風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
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2017『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』春の西日本巡回公演ツアー5週目

2017-06-24 11:31:25 | 全国巡回公演

6月19日(月)神戸女学院中学部・高等学部    西宮市民会館(アミティホール)
20日(火)岩美高等学校/青翔開智中学・高等学校   とりぎん文化会館(梨花ホール)
21日(水)網野高等学校   同校体育館
23日(金)米子松蔭高等学校   同校体育館

先週末の三国丘高校の公演でちょうど中日を迎えた『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』西日本の旅。一日一日の公演の中でかけがえのない出会いを積み重ね、旅公演の喜びを一瞬一瞬感じながら、後半の旅に出発します!


神戸女学院中学部・高等学校


風の公演は初めての学校です。「生徒たちがとても楽しみにしています。」と担当の先生。私たちも昨年からとても楽しみにしていました!舞台の準備が整ったところへ、係の生徒さんたちが元気に入ってきました。会場準備から開会の挨拶まで視聴覚係の生徒さんたちがしっかりと進めていきます。大きな拍手で迎えてくれた神戸女学院の皆さんは、舞台の出来事に敏感に反応しながら2時間の舞台を共に生き生きと創り出してくれました。出来事を発見していく視線は柔軟で知的。
公演後は演劇部の生徒さんを中心に舞台裏見学と座談会を行いました。解体されていく舞台の仕組みに興味津々の生徒さんたち。質問の一つ一つから生徒さんたちの創造意欲が伝わってきました。交流の様子を見守るPTAの方々の温かい眼差しも印象的でした。


 



岩美高等学校/青翔開智中学・高校



鳥取県文化振興財団の主催公演です。私たちは今年の春、秋と 4回の公演でお世話になります。鳥取県ではこれまでも度々『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』や『ジャンヌ・ダルク〜ジャンヌと炎』の公演をさせていただいたり、劇団員の西垣が定期的にワークショップの講師で呼んでいただいたり風にとって繋がりの深い県です。
この日は4年ぶりに『ヘレン・ケラー』を再演する岩美高校と初めての公演となる青翔開智中学・高校が2校で一緒に観劇しました。
幕開きから最後まで生徒さんたちの視線は真剣で、深く人の心を見つめているようでした。
公演後の交流会では青翔開智中学・高校の生徒さんたちは興味津々であらゆる道具に触れている様子が印象的でした。また岩美高校の演劇部員の皆さんからは熱心な質問が尽きることなく、渋谷愛と私の他にも、音響の渡邉や照明の江田を巻き込んで盛り上がりました。

 

 

 






網野高等学校





日本海に面した京丹後市の学校です。先日の久美浜高校と近く、公演の評判も聞いていたのでとても楽しみに待っていてくれたそうです。
この日、午後の体育館は蒸し暑くなるだろうと風通しを良くし、学校では氷柱まで用意していました。いざ公演が始まると全く暑さを感じさせないほどの生徒さんたちの集中力でした。休憩を挟んでの二幕ではリラックスして笑い声や驚きのリアクションを返してくれました。
カーテンコールで「様々な苦しいことがあっても人と支え合って生きていきたい」と話してくれた生徒会長さんの率直な言葉、「今しかできないこと、感じられないことがある」という渋谷愛の舞台挨拶を目を輝かせて聞いている姿、本当に大切なことを見よう、聞こうとする生徒の皆さんから私たちも大切なものを受け取りました。
公演後は、文化祭で演劇発表をする2年生の生徒さん、演劇部員の皆さん、そして片付けを手伝ってくれた部活の皆さんと楽しい交流の場になりました。校門の外までバスを見送ってくれた皆さんの笑顔も乗せて次の公演地へ向かいます。

 

 

 

 

 




米子松蔭高等学校


鳥取県文化振興財団主催の公演で、今回は学校の体育館での公演です。野球部をはじめ部活動がとても盛んな学校というだけあって生徒の皆さんの挨拶が清々しく、前日の準備の時から「明日の演劇楽しみにしてます。頑張って下さい!」と声をかけてくれたり…仕込みにも気合いが入ります。
そして演劇部員の皆さんが道具の搬入を一緒に手伝ってくれました。週末には地区大会の発表を控えて自分たちのことで大変なはずですが、積極的に手伝ってくれた部員の皆さん。人のために行動する姿はとても素敵で、演劇部の活動の中で一人一人が輝いている様子が伝わってきました。

 




公演当日は晴天で暑くなりました。体育館の後側に舞台を組み、学校のステージ上も客席として使うほどの満席!生徒の皆さんの視線はとても真っ直ぐで、一人一人が自身の心の中にある何かと出会いながら舞台と向き合っていたのではないでしょうか。
公演後に廊下や体育館の周りですれ違う生徒さん、先生方が笑顔で公演の感想を伝えてくれたのも嬉しかったです。
片付けを手伝ってくれたクラスの皆さんもありがとうございました!

 

 






先週まで意外と涼しい日が続いていましたが、いよいよ夏が来る気配です。
私は今こうして毎日10代の若い人たちと心で出会い、言葉を交わせることがとても幸せだと感じます。全国各地で子どもたちのために一緒になって公演の場を創って下さる方々と知り合えることも。
旅後半、ますます元気に一緒に旅する仲間と、良い公演を創っていきたいと思います!

ヘレン・ケラー役 稲葉礼恵