2月3日、杉並区神明中学校1年生6人が職場訪問でレパートリーシアターKAZEを訪れました。
レパートリーシアターKAZEではこの3、4年、職業訪問、職業体験学習で若い方たちがこの劇場を訪れています。
「演劇って、劇場ってどんな場なんだろう?」
彼らの中にはたくさんの好奇心と、人と触れ合う喜びと、未知なるものが溢れていたようです。
この日は『戦場のような女 あるいはボスニア紛争の戦場のような女の性について』の公演後、劇場では舞台の片付けを行っていました。
生徒のみなさんが訪れた時の劇場は、客席と舞台が片付けられていく真最中の時。
到着後、すぐ「皆さんにとって演劇って何ですか?」という率直な質問は、私たち自身を問い返していく瞬間でもありました。
ものが溢れかえっていく様と、これから次のことに向かっていく様の中で、劇場の片隅にあるもの、壁、床、ものとものの間に見えてくるもの、そのなかであれは何か、あそこは何か、そこには何があるのかと発見し、積極的に取り組んでくたように思います。彼らが見たもののなかには形になっていないもの、そこからはみ出てしまったもの、そこには多分通常見ることは出来ないものばかりだったと思います。まさに劇場が顕わになった時です。
私にとって演劇とは何か? 人と何かを繋いでゆくこと、私もその間にいて一度だけの舞台と通して、そのことを考え続けていくことでもあると思っています。
あっという間の2時間でしたが、ここで見たもの、感じたことが彼らの創造力やこれからの自分に繋がってくれたらと思いました。