ドル円関連
米国議会で、今年度予算の大枠となる予算決議案を、上下両院で可決した。
これでバイデンさんが進める1.9兆ドル規模の追加経済支援策が向こう数週間で民主党のみの賛成で可決させる道が開けた。
今後、ワクチン接種がさらに進み、追加の経済支援支援策が行なわれるとなると、相場環境としては、売り込みにくくなる。
イスラエルなどのワクチン接種先行国のデータでは、接種後3週間でコロナ感染では、減衰傾向が出てきたという報告あり。抗体の効果が出てくる期間と思われる。
米国でのワクチン接種後の状況情報は確認できないが、ワクチン接種が順調に進行していれば、米国で感染拡大傾向が治まるのも時間の問題となりそう。
金曜日に出た米国雇用統計では、雇用者数が予想を下回ったことで、市場にまだ慎重論が出てきている様子。
ドル円は売り込みたいとするこの慎重論者と、未来は明るいとしてドル円は買い上げていきたい景気回復論者の引っ張り合いになりそうだが、前述のように、相場環境としては、売り込みにくいと思われる。
ユーロ市場では、対ドル、対円で、天井感が出つつあるような環境になってきた。今週、ユーロが押し込まれるようになると、ドルと円は、どちらが強くどちらが弱いかで、方向が決まってくる。
米国債10年物利回りは、小動きだが、週間で見ると、上昇傾向にある。現在は、1.1690%付近。1.25%~1.30%付近までの上昇は抵抗が少ないかもしれないが、ここを超えてくると、警戒感が台頭してくるだろう。そうなると、利回り上昇と連動して上昇してきたドルも、上値は重くなってくると推察。利回り上限は1.5%付近か。
利回り上昇が続くと、FRBで、テーパリング検討論議が出てきそう。政策見直し論議につながる可能性も出てきて、景気を冷やすかもしれない。しかし、この論議が出てくるのは早くても半年後か。
これらを考えると、今週下押ししても、104.0円には届かず、104.5円付近までかもしれない。4時間足で、800SMAが104.82円付近を通過中。この付近までかもしれない。売り方も動きにくいと思われるので、意外と浅いものになる可能性もある。
先週で上昇5波の内、第3波まで形成したと思われる。今週は第4波の調整の動きが出てくると思われ、これは104.5円付近までと仮想定して、第5波の域際を考えると、107.0円付近というものが出てくる。これは為替情報の上値107.15円と近似値。
後はここに到達する日柄を検討。今週後半か来週15.16日頃か。別の手法でも検討してみる。
以上
~~~備忘録~~~
追伸 13時02分
時間軸での800SMAの位置
5分足 105.284円 15分足 104.745円 30分足 104.247円 1時間足 103.878円 4時間足 104.814円 日足 108.575円
1時間足の103.878円と日足の108.575円はまだ遠いので今週は到達はないとする。現実味があるのは、この2本以外のもの。
近い順番は、5分足の105.284円、4時間足の104.814円、15分足の104.745円、30分足の104.247円となる。
5分足の800SMAは、4時間足の20SMA、105.252円と近い。この付近は、東京タイムでの底付近となる可能性あり。
上昇5波の第3上昇波でフィボを考えると、38.2%押しは、4時間足の800SMA付近、半値押しは、104.55円付近、そして、61.8%押しは、104.255円付近となる。
独自の価格レベル指数の考え方では、今週金曜日頃、104.50円付近が「少し売られ過ぎレベル」として意識されるかもしれない。こうなると、15日の週で反発上昇して、105.5円台を回復するというシナリオができそうだが。
何が起きるか不明。思い込まないように要注意。
追伸 20時52分
上昇5波の第3上昇波で考えて、61.8%押し付近には、30分足の800SMAが通過中。この付近まで下押ししてくるか。