今朝の朝日新聞に栃木県で高校生ら8人が死亡した雪崩事故の記事があり、今回の事故で息子を亡くした、ある父親の思いが載っていた。
「教え子を亡くして、引率した先生もつらいはず。そんな状況で誰かに責任を押しつけるのはどうかと思う。先生だけが悪いわけではないし、そんなことは誰も望んでいない。
責任がどこにあるのかではなく、次の事故をどう防ぐかが大事だと思う。どうしたら防げるのかが明らかになればいい」と。
この父親の言葉は、不幸にして雪崩で亡くなった教員や生徒たちの気持ちを代弁しているのではないか。引率した教員をバッシングするマスコミもこの父親の吐露を真摯に受け止めて、興味本位の犯人捜し、マスコミ固有の正義感を振りかざして罪人を仕立てるような取り上げ方を直ちに止めてほしいと思う。
この気高い立派な父親の言葉に接して、あの雪崩事故以来、暗く鬱々とした胸がすく思いがした。