鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

鯉の小滝のぼり(成功編その1)

2013年04月15日 00時00分05秒 | 画像

何度かチャレンジして15分~20分に1回くらいのペースで瀬をのぼる鯉が見られます。尾ひれから立ち上る水しぶきは、力強さを感じることが出来ます。鯉は滝を登ると龍になるという格言があります。出世魚なのですね!


















教材雑感(4回シリーズその3)

2013年04月15日 00時00分01秒 | 緑陰随想


 機械が稼働するときに発生する振動や切削音、油の焼けるにおいなどは印刷教材である教科書からは望むべくもありません。
 教材は別の言い方をすれば、知識を集約化し、具体的事例に対して共通する性質や用途などを体系的にまとめています。しかし、教材(印刷教材を例に取れば)は、紙面、活字刷り、ページ数などで制約され、共通点を最小公倍数に記述しているのが普通です。
 流儀や特殊な事例は、標準化をモットーとする教材では意識的に落とすか、欄外にという形で処理されます。訓練する方法によっても記述する内容や程度は相当変わってきますが、年々新しい材料や工法が出現し、覚える事柄が多くなっていきます。どの点に焦点を当てるか、受講生の過去の経験や、コースごとの仕事の範囲などを正しく設定し、それに合うように構成することは大変難しくなってきました。

 多様化というのは、何も人間性や流行の面だけではなく、直接職業に関連する訓練教材にもいえることです。情報量が増え、その選択に苦労する昨今ですが、必要となる情報を正しく選択できる能力というのは、この点だけをとっても、自己の技量に大きく影響しますし、高度の判断力を必要とします。自学自習という教科書のみに依存する通信訓練の場を、狭い学習の機会としてとらえず、実生活の中に存在する多くの事象に関連性を見つけ、少ない努力で最大の学習効果を生む条件を自ら探求する。つまり、広くものを見て、あらゆる機会を利用し、生活の中に学習する。その機会の一つが教材として提供されていると考えれば、自然と興味がわくであろうし、深い洞察力が芽生えてくることと思います。(次回へ続きます)

鯉の小滝のぼり(失敗編)

2013年04月14日 00時00分05秒 | 画像

春は鯉にとっても繁殖期、多摩川の二ヶ領用水放水口には、たくさんの鯉の群れが集まり、段差がある瀬を登ろうとしています。数日前に降った豪雨のため水嵩はいつもより多いのですが、放水口からの水の流れも速くなかなか登ることが出来ません。失敗して河へ戻される鯉も多いです。




























教材雑感(4回シリーズその2)

2013年04月14日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 通信訓練を受講されている受講生の手元には、教科書と指導書の2冊が送られます。どちらも印刷教材です。我が国の教育は、殆どこの印刷教材が主流となって行われてきました。視聴覚教材の効果があるからといっても、通信訓練に直ちに導入できないのは、未解決の問題が多くあるからです。高度な通信機器の開発や発展が、今後、通信訓練制度に何らかの変革をもたらすことは明らかでしょう。

 幸いなことに、通信訓練を受講されている方々は、ある程度の、それぞれのコースにおける経験者であり、現に仕事に従事している関係で、実技と学科とが交互に検証できる立場にあるので、視聴覚教材(現場の実物教材)が身近にあるわけです。
 教材は、必ずしも的確に物事の全てを表現できるとは限りません。教材を作成する側では、事実をそのまま表現することに努めますが、できあがった教材は、強調、抽象化または限定などによって、事実と異なってくることがしばしばあるからです。その原因を考えてみると、教材が持つ限界が分かります。つまり、このことを知った上で、教材を使用することが、自学自習する通信訓練では特に大切な点であろうと思います。

 印刷教材では、眼、つまり視覚だけを利用して、知識を理解します。ビデオテープやスライドでは、眼と耳、つまり映像化したイメージを視覚と聴覚とを利用して学習します。
シミュレータや模型では、当然実物を単純化したり、縮小化してあります。機能についても実物に極めて近くしてありますが、実物と全てが同じではありません。したがって、教材とは、ある限られた条件の中で学習する内容であり、模擬化されているということです。

 また、人間には五感がありますが、学習する感覚器官が限定される点も事実認識を曖昧にします。出来る限り、多くの感覚器官を利用した方が習得も早いので、実物教育が最適であるといわれるゆえんです。目でモノを見る、音や振動を感じる、においを知り、皮膚で温度や柔軟性・堅牢性を知る。百聞一見にしかずであり、さらに、聴覚、触覚、臭覚を加味することによって、より確実に理解し、記憶することが技能習得には大切であるといえます。(次回へ続きます)

極楽鳥花

2013年04月13日 00時00分05秒 | 画像

ストレリチア別名極楽鳥花、我が家で育成していますが、3年に1度ぐらいにしか花は咲ません。南アメリカ、南アフリカなどの熱帯植物です。名前の通り、極楽鳥に配色がにています。次から次にさやから花が持ち上がるため、しばらく楽しめます。













教材雑感(4回シリーズその1)

2013年04月13日 00時00分01秒 | 緑陰随想

ブログで11回にわたって、ビデオ教材作成について掲載してきました。この作成に携わった雑感として、通信訓練を受講している方に対し、會報を配布しており、当時随筆を書いていましたので、今回まとめとして掲載することにいたしました。既に現在では、受講生の減少や、発足当初の目的が達せられたとの判断からこの通信訓練は廃止されています。通信訓練は、技能士試験の学科試験を免除するという特典があり、現場で実技を知っているが学科が不得意な作業者に対し行われた制度です。では、本文を掲載します。

 業務の一環として、ビデオテープの制作を行いました。ビデオテープは、言語では表現しにくいテクニックや動作を映像にすることによって明示する教材として、有効であるといわれ、多大な労力と経費を掛けて、多くのビデオ教材が製作され、教育訓練の場で活用されています。

 学校で生徒が学習する場を思い浮かべてください。先生は教科書を読み、難解な部分を説明し、場合によっては、学習する内容を身振りや手振りで表現します。生徒は先生の声を聞き、目で見て、自分の過去の経験と比較しながら知識を記憶していきます。人間の五感(見る、聞く、さわる、味わう、嗅ぐ)の中で、もっとも知識の吸収が高い感覚は、視覚と聴覚を同時に利用する場合です。視覚だけでは83%、聴覚だけでは11%、味覚3.5%、触覚1.5%臭覚1.0%の順に吸収する度合いが減っていきます。では、記憶はどうでしょう、知識を吸収したからといって、かならずしも、何時までも覚えているとは限りません。目で見たことは3時間後に10%も忘れ、3日後には20%まで落ちてしまいます。視覚と聴覚を同時に利用した場合でも、3日後には覚えた内容の65%になってしまいます。しかし、何回も経験することによって、確実に理解度は深まり、記憶の度合いも高まります。上記の数字はあくまでも通常の状態でいえることで、学習する意欲や環境、内容の難易によって変わってくるのは当然です。(次回へ続きます)

ビデオ教材の作成(11回シリーズその11)

2013年04月12日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 最後に、これからビデオ教材を自作する方が注意してほしい二・三の点について気のついたことを述べこの稿を終えたい。

 教育・訓練現場にはセンターのような設備や機材が必ずしも無いと思われるので、ビデオを自作するにも、手持ちの機材を有効に利用せざるを得ない。また、ビデオ一本の経費にしても、100万円もかかるような出費は難しい。しかし、教材で表現したい被写体は随所にあるので、如何に少ない経費と労力でそれらを訓練用教材にまとめあげるかにある。そのためには、誰かがリーダーとなって、数人の協力と援助を得て撮影スタッフをくむ。

 撮影には、最低限カメラマン、照明、スイッチャー、出演者の4名がいる。撮影後の編集作業にあまり手間がかからないアッセンブル編集をお薦めしたい。アッセンブル編集で撮影を進めるには、前もって、しっかりしたシナリオが必要である。シナリオはカットシーンごとの時間数を記入し、カメラワークの指示も決めておく。カメラは、マニュアル、オート切り替えがあるので、オートの撮影で十分である。ただし、オートの撮影の場合は、カメラの自動絞りが撮影環境に合うため、白の作業服を着て出演者をアップするようなときは、アイリスが高輝度に合うため、周りの画面が極端に暗くなる。

 したがって、撮る画像は色彩の濃淡が極度に異なるものは出来るだけ避けるべきであろう。さらに、撮像管保護のため、アーク溶接の溶池や、太陽光に直接カメラを向けることは絶対にしない。しかるべきフィールターレンズを装着してから行う。取り上げる題材は日常の作業の中にあり、そのシナリオ化は教科書や実技教科書を参考にし、あまり多くの要素を入れない。また、4W1Hを考え、それぞれ具体的に展開するフローチャートを準備すると撮影準備や経費などが明確に把握できる。

 ある施設では、他科の指導員と交互に撮影を担当し、指導員の実演風景を教材に短くまとめて、自作教材としている例もある。無数にあるテーマを映像化してみるところに、問題点や改善が発見できるので、とにかくカメラを回してみることが先決であろう。教材としての効果を収斂するところに作成の原点を起き、受講者への要望に対する配慮、失敗例やその対応策にも適切な措置が考慮されている自作教材の作成を期待したい。(このシリーズ最終回です)

ビデオ教材の作成(11回シリーズその10)

2013年04月11日 00時00分01秒 | 緑陰随想

4. 結果の概要

 (1)15分もの3巻の作成までに約4ヶ月を要し、撮影、音入れで約1週間を要した。

 (2)業者を企画段階から依頼したことは、業者の持つ能力を最大限に生かすことから見ると、    撮影以後のプロセスにも参加させることが双方にとってメリットがある。

 (3)経費については1巻100万円程度かかったが、作成方法や内容を変えることによって、    70~80万円程度まで減額できる可能性がある。

 (4)シナリオ執筆と撮影準備に多くの日数を割いたが、結果的には、この期間でほぼ作成の出    来映えが決まるため、短縮は不可能である。

 (5)編集はアッセンブル編集で行ったが、ある程度満足のいく結果となった。

 (6)技能の勘やこつをビデオで使って分かりやすく表現するという試みは、冒険といえる部類    にはいるのであろうか、結果的には決して満足行くものにはならなかった。
    つまり、一連動作のステップや連続性に作成の重点を置くと15分程度のテープに勘やこ    つを十分表現することは無理であった。勘やこつの表現は、一つの要素作業として限定ま    たは独立させ、重点的にそれを追求することが、ある程度その成果を与えてくれるものと    思う。さらに、やっかいなのは判断作業である。判断作業の映像化については、もっと、    深く研究する必要がある。

 (7)作成において、何よりも大切なこととして、プロジェクトを組んだスタッフの協力体制で    あろう。ものづくりは作成した人の考えや熱意がどこかに入るものである。それが見る人    にとって、自然に伝心する味であり、良さといわれるものに繋がると考えられる。

 (8)ビデオの色再現性は、照明効果とマニュアル撮影によって、ほぼ満足のいく結果が得られ    た。もちろん、16ミリやカラースライドには及ばないが、ナレーションやカメラワーク    である程度カバーできる。(次回へ続きます)

ビデオ教材の作成(11回シリーズその9)

2013年04月10日 00時00分01秒 | 緑陰随想

3. 考察及び今後の課題

 VTR業界の機種統一の動き、ビデオディスクの教材化、マイコンのグラフック機能を利用したアニメーション、AV教材に対するこれらコンピュータの応用など、AVのおかれた環境は、刻一刻と進歩発展を続けている。しかし、ハードウエアに対しソフトウエアの開発の遅れが目立つことは否めない。ビデオ教材作成を担当してみて、様々な問題点に遭遇したが、世に出てまだ十数年の実績しかないVTRである。当然といえばそれまでであるが、既存のAV機器にはない各種の機能(例えば、ストップ、スロー再生、ポーズ、2倍速再生、録画、消去の容易さなど)を具備したVTRを十分駆使し、ソフト開発に幅広い応用が期待できるのも事実である。今回はそこまで至らなかったが、ソフト開発の経験を多くの方々が実績を積むことによって、より使いやすく、効果が上がるAV教材が誕生することになろう。

 AV教材が一部の興味あるマニアだけのものでないことは明白である。多くの方が抵抗無く取り組んで行くには、公になった蓄積物やデータが少なすぎるようである。この稿をとおして、筆者は自作VTR教材の限界をある程度示したつもりではあるが、決して自作教材を否定しているわけではない。中央で作成できる教材の数量には限りがある。当面モジュール訓練教材においてもソフトはほとんど無いに等しい以上、自作に頼らざるを得ない面があることは十分承知している。しかし、百年の歴史を持つ16ミリ、8ミリ映画、35ミリスライドの自作教材が自作教材として定着していない現状を見ると、もっと、自作教材へのアプローチやノウハウを提供していくべきと痛感する次第である。(次回へ続きます)

ビデオ教材の作成(11回シリーズその8)

2013年04月09日 00時00分01秒 | 緑陰随想

6) 音入れ

 録画したビデオテープ(3/4インチ)には、音声域が2チャンネルあり、ナレーションとSE(効果音)を一方のチャンネルに、BGM(バックグラウンドミュージック)を他方のチャンネルに別々に録音する。ナレーションについては、ナレーターと相談の上、シナリオから展開したナレーション台本を作成した。ナレーション調整は、記述したセリフと耳で聞くセリフとの相違を発見し、難解な表現はできるだけ避け、誰が聞いても理解できる話し言葉に変える作業である。とはいっても、専門用語については判断が難しく、やはり、ケースバイケースで処理することになる。意味が二通りにとれる語句はできるだけ使用を避けなければならない。また、ナレーターは発声音レベルが一定し、同じレベルで継続発声できる人を選ぶ。発声音レベルがしばしば変化すると聞き手は疲労を強く感じるものである。この意味では、出来うるならばアナウンサーのオーディションに合格した者を採用すべきであろう。

 ナレーションを録画画面に同調させるためには、まず、カットシーンごとに時間を計り、ナレーターが普通の速さで発声してみて、ナレーションが完結するように台本を修正する。次に、録音レベルを調整し、ディレクターのキュー出し(合図)により、音入れを進めた。ナレーターの音質や、音量をチェックするには、再生ボリュームを高域、低域が判断つくように、出来るだけ上げると良い。BGMについては、商品価値の付与と、聞き手の緊張を解くなどの効果を期待して、ビデオテープの始まりと終わりの箇所に入れることにしたが、教材では、敢えて入れることにこだわることはないと考える。BGMを入れることによって、選曲や、著作権料などの経費が余分にかかることからすると、経費節減の折から積極的に取り入れるべきことではないであろう。

7) 試写

 ビデオテープはアフレコして一応の完成を見る。このテープはマスターテープなので、試写や活用現場で試行に供するものは、マスターテープから複製(ダビング)した子を再生に用いる。業界では画質の低下などからマスターテープ(3/4インチ)を一度、1インチテープに吸い上げ、マザーテープからビデオ機器にあったテープ幅に落とすというやり方が行われている。

 このことは、マスターテープが何らかの原因で傷つき、また、他の信号が入ったり、不注意で消してしまったりすると、今までの努力が水泡に帰すことになるからである。
 試写会で始めてみた人々から感想を聞くことは、作成関係者に、様々な角度からの助言が得られることになる。作成教材の良否は、モジュール訓練システムの中で使用して初めて評価が出るのであるが、試写や試行を通して得られた指摘や問題点を作成した教材にフィードバックし、修正や改善することがもっとも大切であろう。また、これらの意見や問題点を整理し、蓄積することは、次回からの作成に同様の失敗を繰り返さないことになる。(次回へ続きます)