黄昏どき

老いていく日々のくらし 心の移ろいをありのままに

戦争のない平和な世界を

戦前 戦後の子供の頃

2018年05月05日 | つぶやき

子供の日だが

子供の姿も鯉のぼりも見かけない

私が子供の頃は 

生めよ増やせよの時代であった

端午の節句といい

男の子がいる家では鯉のぼりをあげ街中鯉のぼりで溢れた

男の子がいない我家でも 母はベこもちを作り 

新芽が出たばかりのヨモギを摘んでヨモギ餅を作ってくれた

美味しかった母の味は今でも忘れない

弟が生まれすぐ大東亜戦争がはじまり 

鯉のぼりどころではなくなった

衣食住が欠乏し 鯉のぼりが風呂敷になったり 甘い物も消えた

戦争に負け

食べ物に飢え カボチャとジャガイモ たまにデンプンダンゴ

 着るものは軍隊のお下がりを改造

引揚げ寮の 広間に4家族16人がひしめいて住む

昭和21年の5月5日

ベこもちも ヨモギ餅もなかった

野草をせっせと とりにいき 大事な食糧だった

ヨモギはもちろん

エゾエンゴサク エゾノリュウキンカ エンレイソウ

花を愛でるゆとりなどなく 皆食べた

砂糖も見たことがなかった  いつも甘いものに飢えていた

引揚者でなくとも 国中が飢えていた

花のパレードに参加する オランダの子供たち 

コメント (4)
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