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日本人の知的能力を増進するための提案をするブログです。

感覚と意識

2017-07-21 21:22:17 | 教育
>とくに興味深かったのは「感覚」と「意識」の話でした。>感覚とは「違い」を識別するもの、意識は「同じ」にしようとする。>感覚とはいわゆる五感で感じたものです。>見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触れる>こういった行為を通して感じたものを、どう違うか識別しています。つまり、違いを見つけるための感覚ですね。

そうですね。意識は言語により生ずる効果ですね。アニマルにはない効果ですね。人間に調教されたアニマルの場合には、どうなるのかな。

>動物なんかはこの感覚が発達していますよね。>本書の中では犬の話が出ていました。
>犬は絶対音感を持っているから、言葉がわからなくても声の高さが違えば、誰が自分を呼んでいるかわかるというんです。>そして人間も生まれた時は誰しも絶対音感を持っているけれど、発達の段階でなくしていく。>それは「言葉」のせいなんじゃないかというんです。

そうかもしれませんね。

>お父さんとお母さんの声の高さが違うのに、同じように「タロウ」と名前を呼ぶ。>これを「別」だと認識してしまうと「タロウ」という言葉が成立しない。
>だから音の高さの違いを無視して「タロウ」という同じ言葉としてを理解をしている。>「違う」と感覚が認識したものを、言葉として「同じ」と認識するための能力が意識である。

そうですね。伝達される情報は言葉の中で全て提示されるということですね。感覚は、言葉で提示されませんから、他人の痛さは自分では感じられませんね。

>つまり、言葉を使う人間だからこそ持っているものが「意識」だというんです。

そういうことになりますね。言葉に出して指摘されると、その内容を相手も意識しますね。

>そして、人間は「同じにする」能力を持つ「意識」と、違いを感じる「感覚」の両方を持っている。>なのに、現代の日本人はこの「意識」に頼りすぎてるんじゃないかというんです。

それはあるかもしれませんね。

>確かに、なにもかも「同じ」であることに偏り過ぎているかも。>だからいまの「みんな違っていい」という言葉が響いてきたり、個性を尊重する流れがあったりするのかもしれませんね。

考えの内容が吟味されることが無ければ、没個性になりますね。現実の内容は皆が同じになる。非現実 (考え) の内容は皆がバラバラで個性的になる。現実の内容は頭の外にある。これは見ることが出来る。非現実の内容は頭の中にある。内容は無数にあるが見ることが出来ない。話を聞くことはできるが、その内容を理解できるとは限らない。違った考えを保護するためには、個人主義が必要です。個人主義により、個性が尊重されます。

(略)


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マッカーサー

2017-07-21 05:35:13 | 日本語脳

(略)
>マッカーサーは1941年からずっと日本人について考えてきた。いや、もっと前からかもしれない。マッカーサーは小さい頃父親と共に来日し、日本軍の英雄である乃木希典や東郷平八郎と会う機会すらあり、その生き方に感銘を受けた日本通でもあった。
>そんなマッカーサーだからこそ、日本人の強みの原点は既に見抜いていた。

日本人の強みは、欠点でもあるのでしょうね。

>それは、日本人特有の精神文化、規律のとれた習慣、周りを思う道徳心。

そうですね。日本は高文脈文化ですからね。アメリカなどの低文脈文化とは違って、特有ですね。

>この強みこそ、日本人の弱点になってしまった。「これを奪うことが日本を再起不能にする。二度とアメリカに歯向かわない国にする」と確信したマッカーサーは、これを教育で徹底的に破壊することに力をいれる。

欧米文化では、伝達される情報は言葉の中で全て提示される。それならば、責任者の ‘言った、言わない’ は重要な意味を持つ。日本文化では、言葉以外に状況や文脈も情報を伝達する。’重要な情報でも言葉に表現されないことがある’ というのであるから、責任者が ‘何を言った、言わなかった’ を問題にしても仕方がないであろう。曖昧な言語を使った知的作業はこのような結果になる。我が国人の行う西洋人の真似もここまでか。

>そのスピードは早く、占領開始から2週間もせず「国体」と「神道」の抹殺を命令、2ヶ月後には現行教科書の使用を停止、4ヶ月後には教育界やマスコミから都合の悪い人物を公職追放で駆逐、8ヶ月後には不適格な思想を持つ教職員を排除するための審査を開始。この審査にあたっては、全国130万人もの教職員が対象になった。そして1年後には、高等師範における英才教育の廃止なども行われている。

彼らは、優柔不断・意志薄弱ではありませんね。だから、仕事が早い。

>そして、明治より学校教育のベースになっていた「教育勅語」が、「軍国主義を生む」として捨て去られる。だが、それを学んできた私たちの祖父母、その親兄弟たちは、そんなに好戦的な恐ろしい人たちだったのだろうか?

日本語は、言語機能が十分でないから、つい好戦的になります。

>さらに、同じく明治から日本が「欧米列強に牛耳られまい」と取り組んだ、日本的なイデオロギーや列強の研究などを扱った書物が、7千冊以上GHQにより葬り去られた。先人の叡智の結晶とも言えるものが、現代の私たちの目には決して触れないようになってしまった。

意地・根性だけでは、学問 (哲学) はなかなか進みませんね。

>日本が弱くなってしまった理由
>こうして、過去から受け継いできたものを全部捨て去って、日本の教育が空洞化したところで日本人に教えられるようになったのは、「歴史の上澄み」と「平和を愛する民主主義」。

高文脈文化に没頭するのは良くないですね。低文脈文化に適合することも必要ですね。

>これでは日本が精神的主柱をなくしてボロボロになるのは必然だった。「過去を失い自分の国のなりたちがわからない」とはつまり、「自分のこともわからない」ということ。アイデンティティを喪失し、目隠し状態になった日本人。これは、マッカーサーの計画通りになってしまった。

恣意 (私意・我がまま・身勝手) 的な思い込みばかりでは、立つ瀬がありませんね。我々には、 ’伝達される情報は言葉の中で全て提示される’ といった行き方を取り入れる必要がありますね。

>結果として私たちの多くは自分の国の歴史、特に近代史を「なんとなく」しかわからない状況になり、しかも「侵略戦争をした」とする後ろめたい気持ちすら埋め込まれている。なので外国から謝罪を求められれば、毅然とした対応が取れず、何度も何度も謝罪してしまう。

悪いと思うことには、謝罪したらよいでしょう。日本語は曖昧な言語ですから、’何となく’ になりますね。

>日本政府や高官が戦後、公式に謝罪に触れたのは45回。非公式ならそれ以上になる。

良くないことには謝罪する。よいことには誇りを持つ。それでよいのではありませんか。そうであれば、信頼される人間になれます。

>「あの太平洋戦争はなぜ起きたのか?」 こんな大事なことも私たちが話したり考えたりすることすら、タブーのように扱われてきた。

考える人が少ないのですね。

>先人たちがどうしてあんなに血を流したのか、何のために戦ったのか、どうしてあんな戦い方ができたのか? それに答えられないままでいる。

答える必要がありますね。それは歴史の勉強ですね。

>一般的には、軍部の一部が暴徒化して、侵略行動を激化させていったとされている。これは、マッカーサーが実質責任者だった東京裁判の考え方でもある。

日本人には意思が無い。意思は未来時制の文章内容で、日本語文法には時制が無い。だから、日本人には意思が無い。意思のない指導者は、既成事実の追認に追われる生活をしていたのでしょう。

>しかし果たしてそれだけだったのか? 資源もない日本が国力と国民を削ってあれだけ大きな戦争をしたのは、ただの一部の人間の利己的な侵略のためだったのだろうか? 

恣意的だったのでしょうね。意地・根性を鍛えたのでしょう。これしかないと信じたのでしょう。

>日本が戦争した理由に答えられない日本人
>その答えのためにもう少し時代を遡ってみれば、太平洋戦争前も、日本は驚くほど多くの大戦争をしている。太平洋戦争、日中戦争、第一次世界大戦、日露戦争、日清戦争…。そしてその前は国内でも西南戦争と戊辰戦争が起きている。

そうですね。国は武力による決着に力を入れましたね。

>しかしその前はといえば? 天下泰平の江戸時代は260年も戦争がなく平和だった。その日本人が、江戸が終わってから明治維新を経て、終戦に至るまで約70年。決して豊かな国ではないのに、多額の借金を背負い、多くの犠牲を出して、人が変わったように戦争に走ったのはなぜだったのか?

内政だけでは、国がやっていけなくなったためでしょう。

>明治以降に日本人が作り上げた教育勅語や数々の書物をマッカーサーがあそこまで徹底的に葬り去ったのは、そこには何か知られたくない秘密でもあったのだろうか?

徳目の暗記だけでは、無哲学・能天気の状態を脱することはできませんね。つまり、’考える人’ にはなれないということです。

> 日本が数多くの戦争に走った起源である明治時代。そのころに育まれた精神や知恵を失った日本人。この空白には、一体何があったのか。(後略)

日下公人氏は、<よく考えてみると、日本の未来はこうなります。> の中で、日本人に関するW.チャーチルの感想を以下のごとく紹介しています。

日本人は無理な要求をしても怒らず、反論もしない。笑みを浮かべて要求を呑んでくれる。しかし、これでは困る。反論する相手をねじ伏せてこそ政治家としての点数があがるのに、それができない。
 それでもう一度無理難題を要求すると、またこれも呑んでくれる。すると議会は、今まで以上の要求をしろと言う。無理を承知で要求してみると、今度は笑みを浮かべていた日本人が全く別人の顔になって、「これほどこちらが譲歩しているのに、そんなことを言うとは、あなたは話のわからない人だ。ここに至っては、刺し違えるしかない」と言って突っかかってくる。
 英国はその後マレー半島沖で戦艦プリンスオブウェールズとレパルスを日本軍に撃沈され、シンガポールを失った。日本にこれほどの力があったなら、もっと早く発言して欲しかった。
 日本人は外交を知らない。(引用終り)


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