8月15日は終戦記念日 私は 敗戦記念日と言い続けている
昭和20年(1945年)の8月15日は 豊原(ユジノサハリンスク)も暑い日だった
4月に憧れの女学校に入学したが 勉強したのはひと月だけ
雨の日以外は毎日 電信柱くらいもある白樺などが生えている荒地の開墾
空腹をかかえながら 校庭に防空壕を掘ることばかり
鍬とスコップだけでの作業は 12歳の体には無理で 楽しいことは何もなかった
ソ連が参戦し緊迫感が増し 婦女子の疎開が始まったが
戦争に負けたけれど終わった という 安堵感があったのを覚えている
あれから67年経ち 生かしていただいてる今も
沢山の戦没者の尊い犠牲のお蔭で 今の平和な時代があることを
忘れてはいけないし 肝に銘じている
平和な今 博物館の庭に咲いていた
奉安殿 博物館の片隅にあった 戦中の教育では 天皇は現人神(あらひとがみ)と教えられ
奉安殿には ご真影と 教育勅語が収められ 傍を通る時は最敬礼をしなければならなかった