伊藤若冲の代表作 「動植綵絵(さいえ)」が国宝に指定された
若冲の絵をはじめて観たのは 20年以上も前
秋の京都を観光の時
偶然知り 予備知識もないまま訪れた「若冲没後200年展」だった
絵の前に立った途端から 今まで見たことがない
個性的で知っていた日本画とは全く違う印象だった
緻密で躍動感があふれる鮮やかな色彩の絵に魅了され圧倒された
中でもニワトリが描かれた絵の前から動くことも出来ずにいた
一人で観賞されていた見知らぬご婦人と一緒に感嘆の声をあげ
感動を共有することが出来た嬉しさもあって
素晴らしさを語り会った
用事で残念がっていた夫は 後に相国寺の特別展を観ることができた
国宝になった「動植綵絵(さいえ)」は
元は若冲が相国寺に寄進した33幅の仏画だったが
明治の廃仏毀釈の時30幅の花鳥画部分を皇室に献上し
釈迦三尊像だけが相国寺に残った
21世紀になってから若冲の価値が見直され
観るのはかなわなかったが
2016年「生誕300年記念、若冲展」が
東京で開催されたときにはものすごい人気だった
国宝に指定されたことで 若冲展を観た時の感動が蘇える
20年以上経った今でも褪せることなく 心の目に焼き付いている
今日も猛暑に近い暑さでぐったり
スーパーが明日から改築なので 仕方なく買い物に行く