新 風のふくままに 

写真付きで日記や趣味を書く。プロフィールを変えました。

黒斑山ハイキング2012.9.16.

2012-09-17 | ハイキング・登山

 

今日は、大方の仲間の都合が良いというので、割と急に浅間山外輪山の黒斑山に行くことになった。

まだ暑そうだけれど、黒斑山なら2404メートルあるし、いくらか樹林帯を歩くらしいので何とか歩けるかなと思った。標準では3時間強の行程だ。体力があれば、蛇骨岳、仙人岳、Jパークというところまで足を延ばせる。そこからは本浅間山の展望が良いという。

6時前に集合し、レンタカーで関越、上信越道を通り、小諸インターから浅間サンライン、チェリーパークラインを経て、9時過ぎに高峰高原ホテル前に着いた。私は昨晩、またもや眠れなくなり、体調が心配。車で少し眠らせていただいたが。高速をでて浅間サンライン、チェリーパークラインの途中にはコンビニもなくお店もまったくというほど見かけなかった。

ホテルの手前に展望が広がっていて、路肩に車を停めてみている方々がいらしたので、私たちも止めてみてみた。なんと左手の山々の向こうに富士山も見えていて感動。右側の山並みは車山方面かなと思っていたら、後で八ケ岳連峰だということがわかった。一番右手の三角の山はこの間行った双子岳から見た蓼科山で、その左のくぼみが大河原峠なのだとか。眼下には佐久や小諸の盆地が広がっていた。

              

                                

そこからすぐ上にあったホテルの駐車場は満杯。車坂峠の駐車場もいっぱいで、他の車と同様路肩に停めさせていただいた。売店で食料を調達したりしてから、準備運動をして出発は9時半ごろになった。おにぎりは置いていなくて、カップラーメンとデニッシュパンを購入。パンはすぐに頂いたが、美味しかった。

高峰高原ホテルと車坂峠の関係が良くわからなかったのだが、ホテルの目の前に車坂峠の標識が立っていて、右側が長野県小諸市、左側が群馬県嬬恋村となっていて県境のようだ。(写真は午後の写真)

ビジターセンターには立派なトイレがあり、管理のための利用者の募金を募っていた。靴洗い場もあった。

駐車したところの近くには中コースの標識があり、入って行くと左右に別れたので、右側に出たら、先ほどの車坂峠の標識の裏手にでて、表コースから登ることになった。ヤマハハコグサ、咲き終わりのヤナギラン、キオンなどが見られる。

 

      

                       

天然のカラマツ林保存地区の看板があり、そのあたりのカラマツは天然らしい。樹林帯をしばらく行くと下り坂となる。笹原が広がるあたりに出てから登りとなった。

しばらくするとガレた場所にでる。高山植物が多い。中でもシラタマノキが多いのにはびっくり。白い実をかじってみたらトクホンのにおいがしたと同行者がおっしゃる。私もにおいをかいでみたら、何か昔あったガムのにおいにも似ていた。

マツムシソウも咲いていたが、マツムシソウの小さな標識の立っているあたりには、まったくなかったのがおかしかった。盗掘でもされてしまったのだろうか?咲いている花もだいぶ実が多くなっていた。

樹林帯とガレ場とを交互に繰り返すうちに、ややごつごつした岩の多い登山道となり、高度を上げる。今日は好天に恵まれ、若者から中高年、子供連れなどが多くて、やや渋滞気味だった。こちらのコースは最初のうちは展望が良く、高峰山の上の方にとがった山が見えて、槍ヶ岳か?と騒いでいたら、通りかかった方が多分鹿島槍でしょうとおっしゃった。

富士山には雲がかかり始めた。

                    とがった山の先端が見える。鹿島槍?槍ヶ岳?

                                 

       コマクサの小さな群落

        

                 

ガレ場の一か所では、コマクサらしい白っぽい草が、ロープの向こうにあった。あたりはシラタマノキがびっしり生え、そのところどころにゴゼンタチバナの目立つ赤い実がなっていた。ヤマハハコが多く、ミネウスユキソウは終わりかけの群落が少しあるだけだった。コケモモも少し見られた。

 

              

     

                    

                                    コキンレイカの花殻

                               

鋼鉄のドーム型の避難小屋(噴火にたいするものなのかな?)に出る手前には浅間山と見える山がきれいに広がり、見事。私たちが小休止しているとお孫さん連れのおばあちゃまが、もう少しでトーミの頭だからと言って、素通りして行った。私たちももう少しなら頑張ろうと歩き出す。

   

                     

すぐ上は岩峰の小ピークになっていて、展望が良い。ここがトーミの頭かしらと思ったが、その向こうに大勢の人が登っているガレ場が見えた。かんかん照りで暑そうだ。後から調べたら槍の鞘(さや)というピークだったらしい。

あの先がトーミの頭?黒斑山山頂?ふーっ、あそこを登るの?ちょっと危険もありそう。それでストックを出して標識に従って灌木の間を歩くが、結構樹林帯が長く、気持ち良い。

尾根道は結構切り立っていて、笹薮に道が隠れていると崖に近かったりして、少し怖い。慎重にストックで笹をかき分けて見ながら進んだ。

開けた場所にでたら、先ほど見たガレ場の階段状の登山道にでた。まあ、見た目ほどの危険はなかったので淡々と登る。(写真は午後)途中見慣れない花が咲いていた。後で調べたらイワインチンという花で、高峰高原に多い花だそうだ。ちょっとピンボケだが。この花、帰りに見たら下の方にも咲いていた。

人々が集まっているピークに出た。三角点の印があったが、黒斑山の標識もトーミの頭の標識もなかった。かんかん照りで暑いが風は涼しく気持ちが良い。

展望は素晴らしい。浅間山(見えているのは正確には前掛山らしい。かすかに頂上部に後ろの山が見えていた)の赤茶色のなだらかな山容が広がる。左手には外輪山の火口壁が荒々しい姿を見せていて、その対比が面白かった。足元は切り立っていて、その下に草原の中に針葉樹ところどころ見えてまるで箱庭のように見える。

 

     

                     

黒斑山への道標に従い、樹林帯に入る。ところどころ尾根で展望が開ける。リンドウが増えてきた。最後に岩の間を一登りすると黒斑山頂上に出た。ハイカーで混みあっている。浅間山がより間近に見え、Jパーク方面の火口壁の荒々しい様子も間近になってきた。

        

混みあっていて標識の所は人が次々写真を撮るのですぐに日陰に陣取り食事とした。ちょうど12時ごろだったし。持ち寄りでいろいろ頂き、最後にコーヒーで締めた。ごちそう様でした。

そうそう昼食を取ろうとして敷物を広げようとした時、頭上で何かの声がした。誰かがホシガラスだと言って、カメラを構えて見上げたら、ばたばたとして飛んで行ってしまった。残念。後で仲間の方が帰りがけに針葉樹の上にとまったホシガラスを写せたそうだ。写真を拡大して見せていただいたら、確かにお腹に点々がついていた。

同行の方のホシガラスの写真

針葉樹の上のホシガラス と拡大した写真(かすかに模様が見えます)「

  

 それからまだ時間も余裕があるので、蛇骨岳くらいまでは行って見ようということになった。みなさんはザックを背負ったが、私はウェストポーチとストックだけで身軽に出発した。突然の雨の備えを持たず、気になったが、幸いこのあたりは雲はほとんどない。往復1時間程度だし、大丈夫かな?

また樹林帯に入るが、どんどん下る。少し心配になるほどだったが、また少し登って蛇骨岳に出た。こんなに樹林帯の中の道なんて不思議な気がした。

蛇骨岳は2366Mで少し低いが、裏側にちらっと見えていた浅間山本体がより、しっかりと見えてきた。今まで見えていた山容が前掛山だということが良くわかる。

             

トーミの頭方面

   

浅間山前掛山の向こうに本浅間山(釜山)が見える。

Jピークと浅間山釜山と雲を写す前掛山

      

 仙人岳の方が景色が良いという通りがかりの人の声も聞こえたが、帰りの行程を考えるとこの辺で引き返した方がよさそう。それで岩の上で写真を撮ったりしてから、後戻った。少し雲がでてきて、前掛山の頂上を隠したりしていたし。

帰りに男性群が見つけた山トリカブト  タケシマラン?  リンドウ   クロマメノキ 

           

大分下がったから登りはつらいかなと思ったが、それほどではなく、黒斑山に戻り、人が少なくなった標識のところで写真撮影をしようとしていたら、この時間にも10人くらいの団体が来て、また混みあってしまった。何とか写真を撮ってから、下山。

トーミの頭のあたりで、車坂峠への中コースの標識があり、私は樹林帯の中コースの方が近そうだからそちらから下りるつもりでいたが、皆さん展望の良い表コースで行くという。

クサモミジと高峰山方面

ゴゼンタチバナの実が目立つ  マイズルソウの実   キノコ      クロマメノキ

          

咲き終わりの白山オミナエシ(コキンレイカ)の花殻がたくさん見られた。花のころはさぞきれいだろう。

ウスユキソウ        ミヤマゼンコ?      キイチゴ        

       

確かに変化に富んでいて、花も多いので表コースの方が良いかなと思って、また表コースを戻った。中コース55分、表コース65分とあった。男性群はそのくらいで下りたようだが、私たちは、疲れてきて、ガレた岩場で慎重に下りたので、結構時間がかかった。西日が暑くて、風はあったが、疲れてきた身には少々堪えた。ごつごつした岩も靴底に響く。これを子供たちはスニーカーで登り降りするのですから、えらいですね。

大分下りたところの道標(登る人のためか?)

最後の登りはきつかったが、茅の仲間と青空に癒された。

やっと車坂峠の駐車場の上に出た。

      

ビジターセンターの前にでて、男性群に合流。もう、靴洗い場で靴をきれいになさったとか。私もお手洗いを使わせていただいた後で、靴を洗った。今日は岩場が多かったから、それほど汚れていなかったけど。

その後、高峰高原ホテルの展望風呂コマクサの湯(温泉だそうだ)に入る。一人800円。展望は良いが浴槽は一つだけ。ジャグジーなどもないので、少しのんびり湯に浸かっていたが、割とすぐに出た。

食堂は予約しないと利用できないとかで、喫茶室でソフトクリームを頂く。搾りたて牛乳は魅力だったが500円もするので350円のソフトにした。バニラはなく、リンゴとイチゴ味のみ。私はリンゴを頼んだがちょっとシャーベット風で美味しかった。

その展望のきく窓辺に山々の名前が書かれたシートが置かれていて、朝方の山並みがわかったというわけ。あいにく雲が広がって、富士山は見えなかったが、その下の山は金峰山だったとかでびっくり。今度は紅葉の金峰山に再チャレンジしようと言っていたので。

表に出ると、半そで一枚では寒いくらい。いいなあ、こんなところに泊まれる人は。。。

帰りは予想された通り、渋滞に巻き込まれてしまったが、この間の中央道ほどではなく、ガソリンを入れるために大回りをしたが11時にはついたので良かった。一時雨がひどかったけど、着いたときは殆ど止んでいたので助かった。運転してくださった方、お疲れ様でした。ありがとうございます。天気にも恵まれ、おかげさまで浅間山の展望をたっぷり楽しむことができました。

浅間山は途中から浅間山荘に入る道があって、そこから登ることができるが、結構時間がかかるようだし、樹林帯を抜けるとひたすら木のないところを登らないとならないから、涼しい季節でないとちょっと大変そう。(ビジターセンターのパンフレットには上級コースと書かれていた。)今日も前掛山の左の方に登山道が見えていたが、ほとんど人の姿はなかった。

温泉はランプの宿、高峰温泉というのもあったが、こちらは日帰り入浴は2時までと書かれていた。それに浅間2000スキー場の間の林道をしばらく走らないと行かれないようだった。

またこの車坂峠からは、すぐのところにある高峰山、少し足を延ばすと水の塔山、篭ノ登山、池の平湿原を巡ることもできるそうだ。こちらも花の山として有名ですね。

浅間山は前掛山と釜山(噴火口がある)がセットで浅間山とも言うらしい。ビジターセンターのパンフには浅間山の構成と歴史などが詳しく書かれていた。登る前に読んでおけば、さらに興味深く観察できたのだけれど、残念でした。

 

 

 

 

 

 


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2 コメント

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高峰高原 (さくら)
2012-09-26 22:20:03
我々も行こうかと話しています。

11月はじめ。。ただそのころは紅葉が終っているんじゃないかな?


あそこは本当にきれいです。
富士山とか雲とか山とか
雲海が
返信する
Unknown (kaze_fuku_sun)
2012-10-01 01:24:47
コメント遅れました。本当に良いところですね。多分10月中旬から下旬あたりが紅葉の見ごろでしょうか?
返信する

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