春の審査温習会が終わり 次の会へ向けての練習が始まった
それぞれ新しい吟の勉強である
6月の会には 気合を入れて長い吟に挑戦する
能の藤をもとに詩吟にした
藤の精 雨宮國風
雪消ゆる 白山風も長閑にて
青葉に見ゆる紅葉川
越路遥けき旅枕 多祜の浦にぞ着きにける
名にし負ふ実に美しの藤の花 汀の水に枝たるる
「多祜の浦や汀の藤の咲きしより
うつろう波ぞ色に出でける」
「月も霞める春もはや 紫匂う花鬘
面白や水の面にうつす花の影乙女に似たる花の精」
春に歌うか藤の精
夢か現か多祜の波 藤紫の香に匂う
藤の花の代わり ホタルブクロ