「ヘレン・ケラー~ひびき合う者たち」第2週目の公演は、
9月 25日(火) 『京都府』 京都府立工業高校 同校体育館
26日(水) 『静岡県』 磐田東高校 磐田市民文化会館
27日(木) 『大阪府』 みどり清朋高校高校 八尾プリズムホール
28日(金) 『大阪府』 箕面東高校 箕面市立市民会館
29日(土) 『徳島県』 新野高校 同校体育館
での、公演を行いました。
京都府立工業高校
この学校では、前回のヘレン・ケラーから20年ぶりの再会となりました。
開演前、校長先生から「この芸術鑑賞会が高校生活の大きな思い出になってほしい」とメッセージをいただきました。
その言葉を受け止めるように、暑い体育館の中でしっかりと舞台と向き合う視線には、驚かされました。終演後の生徒会長さんのあいさつでも自分がや文化祭で演劇をやった時のことなどを思い出しながら、見て感じたこと、率直な感想を話してくれました。校長先生が仰っていたように、この芸術鑑賞会が生徒たちの新しい刺激になってくれることを願っています。
当日の呼びかけにもかかわらず、終演後にはバックステージツアー、座談会にも多くの生徒さんが参加してくれました。
撤去作業には体育館部活の生徒達が20人くらいと座談会に参加した生徒たちも手伝ってくれました。さっきまで見ていた役者や道具と触れ合いながら、でもてきぱきとモノを運んでくれたり、劇団員と交流をしていました。
この時間が、皆さんにとっての何かを考え、感じる時間になってくれることを願います。
磐田東中学・高校
磐田東中学・高校は今回が風初めての公演です。
中学生と高校生が一緒に観劇ということもあって、入場してきた生徒たちの雰囲気もいつもと少し違う緊張感のようなものを感じました。
開演前の校長先生のあいさつで「芸術鑑賞は3年に1回なので、3年分の想いで演劇を味わってほしいと思います。」と、先生方がこの芸術鑑賞会にかける想いを感じました。生徒たちも、本当に楽しみにしてくれていたことを感じる大きな拍手で開演しました。
中学生と高校生が一緒に観ているとは思えないほど、集中した雰囲気があります。
カーテンコールでは、高校の代表の生徒と中学校の代表の言葉をいただきました。2人ともこの場で受け取ったものを、しっかりと自分の言葉として、話してくれたこととてもうれしかったです。
終演後はそのまま帰らなければならないということで、アニー役の高階とヘレン役の倉八とで送り出しを行いました。寄ってきて今日の感想や質問をしている生徒の姿もありました。
みどり清朋高校
みどり清朋高校も今回が風初めての公演です。
開場中生徒たちからは笑い声も多く聞こえ、友達や先生と笑い合っている姿も見え、和やかな雰囲気を感じました。
開演からは打って変わって、何かを感じ取り、考えているような生徒たちの見る力を感じました。そんな見る力を使って客席から舞台を支えてくれているのを感じ、一緒に舞台を作っていることを感じる公演でした。
終演後の生徒会長さんのあいさつでは、一言一言、感じたものを確かめるような感想ありがとうございました!
終演後は60人ほどの生徒さんたちがバックステージツアーに参加してくれました。いろいろなクラスや部活の生徒がいて、自分たちが今見たもの、興味があるものに、それぞれ触れて感触を確かめるように舞台上を見てまわっていました。
座談会も行われ、アニー役の高階と多くの生徒さんとで、質問や感想を言い合っていました。この学校では3年生が演劇をやることになっているということで、何か発見や刺激になってくれていたらうれしいです。
箕面東高校
箕面東高校もまた、今回が風初めての公演でした。
朝早い開演時間にもかかわらず、開場時間前からもうすでに入口にはたくさんの生徒さんが集まっていて、ワイワイと元気な姿を私たちに見せてくれました。
開演前はとても元気だった生徒たちも、芝居が始まると、大阪だなと感じる力強さはそのまま内に持ちながら、その力強さで芝居と向き合ってくれていました。
終演後には演劇部生徒さんたちとのバックステージツアーと座談会がありました。みんなポンプやお皿、舞台が傾斜になっているところなど、細かいところにまで興味をもち、役者と話しながら楽しんでいてくれていました。大会にも出たりするとのことだったので何かの刺激になってくれたらと思います。
新野高校
新野高校は学校最後の文化祭の中での公演ということで、旅班は前日箕面から移動して舞台の準備をしました。台風が近づいているということもあり、文化祭の開催も危ぶまれていましたが、外での出し物は来週に移すことで、9月29日は体育館での生徒発表と芸術鑑賞会のみの開催となりました。
当日朝旅班が学校に到着すると、文化祭生徒発表が行われていました。地域の小学校や保護者の方々も来ていて、なんと小学生の歌の発表もありました!
公演前の空いた時間にバックステージツアーを行う地域の子供とお母さん。子どもの好奇心にはとても驚かされます!
文化祭の高揚を持ったまま、お昼からの公演を迎えました。
舞台上で起きている一つ一つを受け止め眼差しとして返してくれているような、とても印象的な客席でした。生徒会長さんのあいさつでは、力強いお礼の言葉をいただき、この公演が学校最後の文化祭として一つ思い出に残るものになったと感じました。
終演後すぐ、舞台裏まで多くの生徒さんが覗きに来てくれて、そのままバックステージツアーが行われました。
時間ぎりぎりまで撤去作業を手伝ってくれた皆さん、本当にありがとう!
卒業する3年生、新しい学校の3年生となる2年生、それぞれ進む道は違いますが、この思い出が今後何かの糧となってくれることを祈っています。
今週一週間も多くの出会いがありました。久しぶりの再会、新しく出会った学校、もうなくなってしまう学校、その一つ一つの出会いが生徒達にとっていつか何かの支えになってくれることを願っています。そしてその出会いを支えてくださった先生方にとっても新しい生徒の姿と出会える瞬間になってくれていれば幸いです。
まだ始まったたばかり、天災が続いている今だからこそ、私たちは天災にも負けず、やれる公演すべてに全力をかけて走り抜けます。
パーシィー役 石岡和総