今日は冬至一年中で一番昼が短い日。
南瓜と小豆を煮たが、夫は僅か食べただけ。
昔ジャガイモと南瓜をいやというほど食べたので嫌いになったそうだ。
1945年、樺太(サハリン)から引揚げ、母と子供たちが身を寄せたのは、
道北の士別だった。食べるために、母は毎日4km位も雪道を歩き、
買い出しに出かけた。姉たちは勤め家計を助け、子守と炊事が私の仕事だった。
何軒も農家を回り、ようやく分けてもらうリックの中身は南瓜かジャガイモだった。
お米の顔は見たこともなく、南瓜かジャガイモの毎日だった。
冬至の日も南瓜、小豆もなく砂糖など全くない塩味の南瓜だったが、
お腹いっぱい食べられ、母の愛に包まれ辛いとは思わなかった。
夫も引揚者なので、同じような経験をしたらしい。