(前略)
>自由主義社会における法律や道徳の基盤は、どのような高尚な目的のためでも、「やってはいけない事はやってはいけない」と手段の善悪を問う所にある。貧乏人に小判を配ろうと金持ちの家に泥棒に入るネズミ小僧は、法治社会では犯罪者である。
>「目的は手段を正当化する」という考え方は、個人の倫理観、道徳感情を麻痺させる。その結果、ナチスがユダヤ人を抹殺しようとしたり、ソ連で収容所列島が作られたり、中国で知識階級を追放したり、という人権無視の暴走政策が取られるようになる。
だから、ソ連でも、中国でも、ノーベル賞作家が出てくるのでしょう。
>その一方で、国民一人一人が持つ宗教心や道徳心は政府の批判につながりかねないので、徹底的に弾圧する。ソ連ではキリスト教が、中国では儒教が弾圧された。
こうした国々には、移民・難民は押しかけないでしょうね。
>「何が正しいか」を決めるのは政府であって、各個人はそれに従うだけである。逆に言えば、政府がすることはすべて正しいことになる。だから全体主義国家は必然的に腐敗する。
唯我独尊ですね。我とは、この場合支配者グルーブの人たちのことですね。自分たちは、現代の法王であると自認しているようですね。
>こうした腐敗により、平等を目指していたはずの全体主義国家では、かえって貧富の差が激しくなる。ソ連においても、「上位人口の11~12%が、国民全体の所得の約50%を得ている」という推定があった。これは当時の米国の上位10%が国民所得の約35%を得ていた状況よりもひどい。
権力者は、富の我が方への偏在を追求していますね。
>中国における貧富格差も同様にすさまじい。1998年の時点で上位10%の人口が総収入の38.4%を占めていた(何清漣『中国現代化の落とし穴』草思社)という。
>10億円クラスの超高級住宅に住み、1億円以上もする超高級車を乗り回す大富豪がいるかと思うと、年収百ドル以下の農民が9千万人もいる。
>我々は皆が貧乏であれば我慢できるが、自分が貧しいのに豊かな人がいると、妬みの情を抱く。まして共産党幹部が特権を使って金持ちになったのであれば、なおさらである。
>「政府への不満を誘発しかねないことは、すべて、国民の目から遠ざけられるだろう」とハイエクは言ったが、これを渡部昇一氏は次のように解説している。>全体主義というのは、思想やイデオロギーの闘争だけでなく、事実そのものをねじ曲げなければならない体制だということです。
民は知らしむべからず、よらしむべし。という方針か。これは報道管制ですね。
>したがって、知識を伝える学校教育、新聞や映画などのメディアは、人々が統制する側を信頼するように仕向けるためにだけ使われるようになり、疑いや躊躇を生む可能性のある情報は発表されないようにコントロールされるとハイエクはいいます。
‘見ざる、言わざる、聞かざる’ ですね。人の心を惑わすメディアは不要ということか。
>学校教育やマスコミ報道を通じて、全体主義政府は「国有思想」を国民に吹き込む。それは理想追求、あるいは敵への憎しみ、という熱烈な感情を国民に植え付け、それによって国民の不満をそらしながら、特定の方向に動員するのである。
国有思想は為政者の恣意ですね。上意下達でやるしかない。
>理想追求としては、ナチスの「アーリア人種による世界支配」、ソ連の「国際共産化」、中国の「大中華民族の再興」がある。
どれもこれも単純な ‘掛け声’ ですね。念仏のお題目の様なものか。
>敵への憎しみを煽るという面では、ナチスのユダヤ人排斥、ソ連の西側資本主義との対決、そして昨今の中国では「反日」を利用している。
全体主義政府は、人民の注意を外側に向けて、’考える人’ になる事を妨げているのですね。
>こうして全体主義国家では、善悪も真実も理想も、そして憎しみさえもが政府にコントロールされる。国民はそれに盲目的に従うロボットになるしかない。まさに「隷従への道」である。
全体主義国家は、生身のロボット生産国ですね。
>自由主義国家においては、国民一人一人が何を善悪と考えるかという「良心の自由」、何が真実かを追究する「学問の自由」「報道の自由」を持ち、自分の頭で考え、法の枠内で自分の良心と欲求に従って行動する。
‘Independent!’ (自主・独立) は、アメリカ人の褒め言葉ですね。
>そういう生き方を理想とするのが自由主義であり、国民をロボットとして隷従させる全体主義とは、この点で本質的に対立する。
個人の自由意思を尊重するのが、自由主義ですね。個人の意思を無視するのが全体主義ですね。
>現代の中国は、ナチスやソ連に比べても、人口規模、軍事力、経済力、政治外交力、メディア・コントロール技術の各面においてはるかに強力である、と言える。
中国は、一部の人たちの利益のみを追求していますね。今だけ、金だけ、自分だけの処世術ですね。
>この史上最大・最強の全体主義政府が、国内の農民階級を抑圧し、チベットやウィグルなどの異民族を武力支配し、そして台湾をミサイルで脅かしている。そして、そのような国がわが国に隣接しているのである。
我々は、全体主義には、注意を払わないといけませんね。
>~後略~
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>自由主義社会における法律や道徳の基盤は、どのような高尚な目的のためでも、「やってはいけない事はやってはいけない」と手段の善悪を問う所にある。貧乏人に小判を配ろうと金持ちの家に泥棒に入るネズミ小僧は、法治社会では犯罪者である。
>「目的は手段を正当化する」という考え方は、個人の倫理観、道徳感情を麻痺させる。その結果、ナチスがユダヤ人を抹殺しようとしたり、ソ連で収容所列島が作られたり、中国で知識階級を追放したり、という人権無視の暴走政策が取られるようになる。
だから、ソ連でも、中国でも、ノーベル賞作家が出てくるのでしょう。
>その一方で、国民一人一人が持つ宗教心や道徳心は政府の批判につながりかねないので、徹底的に弾圧する。ソ連ではキリスト教が、中国では儒教が弾圧された。
こうした国々には、移民・難民は押しかけないでしょうね。
>「何が正しいか」を決めるのは政府であって、各個人はそれに従うだけである。逆に言えば、政府がすることはすべて正しいことになる。だから全体主義国家は必然的に腐敗する。
唯我独尊ですね。我とは、この場合支配者グルーブの人たちのことですね。自分たちは、現代の法王であると自認しているようですね。
>こうした腐敗により、平等を目指していたはずの全体主義国家では、かえって貧富の差が激しくなる。ソ連においても、「上位人口の11~12%が、国民全体の所得の約50%を得ている」という推定があった。これは当時の米国の上位10%が国民所得の約35%を得ていた状況よりもひどい。
権力者は、富の我が方への偏在を追求していますね。
>中国における貧富格差も同様にすさまじい。1998年の時点で上位10%の人口が総収入の38.4%を占めていた(何清漣『中国現代化の落とし穴』草思社)という。
>10億円クラスの超高級住宅に住み、1億円以上もする超高級車を乗り回す大富豪がいるかと思うと、年収百ドル以下の農民が9千万人もいる。
>我々は皆が貧乏であれば我慢できるが、自分が貧しいのに豊かな人がいると、妬みの情を抱く。まして共産党幹部が特権を使って金持ちになったのであれば、なおさらである。
>「政府への不満を誘発しかねないことは、すべて、国民の目から遠ざけられるだろう」とハイエクは言ったが、これを渡部昇一氏は次のように解説している。>全体主義というのは、思想やイデオロギーの闘争だけでなく、事実そのものをねじ曲げなければならない体制だということです。
民は知らしむべからず、よらしむべし。という方針か。これは報道管制ですね。
>したがって、知識を伝える学校教育、新聞や映画などのメディアは、人々が統制する側を信頼するように仕向けるためにだけ使われるようになり、疑いや躊躇を生む可能性のある情報は発表されないようにコントロールされるとハイエクはいいます。
‘見ざる、言わざる、聞かざる’ ですね。人の心を惑わすメディアは不要ということか。
>学校教育やマスコミ報道を通じて、全体主義政府は「国有思想」を国民に吹き込む。それは理想追求、あるいは敵への憎しみ、という熱烈な感情を国民に植え付け、それによって国民の不満をそらしながら、特定の方向に動員するのである。
国有思想は為政者の恣意ですね。上意下達でやるしかない。
>理想追求としては、ナチスの「アーリア人種による世界支配」、ソ連の「国際共産化」、中国の「大中華民族の再興」がある。
どれもこれも単純な ‘掛け声’ ですね。念仏のお題目の様なものか。
>敵への憎しみを煽るという面では、ナチスのユダヤ人排斥、ソ連の西側資本主義との対決、そして昨今の中国では「反日」を利用している。
全体主義政府は、人民の注意を外側に向けて、’考える人’ になる事を妨げているのですね。
>こうして全体主義国家では、善悪も真実も理想も、そして憎しみさえもが政府にコントロールされる。国民はそれに盲目的に従うロボットになるしかない。まさに「隷従への道」である。
全体主義国家は、生身のロボット生産国ですね。
>自由主義国家においては、国民一人一人が何を善悪と考えるかという「良心の自由」、何が真実かを追究する「学問の自由」「報道の自由」を持ち、自分の頭で考え、法の枠内で自分の良心と欲求に従って行動する。
‘Independent!’ (自主・独立) は、アメリカ人の褒め言葉ですね。
>そういう生き方を理想とするのが自由主義であり、国民をロボットとして隷従させる全体主義とは、この点で本質的に対立する。
個人の自由意思を尊重するのが、自由主義ですね。個人の意思を無視するのが全体主義ですね。
>現代の中国は、ナチスやソ連に比べても、人口規模、軍事力、経済力、政治外交力、メディア・コントロール技術の各面においてはるかに強力である、と言える。
中国は、一部の人たちの利益のみを追求していますね。今だけ、金だけ、自分だけの処世術ですね。
>この史上最大・最強の全体主義政府が、国内の農民階級を抑圧し、チベットやウィグルなどの異民族を武力支配し、そして台湾をミサイルで脅かしている。そして、そのような国がわが国に隣接しているのである。
我々は、全体主義には、注意を払わないといけませんね。
>~後略~
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