風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
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『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』第6週目

2011-07-02 20:06:36 | 全国巡回公演
5月からスタートした『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』のツアーもいよいよ後半です。
先週末、大阪でたくさんのお客様に来ていただいたプレミアム公演を終えて、旅班はフェリーで九州へ渡りました。
6月27日 大分大学教育福祉科学部附属中学校(体育館)
  28日 豊国学園高校(北九州芸術劇場)
  29日 大阪府立工業高等専門学校(寝屋川市民会館)
  30日 香川大学教育学部附属高松中学校(体育館)

前半の2校はここ数年連続で風の公演を見続けてくれている学校で、三年生の皆さんとお会いするのは三度目となりました。
「数年前からヘレン・ケラーを上演したかったんです。」「生徒だけでなく教師にもぜひ見てもらいたいと、退職前に校長が言っていました。」という先生の思いを聞くことができました。そこには、芸術鑑賞という時間に起こることが、生徒さん一人一人の心、先生方と生徒さんたちの関係、先生が教育に携わりたいと思ったときの記憶など、学校の何かを揺り動かすかもしれないという期待や願いが込められているのだと感じます。



大分大学附属中学校での生徒さんとの交流。



文化祭でクラス演劇の発表があるので、生徒さんが役者と話したり舞台の仕組みを見学したりする時間を少しでも作りたいと、先生と劇団とで企画した場です。
「舞台で緊張したらどうしたらいいのか」「間違ってしまったらどうしよう」「大きい声が出ないかも」と不安はたくさんあるようです。
でも正しい・間違い、優・劣ではない世界を演劇を通して経験して欲しい。お互いの個性や考えを面白いと感じたり、協力し合ったりする楽しさをこの場で何か感じてもらえたらと思います。





水が出るポンプの仕組みを舞台監督の長谷川が説明しています。



高松中学校の生徒さんたち。舞台の片づけを手伝ってくれました。

生徒さん一人一人が感じたことを、生徒さんの表情を、私たちはほんのわずかしか知ることはできないかもしれません。
でもこの一日が、学校の皆さんの中にも、私たちの中にも、刻みこまれていると思います。
またいつか、どこかで会える日が来ることを願って、次の公演地へ出発します。