もうすぐ北の大地にも春の野の花が咲き乱れる
さんたろうさんが十勝で援農の生活を送った昭和20年
道北のS町の引揚寮に落着いたが
その翌年も食糧難 住宅難 着る物もなかった
妖精のようなカタクリやエゾエンゴサク 可憐なニリンソウも
愛でるより食料として子供たちは野草を摘んだ
アメフリバナと呼んでいたエゾエンゴサクは
しゃぶるとほのかに甘い
妹をおんぶして弟の手を引き 籠いっぱいに摘んで帰り
お浸しにして食べた
ニリンソウもお浸し 蕗やワラビの出る前のご馳走だった
お米はみることもなく
ギンシャリ(白米の御飯)を食べるのが夢だった
2014年4月29日
男山自然公園のカタクリとエゾエンゴサク
昨日今日と20℃を越す暖かさ
今年は開花が早いようである