試合でブレーキになっていたから仕方がないが、ボランチの代わりにフォワードを入れたのだから、当然システムは崩れる。結果的に、さらに砂川を堀米に交代。それなら最初から堀米入れろよ。もしくは、ハーフタイムに宮澤アウトで、荒野をボランチに下げるとか。
なんだか納得のいかない交代が続き、結局、前半よりもポゼッションも落として1-0で試合終了。試合終了間際にちょっとだけ意地を見せた場面もあったが、パウロンが二枚目のイエローもらって退場してから頑張ったって手遅れな雰囲気。
この試合で良かったと言えば、パウロンの身体能力だけなので、イエロー2枚は本当にもったいない。
あと、良かったのは、堀米、工藤の若手二人が素晴らしい動きを見せた。どうして若手がこれだけやれるのに、ちょっと前まで若手だったはずの選手が一気に劣化する理由は何なんだろう。三上だって、高校生で試合出てたんだぜと言っても、今じゃ誰も信用しないんじゃないか。
心配していたCBのコンビネーションよりも、悪かったのはボランチ同士、トップ同士のコンビネーション。
トップは、なぜかボールを落としたところに相手がいない。横野が前線で受けて、落としても内村が近くにいないので奪われる。内村はサイドや下がり目でボールを落ち着かせることはできるのだけれど、今度は横野がどこに行ったか分からない。
ボランチは特に宮澤が悪いのだと思うけれど、二人とも攻撃参加せずに、後ろでバランスを取ろうとしてしまう。カウンターでボールを奪っても攻撃参加しない。パスを出したら後ろに下がる。パス・アンド・ゴーって、小学生でも知ってるのに。
上里+宮澤って、かつては散々ダメだしされたコンビだけれど、個人の底上げがあってもやっぱり相性悪いんですかね。かつては二人とも攻撃参加して危なっかしいイメージだったのだから、ちゃんとコミュニケーション取れば良くなると思うんだけど。
しかし、この日の最大の見せ場は試合後だった。
ゴール裏へ挨拶に来た選手たちへ、いつものヤジや説教も無く、立ち尽くすサポータ。それに対して、上里が何やら自発的にメガホン持ったとかどうだとか。
そして、工藤のtwitterでの発言。
工藤って、まだ大学生なんだよ。まだプロじゃないんだよ。それでも、この言葉。これからチームと契約しようとしている選手に、こんなことを言わせてはいけない。
コンサドーレの選手が劣化していくのって、やっぱり気持ちなのか。おらが街の選手としてちやほやされて、最初の気持ちを忘れてしまうからなのか。
もし、この発言を見て、何かを感じるならば、同じ気持ちの選手が増えるならば、なにかを変えることが、まだ、できるんじゃないか。