ラジオ深夜便「明日へのことば」で中島京子さんの話を聴いた。10年ばかり認知症の父親を看取った経験を明るく語った。認知症をロング・グッドバイというのだとか。言い得て妙だ。確かに認知症は徐々に記憶が薄れていきながらゆっくりとした別れの日を迎えるまでの現象だ。91歳になる要介護3の義母と暮らしているので、中島さんの話はすべて現実味のある話だった。滑稽なことばかりを毎日し続ける認知症の義母を見ていると、確実にいずれやってくる、自分が認知症になった時の姿を投影して笑ってばかりはいられない気持ちになってしまう。複雑な思いでラジオを聴き続けた。
ラジオ深夜便「明日へのことば」で中島京子さんの話を聴いた。10年ばかり認知症の父親を看取った経験を明るく語った。認知症をロング・グッドバイというのだとか。言い得て妙だ。確かに認知症は徐々に記憶が薄れていきながらゆっくりとした別れの日を迎えるまでの現象だ。91歳になる要介護3の義母と暮らしているので、中島さんの話はすべて現実味のある話だった。滑稽なことばかりを毎日し続ける認知症の義母を見ていると、確実にいずれやってくる、自分が認知症になった時の姿を投影して笑ってばかりはいられない気持ちになってしまう。複雑な思いでラジオを聴き続けた。