生まれて初めて内視鏡検査を受けた。年に一回の定期健診で内視鏡検査を強く勧められたので、仕方なく予定していた胃のバリウム検査を取り止めて内視鏡に変更した。
突然の検査変更だったので心の整理がついていない状態だった。初めての内視鏡のため、よほど不安そうに見えたのか、検査が済むまで年配の看護師さんがそばについて「大丈夫ですからね」と肩や腕をさすり続けてくださった。
検査後、医師から写真を示しながら「胃の中がとてもきれいでした。若々しい胃ですね」とお褒めの言葉。
検査後、軽やかな足取りでいったん家に戻り、ウキウキしながら娘にそのことを伝えると、醒めたトーンで「胃のなかを褒められて嬉しいかなあ・・」と一言。気持ちを凹まされたまま、会社に向かった。