僕が住む岡山には日本一の生産量を誇る野菜がある。黄ニラだ。岡山で大学生活を始めるまで黄ニラなんて一度も食べたことがなかった。黄ニラは岡山でも日常的に食卓を飾る野菜ではないけれど・・・。
最近、黄ニラ同様、生産量全国トップクラスの野菜が岡山で生産されているのだとか。今、話題のパクチーだ。ところが僕にとって唯一と言ってもいいくらいパクチーは嫌いな野菜の筆頭格だ。というか、苦手な野菜はパクチーしか存在しない。でもどうやら僕が特異なのではなく、好き嫌いの反応が明確な野菜のようで、ある調査によると嫌いな人は2割ほどいるらしい。
味覚や嗅覚の感じ方、好みは遺伝子レベルで左右されると言われる。だから食べ続ければ慣れるという単純な話ではなさそうだ。いくら、パクチーがビタミン豊富でデトックス効果やアンチエイジング効果があると言われても苦手意識に変わりはない。
エスニックで個性的な強い臭いは繊細な日本人にも、優しい日本料理にも馴染まないと確信しているけど、今のパクチーブームを見ていると確信が揺らぐほど心細くなっている。