二月ももうじき終わる。春がすぐ近くまでやってきている。
岡山と蒜山の2拠点生活も半年が過ぎた。往復する毎週末のドライブも車窓から思わぬ発見があったりして飽きることはない。
まだ半年だ。
春夏秋冬、一年間の暮らしを通して、僕が選択した2拠点生活という暮らし方をどう総括できるだろうか。
この半年間で一番よかったことは娘と一緒の時間が増えたことかなあ。2拠点を往復する間はもちろん、山小屋では二人だけの生活なので、たまにはぶつかることもあるけど、親子の距離が少しだけ縮まったことかもしれない。
娘は高校卒業後、家から離れて東京と兵庫で学生生活を送った。一昨年、病気療養のため家に戻ってくるまでの長い間、離れて暮らしてきた。今は亡き妻とは娘と母親の特別な交流があったのかもしれないけど、父親である僕とは疎遠だった。その間のぽっかりと空いた時の空白を今の2拠点生活でゆっくりと埋めているのかもしれない。
だから今のこの生活を、一日一日を、慈しみつつ大切に生きたいと思う。