「堪える」と「耐える」-怒りは참고,苦しみは견디고
みなさんは子どものころお母さんにしかられて,何も知らないで横で寝ているイヌに八つ当たりしたことはないですか。しかられるは꾸중을 듣다ですね。八つ当たりは,この場合は화풀이를 하다と訳すといいでしょう。
お母さんからしかられたら,ぐっと「堪え」なければなりません。子どもに八つ当たりされて蹴飛ばされた子犬は,痛さに「耐え」なければなりません。
みなさんは“참는 게 이기는 것이다”という言葉を聞いたことがありますか。日本語で言うならば「負けるが勝ち」です。ここで참다は,腹の中で煮えくりかえっている「怒り」をぐっと抑えることです。つまり八つ当たりするような行動をしないように心を押えつけるという意味です。
似ている単語に견디다があります。2つを比べてみましょう。
참다:人にだけ使うことができる。笑いや怒りなど,心の中で起きる感情や,生理的な欲求など,短時間の出来事に対して使われ,我慢ができなくてもさほど深刻な事態は生じない。
견디다:動植物や無生物にも使える。外部から与えられた条件や状況に対して使われ,比較的長時間にわたって続く。我慢できなければ深刻な事態が起きる。
‘참는’시간は長くてもせいぜい数十分です。터져 나오는 웃음(吹き出す笑い),흘러나오려 하는 눈물(あふれ出る涙),마려운 오줌(出そうになるおしっこ),하품(あくび),방귀(おなら),화(怒り)などはすべて短い時間の間に起きます。방귀などは数十分はおろか数秒も我慢できないでしょう〔参考までに「ブーっとおならをする」は방귀를 뽕뽕 뀌다と言います〕。
これに対して견디다は,고통을 견디다(苦痛に耐える),굶주림을 견디다(ひもじさに耐える),시련을 견디다(試練に耐える)のように長時間にわたって耐える場合に使われます。何日も,あるいは数か月,数年,甚だしくは一生続く場合もあります。
毎年襲ってくる台風(태풍)や,雨が降らない日照り(가뭄)の状態にたいしても견디다を使います。数年前に,鎌倉の大きなイチョウの木が,強風に耐えられずに倒れましたね。こんなときも“큰 은행나무가 강풍에 견디지 못하고 쓰러졌어요.”と言います。
☞前回の解答
[1]데워[2]덥혀[3]데웠어요[4]덥혔다[5]덥혀졌어요
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