ラジオ深夜便「明日へのことば」で社会学者の上野千鶴子さんの話を聴く。
全共闘世代の学者らしく切れ味のいい老後の話は痛快だった。特に介護保険の話は色々と考えさせられた。
介護保険制度施行後20年経過したことで現場は確実に変わったが、社会保障費を抑えたい国家財政の事情から介護保険の行く末は不安なのだとか。
僕も下り坂に入っている。ゆっくり下っている。目は弱ってきているという自覚があるし、記憶力も劣ってきている。その下り坂がいつ急な坂に突入するのか経験がないのでわからない。全て未知の世界だ。
知的好奇心の高い人も手先を使う人も誰でも認知症になる可能性はある。介護される立場になる日はいずれ訪れる。目指せ要介護認定者と上野千鶴子さんは話を締め括られた。
人生100年時代に入った日本にとって老後問題は喫緊の課題だ。要介護も認知症も期せずしてその時が訪れたら素直に受け入れるしかないという覚悟は必要だろう。