最近見た韓国映画の中でいちばんおもしろかったものは何かと聞かれたら,迷わず「猟奇的な彼女」だと答えたい。
엽기적인 그녀
この映画には「シュリやJSAを超えた!」というような,ド派手なキャッチコピーはついていないものの,前にも紹介した「チング」とは別の意味で,はやった映画だ。
この「猟奇的な」という言葉を聞くと,「猟奇殺人事件」の映画ではないかと想像してしまうが,そうではない。
もともと「猟奇的」と言う言葉は日本と同様に「残虐,残酷」といった言葉の類義語であったが,この作品では「ものすごく風変わりな」とか「とんでもない」という意味として使われている。
簡単な内容を紹介すると,ものすごくかわいいのだけど,とんでもない行動をする「彼女」に振り回れれる冴えない男のラブストーリーだ。
原作はインターネットに公開されていた小説だったそうだ。
さて,この映画の中におもしろいフレーズが出てくる。
主人公の男が,電車の中で酒に酔ってぶっ倒れてしまった彼女を目撃する。
ほっぽっておくこともできず,しかたなく主人公が背負ってラブホテル(単なる旅館なのかもしれない)に連れ込むというシーン。
떡이 됐네!
状況から考えればお分かりだと思うが,酒に酔ってグデングデンの状態を떡이 됐다(餅になった)と表現しているようだ。
柔らかい餅がデレ~ンとなってしまうところから来ているのだと思う。
日本語でいうとどんな表現が適切なのだろう。
ちょっと思いつかないが,この表現は実に韓国語っぽい。
떡
「餅」は韓国文化とは切っても切れない関係だ。
そこで韓国人と「餅」に関する代表的な言い回しをみてみよう。
그림의 떡
日本語でもまったく同じことわざがあるが,日本人は「実現できない計画」という意味として使っているような気がする。
韓国語では「高根の花」と翻訳した方がしっくりするようだ。
確かによく考えてみると,「実現できそうもない計画」と「高根の花」は似たようなものだが,日本人はあえて区別して使っているように思える。
이게 웬 떡이냐!
前後の関係を見ないで直訳すると,いったいどんな意味で使われるかわからない表現である。
予想外の幸運が舞い込んできたとき,韓国人はこのような独り言をいうそうだ。
ことわざで言えば「棚からぼた餅」という感じであろう。
古狸案先生の「役に立たないはずがない韓国語」から。(みなもとせいいち)
엽기적인 그녀
この映画には「シュリやJSAを超えた!」というような,ド派手なキャッチコピーはついていないものの,前にも紹介した「チング」とは別の意味で,はやった映画だ。
この「猟奇的な」という言葉を聞くと,「猟奇殺人事件」の映画ではないかと想像してしまうが,そうではない。
もともと「猟奇的」と言う言葉は日本と同様に「残虐,残酷」といった言葉の類義語であったが,この作品では「ものすごく風変わりな」とか「とんでもない」という意味として使われている。
簡単な内容を紹介すると,ものすごくかわいいのだけど,とんでもない行動をする「彼女」に振り回れれる冴えない男のラブストーリーだ。
原作はインターネットに公開されていた小説だったそうだ。
さて,この映画の中におもしろいフレーズが出てくる。
主人公の男が,電車の中で酒に酔ってぶっ倒れてしまった彼女を目撃する。
ほっぽっておくこともできず,しかたなく主人公が背負ってラブホテル(単なる旅館なのかもしれない)に連れ込むというシーン。
떡이 됐네!
状況から考えればお分かりだと思うが,酒に酔ってグデングデンの状態を떡이 됐다(餅になった)と表現しているようだ。
柔らかい餅がデレ~ンとなってしまうところから来ているのだと思う。
日本語でいうとどんな表現が適切なのだろう。
ちょっと思いつかないが,この表現は実に韓国語っぽい。
떡
「餅」は韓国文化とは切っても切れない関係だ。
そこで韓国人と「餅」に関する代表的な言い回しをみてみよう。
그림의 떡
日本語でもまったく同じことわざがあるが,日本人は「実現できない計画」という意味として使っているような気がする。
韓国語では「高根の花」と翻訳した方がしっくりするようだ。
確かによく考えてみると,「実現できそうもない計画」と「高根の花」は似たようなものだが,日本人はあえて区別して使っているように思える。
이게 웬 떡이냐!
前後の関係を見ないで直訳すると,いったいどんな意味で使われるかわからない表現である。
予想外の幸運が舞い込んできたとき,韓国人はこのような独り言をいうそうだ。
ことわざで言えば「棚からぼた餅」という感じであろう。
古狸案先生の「役に立たないはずがない韓国語」から。(みなもとせいいち)
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