かっつん・あわー ~小さなアトリエにようこそ~

ヨコハマにある小さな絵画教室『あとりえカツヤマ』での生徒さんの作品や制作風景、自身の作品などを紹介しています。

平塚美術館へ

2010-11-24 23:53:48 | 展覧会
昨日は祭日で学校がお休みだったので、久しぶりに展覧会を見に出ることができました。向かった先は平塚市美術館の『堀 文子展』です。



以前から行こう行こうと思いつつ、ぎりぎりの最終日に駆け込みました。(こんなのばっか…ご案内を戴いてもどうしても行けないことが多く、申し訳なく思っています。)
堀 文子先生はもう高名な日本画家、“花の画家”と呼ばれるとおり色彩豊かな穏やかな絵が有名ですが、今回のように若い時から現在までの作品を振り返って見てみるとずいぶん色々なことに挑戦されていることが分かります。試行錯誤の中で今の境地にたどりついたのですねぇ。 しかもそのそれぞれのレベルがすごく高いときたら…もうやんなっちゃいます。

堀先生の隣で同時開催開されていたのは『高瀬省三・石橋聖肖展』、おふたりとも開催されている湘南・平塚にゆかりの作家です。



高瀬省三先生は2002年に他界された作家さん。日本画を描かれていたそうですが、今回の展示は最晩年の一年間、末期がんの宣告を受けてからの彫刻作品で、氏のアトリエに近い海岸で拾い集めた“流木”を用い、その形状を生かしつつ淡く彩色された作品群です。 近づく死の影のなかで、人間はこうも穏やかで、繊細で、時にユーモラスな作品が作れるものなのか…。 作家の生きた証を見た気がしました。

石橋聖肖先生は現在、茅ヶ崎で制作活動を続けられている彫金作家さんで、伝統的な彫金とは異なり、幻想的な?ノスタルジックな?風景画を思わせる繊細な感性あふれる作品群でした。 うーん、あまり解説になってないので、是非、皆さんの眼で直接ご覧ください。

こちらの展覧会は12月23日(木・祝日)までの開催です。
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