黄昏どき

老いていく日々のくらし 心の移ろいをありのままに

戦争のない平和な世界を

引揚げの時と今のコルサコフ

2012年08月19日 | つぶやき

8月18日 19日

大泊の駅は引揚げの婦女子でごった返していた

街の映画館で 乗船を待ち一夜を過ごすが ここも溢れんばかりの人・人・人だった

母38歳 長姉18歳 次姉14歳 私 妹10歳 弟4歳 末の妹11ヵ月

7名がはぐれないように身を寄せ合って過ごす

19日だったと思うが 夜になって乗船順番が来たらしい

港まで真っ暗な夜道をひたすら歩いたが遠かった

母は11ヵ月の妹をおぶり 大きな皮のトランクを持っている

4歳の弟は長姉に手を引かれ 泣きもせず黙って歩いた

トランクが重く母が捨てようとしたとき 兵隊さんが現われ持ってくれた

後で母が「地獄に仏」だったと語っていた

 

船は予定していた”小笠原丸”ではなく 貨物船”白龍丸”

甲板にテントを張た所に入れられた



現在のコルサコフ

寂しい感じがした 港は昔と違うらしい



コメント (2)
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