17日の夜、バスタ新宿から夜行の長野行きバスに乗り込んだ。最初の計画時、長野行きのバスの時間を勘違いして、リーダーには24:30とお知らせしていたのに、実際は23:35発で、前日に確認メールで発覚して、当日夜19:30まで仕事だったリーダーは帰宅後1時間で出なくてはならなくて、バタバタだったらしい。すっかり怒られてしまった。
ともあれ、バスタ新宿で合流して、無事にバスに乗り込めた。5月31日まで使わないとならないバス券があったのだ。
実はその券で1ケ月前の発売日に、バスのチケットと引き換えようとしたら、なんとシステムの不具合で交換できず、当日でも良いと言われたが、チケット売り場が混雑していたら、時間に間に合わなくなると思って、別の日に交換に言った次第。交通費がかかってしまった。
以前そのバスを利用したときは、トイレが最後部に会って、最後部の席がらくらくだったと思ったが、今回のバスのトイレは中央部で、その横の席を指定したのだが、バスの座席の作りも違っていて、エアー枕を持ってこなかったので首が痛くなってしまい、あまり寝られなかった。
ともあれ、長野近くから停留所毎に止まるから、4時半ごろから煌煌と電灯がついて、まず寝られない。5時過ぎに予定より早く長野に到着。おなじみになった駅前の7番乗り場のところだ。
最初7時発の戸隠キャンプ場行きのバスに乗って、キャンプ場から登山開始の予定にしたが、私達の足では頂上まで行かないで戻らないと宿の送迎時間に間に合わなさそう。このところ頂上踏めないことが多かったので、何とか頂上に行って戻るためにはもっと早く登山開始しないと、と思って、思いついたのがしなの鉄道の最寄り駅からタクシーで登山口に行く方法。リーダーはタクシーは極力使わない方針だが、背に腹は代えられない。
黒姫駅までの切符を購入して(スイカは使えない)、駅構内の待合室で、おにぎり朝食を頂いた。6時発のしなの鉄道北しなの線に乗り込む。
黒姫駅が近づくにつれて、黒姫山らしい大きな山が見えて来た。左手の方が飯縄山かな?
良く調べたら、なんと大橋登山口は黒姫駅からは戸隠キャンプ場の手前で、バードラインの途中にあった。予想よりもタクシー代は少し安くて済んだ。(5200円)誰か一緒に乗る人いないかなと思って駅で下車した数人を見たが、トイレに行っている間に皆さん出発されていた。登山の恰好をなさった方も出発したそうだ。多分表登山口から直接登るのではないか?とのタクシーの運転手さんの話だった。表登山道の方が急で時間もかかり、しかも上部は雪が多くて迷いやすい、とブログに出ていたので、選ばなかった。
6:45頃、運転手さんにシートベルトをするように言われただけあって、緑濃い山間のくねくねした道路を走った。道路は立派。
30分しないで、古池登山口に付いたが、こちらから登ると1時間近く余分にかかり、下山が心配なので、水芭蕉咲く湖畔やリュウキンカの群落がきれいという情報に心残りだったが、諦めてすぐ先の大橋登山口に進んで頂いた。
大橋登山口には川の管理棟があったが、トイレも登山届のボックスもない。そのまま身支度を整えて出発。7:00頃空気はひんやりしていたので、上着を着たまま進む。林道のゲート(この先は国有林の管理者以外の車は入れないそうだ)の脇をすり抜けて進む。登山届はコンパスで提出済み。
登山口をゲート側から見る。
ヤマレコ、今回はしっかり地図をダウンロードしているし、携帯の電池もしっかりあるから大丈夫と思っていたのだが、登山開始を押しても、すぐに消えてしまう。バスの中で電池節約のために機内モードにしていたので、それを解除する前に操作してしまったせいか、解除しても、うまく作動しない。何回かつけたり消したりしたがダメ。
一度携帯の方を再起動したのだが、一向直らない。それで指示に従った画面にはアンインストールのボタンがあり、インストールしなおせば直るかなと、押してしまった。さてインストールしようとしたが、IDとパスワード画面!あれ!、何だったっけ!
いつもならザックに手帳を入れてあって登山関係のパスワードも書いてあったのだが、ザックを入れ替えた時に、取り出してしまっていた。しかも化粧ポーチにもパスワード少し書いておいた紙を入れていたのに、先日破いて捨ててしまっていた。いろいろ思い出して入力したけれど、全滅。どうにもならない。
山と高原の地図は持っていたが、ブログ記事とかユーチューブの画像の記憶を頼りに林道を進んだ。山と高原地図ではほとんど林道を辿るように書かれていたのだが、途中大きな、「登山道」という看板が見えた。しかし矢印はない平らな道標で、ちょっと戸惑う。途中で休んでいらした方に伺ったら、右手と言われたので右に進む。
その先、ちょっと傾斜のある登山道風になった。マイヅルソウ、エンレイソウ、ユキザサの花のつぼみを見ながらも、先を急いて写真を撮ったりすることもなく、突き進んだ。ほとんど登山道自体の印象がなかったのが間違いだった。このあたり、ピンクリボンは余り見当たらない。一度林道を横切って、さらに登山道を進む。
途中、林道にでて、ここでよいかなと思って心配になった。後ろから来ていた若者が見えなくなったのだ。心配しながらも進んだら、その方達が先に進んでいた。どこかショートカットの登山道を辿ったらしい。それらの道は、山と高原地図には出ていないのだ。
その後その方達は速く、姿は見えなくなったが、そのまま進んだ。
やっと新道分岐に出た。少し右側に分岐の標識があった。ここが西登山口方面と古池方面と頂上への新道との分岐の地点だったが、行きがけに写真撮っていなかったみたい。
帰りの写真
その先少し登山道らしくなる。徐々に急になって行った。この先、しなの木の大木があるはず。大きな木を見るたびにこれかしら?と思いながら登る。白樺とは大分木肌が違う。徐々にミネザクラの木が見え始め、樹間から残雪の山が見え始める。
先行者二人が休んでいた大きな木の近くの丸太のベンチの横に座らせていただいたが、お二人は別のところに移動されてしまった。私たちが広く荷物置いてしまったためだった。ごめんなさい。慌てて寄せたけれど、戻られなかった。
樹間にかすかに残雪の山が見えた。
荷物を軽くするためにカップラーメンを先に頂くことにした。まだ9時半ごろだけれど。リーダーには長時間の歩行になるから持ってこない方が良いのでは?とお伝えしたが、買ったばかりのバーナーを又使いたかったようで、重いのに持参なさっていた。お湯を沸かして、ラーメンを頂いた。そのころ若者の3人組が少し休憩され、単独行の女性がアッという間に立ち去って行かれた。
羊羹なども頂き、荷物を片付けて、出発。景色が良くなってきた。しなの木のところは新道分岐から峰の大池分岐までの約三分の一程度。後2時間かなと言ったが、標準なら後一時間半くらいかもしれない。
良く見たら祠みたいなものが見えている山は飯縄山かしら?戸隠かしら?
その向こうに北アルプスの山々が見渡せた。
新緑の向こうの雪山は高妻山かな?
こちらが戸隠と北アルプスらしい。
中央アルプスあたりか?
まあまあの急坂を登っていくと、やっと稜線らしいところに出た。岩がごつごつしてきて、しらたま平らしい。富士山も見えると、他の方に教わった。
乗鞍岳か木曽御嶽かと思う山の右手にうっすら富士山が見えたが、カメラでもほとんど写っていなかった。気のせいくらいの見え方ですね。
私は頂上はここから往復1時間半くらいだというし、アップダウンがあり最後は急坂と書かれていたので、サブザックに最低限のものを入れてザックは置いて行くことにして、リーダーにもそうした方が良いのでは?とお伝えしたが、遮二無二ザックは持っていくとおっしゃる。では必要ないものは私のザックに入れてくださいとも言ったがいいというばかり。後でバテないと良いのですが。岩陰で落ちないようなところにデポして行った。
その先5日前あたりには、少し残雪があるとブログには書かれていたが、その後の気温で溶けたらしい。ほんの少し残っているだけだった。
その上のあたりだったか、風邪が冷たくなってきた時に、最初左足の腿のあたりが攣れ、まもなく右の腿も攣れてしまった。あら大変。歩けないわ。
慌ててアクエリアスをごくごく飲み、サブザックに入れたポーチからコムラ〇アを取り出して飲んだ。あっという間に効いてきて、それからは無事に歩けた。そのあと少し経ったところでリーダーも攣れて、同じようにスポーツドリンクを飲み、コムラ〇アを飲んだら、すぐに効いて、歩けるようになったのでほっとした。薬まだあるかなと見たら、一つはあったので、多分下山で何かあっても大丈夫だろう。
ここら辺にもミネザクラが沢山あった。
野尻湖が見えた。
この後、最後の難関、岩ごろの急坂があって、登るのに一苦労。特に重いザックのリーダーは大変そうだった。写真なし。
しかし大岩を回り込んだら頂上だった。12:10ごろ。少しスペースがあり、御昼休憩取っているハイカーが少しいらした。私達をしなの木のところで追い抜いていらっしゃった方々だった。単独行の女性はお茶を立てて飲んでいらっしゃったみたい。優雅ですね。バーナーもお持ちだったそうだ。
南側の展望 盆地の水を張った田んぼが池のようだ。
北側は木が多くて見えにくいが妙高山の方だろうか?
写真を撮って、残っていた軽食を頂き、12時半ごろ下山。
高妻山と北アルプス、もしかしたら白馬から鹿島槍方面かもしれない。
高妻山の向こうは火打山とか妙高か?案内が良く見えなかった。
登りで難儀した岩場も、思いの外スンナリ降りられて、まもなく峰の大池分岐だった。
ちょっと降りたところにつつじがあって、赤い釣り鐘型の花らしいものが一つついていたのだが、写真ぶれて撮れていなかった。何でしょうね。
新道分岐に向けて下山。結構急坂を登ってきていたと思ったが、しばらくは笹の稜線上の快適な道があった。
ボケましたが、ミネザクラの花、まだつぼみが多い木も多かった。
岩場のショウジョウバカマ
しらたま平で、ザックを回収し、サブザックを詰め込んで下山。
オオカメノキの花は下山の方が見やすかった。
しなの木までも順調に降りて行った。下りも大木を探しながら降りた。
ベンチ代わりの丸太のあるしなの木で小休止。おやつを食べてから下山再開。
新道分岐に付いたのは予定からそう大幅に遅れてはいなかった。
古池へはこちらから降りるのだが、時間的に無理なので、元来た道を戻った。
戸隠竹細工の森の標識15:10
からまつ林
そこから分かれて細い登山道に入ったのだが、思いの外急坂で、こんなところ通ったかしらと心配になってしまった。もしかしたら古池の方の道かも?
リーダーは倒木に見覚えがあるから大丈夫だろうとおっしゃったが、とりあえず、宿の人に聞いてみようと思って宿に電話した。古池に出てもそれから電話してくれたら迎えに行ける、と言われただけ。
迷ったら戻るというのが山の鉄則、と思って、疲れ切っていたのだが急坂を登り返した。ちょうど林道を横切ったあたりに若い男性がいらして、古池から登って、頂上から峰の大池廻りで下山していらっしゃったとか。多分この道で大丈夫ですよと言われる。ただその方も携帯の電池が無くなって、確認することができない。アイフォンなので私の充電器は使えなかった。絶対に古池からの道ではないとのこと。それでしばらくご一緒に下山した。遅い我々を待ってくださって、林道に出るまで付き添ってくださった。
林道に出たら、登山道と書かれていて、ああ、ここを確かに登ったのだわと、思い出した。そこからの林道の長い事長い事。
遅い我々に付き添っていたらその方の帰りも遅くなりそうだから、先に行っていただいた。ただ、後2~3㌔と思うと言われたが、まだ4~5㌔あったかもしれない。なかなかつかなくて、辛かったが、ボーイスカウトの施設らしい門があるところを通った。
川の音が聞こえ始めて、やっとゲートが見えた。リーダーは足の裏が痛み出して、大分遅れたが、常に姿が見えるように気を付けた。
ゲートが見えたところで、宿に電話して、迎えに来ていただくようお願いした。もう夕方16:45頃だった。駐車場には全く車は無くなっていた。
まもなく宿の大型の車を若女将の方が運転してきてくださった。夕食の支度が忙しいのに、申し訳なかったです。
10分ほどで宿に到着。山小屋以上ペンション未満という感じの宿だったが、親切で食事も美味しく頂けました。ありがとうございました。
黒姫山にはトイレがないので9時間くらいトイレに行かなかったので、ちょっと心配だったが、気温が高く汗をかいたおかげで、大丈夫だった。無事に往復できて良かったです。
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