>「意味がない」と勝手に思うな
> この状態に慣れ切った人たちは、意味がない(と自分が思う)ものの存在を許さないようになってくる。>これが極端な形であらわれたのが、相模原市で生じた19人殺害事件だ。 > 問題は、自分にとって「意味がわからない」ものに接したときの姿勢だ、と養老先生は指摘する。 >「私にはそういうものの存在意義はわかりません」と思うのが当然なのに、自分がわからないことを「意味がない」と勝手に結論づけてしまう。>ここに現代人の大きな勘違い、問題があるというのだ。
そうですね。‘意味がない’ は ‘自分にとって意味不明’ という事でしょうね。各人に哲学は必要である。Everyone needs a philosophy. 意味は個人が勝手につけるものです。 全ての考えは文章になる。文章にならないものは考えではない。矛盾を含まない文章は、全て正しい考えを示している。考えは人によりまちまちである。ですから、正解は一つではない。幾らでもある。
>「なぜそうなるかというと、すべてのものに意味があるという、都市と呼ばれる世界を作ってしまい、その中で暮らすようにしたからである。 >意味のあるものしか経験したことがない。そういってもいい。 >山に行って、虫でも見ていれば、世界は意味に満ちているなんて誤解をするわけがない」
そうですね。自然に親しむことは意味を発見する好機ですね。
> そう、実のところ世界にあるもののほとんどの「意味」をヒトはわかっていない。
'私は、私が何も知らないということを知っている'。 (ソクラテス) [無知の知] 'I know that I know nothing'.
>すべての「意味」を理解できると勘違いすれば、好奇心なんか生まれるはずもない。
そうですね。すぐに退屈男・退屈女になりますね。わが国の大学の中にも退屈な人間は沢山いるようですね。てすから、無哲学・能天気の世の中になる。
>だからこそ普段から自然に接するべきだ、というのである。 >「それができなければ、せめてオフィスに意味のないものを置いてみる。 >それだけでも随分違いますよ」
自然に接して良い考えができたら、科学雑誌 ‘NATURE’ (自然) に発表したら良いでしょうね。’NATURE’ は英国の雑誌 (週刊誌) です。
> 養老先生は、最近、取材ではしきりにこんなアドバイスも口にしている。 >もちろん、「そんなことでどうなるというのか」と疑うのも、「自然を見たらどうなるのか、もっと具体的に説明しろ」と「意味」を求めるのも自由。
自然に接したら科学哲学が生まれますね。だが、日本人は ‘手つかずの自然’ を観察するよりも、’整えられた自然’ を鑑賞する傾向が強いですね。トレッキング・キャンプ・探検などよりも日本庭園・岩風呂などの鑑賞の方を好みます。すると日本人は科学者にはならずして歌詠みになる。
フランク・ギブニー氏の著書 <人は城、人は石垣> には、以下のような指摘がされています。
日本語は英語のように、キチンとしたアリストテレス的文法に閉じこめられていない。言語として、日本語は「いま、ここ」に根ざしている。判断より気分に興味をもつ。意味より感受性に関心がある。英語を使うのは絶えず理論的な価値判断を行なう言語を使っていることであり、英語が価値判断を行わせる。一方、日本語は論理的、法的ないし哲学的判断を敬遠する。たとえば、日本語には “to be” に当る適当な動詞がない。”being” とか“reality” のような概念は明治時代、漢字から人工的につくらねばならなかった。「概念」 (concept) でさえ人工的につくらねばならなかった。 (引用終り)
> ただし、常に自然と接している養老先生が今年80歳になってなお知的好奇心を持ち続け、新著を一気に書き下ろせるだけの丈夫な脳を持っているのは事実である。
そうですね。彼は大した人物ですね。
我々日本人は日本語と英語の両言語を良く学び、思考における時制の大切さを十分に理解する必要がありますね。英語にある時制 (tense) を使った考え方を会得すれば、我々は自己の意思 (will) を明らかにすることも可能になるし、自分自身の世界観 (world view) を持つことも出来ます。さすれば我々は国際社会において相手の理解も得られ、未来社会の建設に協力することも可能になります。かくして、我々日本人は、人類の進歩に一層の貢献が可能になるでしょう。
『有能な人材が世界から日本に集まり、ここで世界に向けてサクセスストーリーが生まれるという国家を目指すべきです。 このための具体的な政策課題として (1)英語を第2公用語にする (2)定住外国人に地方参政権を与える (3)インターネットの接続料はじめ知的生産活動の基本コストを諸外国並みにする (4)日本の制度やシステムの中で国際基準と合致しないものを一括して見直す―の4点を提案したいと思います。』 (茂木敏充外務大臣)
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