上級韓国語 - ちょんげぐりの世界

韓国語の勉強もそろそろビジネスクラスへ乗り換えましょう。上級韓国語をめざして,古狸案先生の授業は随時更新中です。

30 デンデン太鼓

2009-07-18 | 言葉の使い方
今回は「火山高」という映画の中に出てきた,おもしろいセリフを紹介したいと思う。
教室ではチョークが鉄砲玉こごとく飛び交い,運動場では教師と生徒が空中で武術を競い合う。
そんな不思議な高校を舞台にした学園・武侠アクション映画だ。

「火山高」というのはその映画の中に出てくる高校の名前である。

화산고

골뱅이という不良グループの下っ端が,リーダーの命令で保健室に侵入するため,窓から飛び降りてわざとけがをした。当
然のことながら授業は欠席だ。
担任の先生は,골뱅이の席は空いていたので,こんなことを言った。

「골뱅이のヤツは,また땡땡이 쳤어?」

땡땡이 치다

これはどういう意味なのか。

땡땡이をでんでん太鼓と訳したが,「鐘」という意味もある。
この땡땡というのは,韓国人が鐘の音を聞いた時の擬音だ。
この擬音に이が着くと「땡땡という音がする物体」という意味の単語になる。

땡땡이 치다というのは「学校をずる休みしたり,抜け出して遊びに行く」という慣用句だ。

ところで,なぜ땡땡이 치다がずる休みのいみになったかだ。

韓国でも,昔は授業の開始と終わりの時,鐘を鳴らして知らせたという。
早く遊びに行きたいいたずらっ子が,退屈な授業を早く終わらせるため,鐘を叩いて「先生!授業はもう終わりです!」といって先生をだましたとか。

ま,そういうことだろう。


*古狸案先生の「役に立たないはずがない韓国語」から。(みなもとせいいち)

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