関税割当数量の枠内の輸入については、無税か低い税率を適用して安価な輸入品の供給を確保し、枠を超える輸入については高税率を適用して国内生産者を保護する関税制度の典型は「関税割当」制度です。日本の対象品目は、ミルクバター、麦芽、コンニャクいも、まゆなどの農畜産品が中心です。
話は変わりますが、読者の方に質問です。
自由貿易を促進することを基本目的としたGATT体制の下では、自由貿易を推進する過程で思いがけず輸入数量が増えたり、輸入価格が低下したりして国内産業を緊急に保護する必要が生じることがあります。
このような場合の対応措置としてセーフガード(緊急措置)が認められていますが、先ほどの関税割当と、ほぼ同様の国内産業保護機能を持っているセーフガード規定は、何でしょうか?日本ではどこに定められていますか?
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一定量までは低い税率で輸入でき、一定以上では高い税率で国内産業保護の仕組みが、システム的に盛り込まれているセーフガードとしては、特別緊急関税制度でSSGと呼ばれています。
このSSGは、ウルグアイ・ラウンドの農業交渉から生まれたものでWTO農業協定に根拠があります。
日本では関税暫定措置法第7条の3、第7条の4に規定されていますが、
① 輸入数量が一定の発動基準を超えた場合(数量SSG)
② 課税価格が一定水準を下回った場合(価格SSG)
に、自動的に追加関税を賦課する仕組みになっています。
・・・・・・・・・
7月31日は、7番目の経済連携協定(EPA)が、ブルネイとの間で発効しました。
(注)他の6カ国は、シンガポール、メキシコ、マレーシア、チリ、タイ、インドネシアです。
セーフガードは、WTOやEPAのような関税引下げの国際約束を実行することによる不測の国内産業保護の必要性に対処するための緊急措置です。
EPA協定には、関税引下げの措置とともにセーフガードも盛り込まれるのが普通で、ブルネイとのEPAでも同じです。
このため、ほんのさわりですが、セーフガードについて取り上げて見ました。

話は変わりますが、読者の方に質問です。
自由貿易を促進することを基本目的としたGATT体制の下では、自由貿易を推進する過程で思いがけず輸入数量が増えたり、輸入価格が低下したりして国内産業を緊急に保護する必要が生じることがあります。
このような場合の対応措置としてセーフガード(緊急措置)が認められていますが、先ほどの関税割当と、ほぼ同様の国内産業保護機能を持っているセーフガード規定は、何でしょうか?日本ではどこに定められていますか?
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一定量までは低い税率で輸入でき、一定以上では高い税率で国内産業保護の仕組みが、システム的に盛り込まれているセーフガードとしては、特別緊急関税制度でSSGと呼ばれています。
このSSGは、ウルグアイ・ラウンドの農業交渉から生まれたものでWTO農業協定に根拠があります。
日本では関税暫定措置法第7条の3、第7条の4に規定されていますが、
① 輸入数量が一定の発動基準を超えた場合(数量SSG)
② 課税価格が一定水準を下回った場合(価格SSG)
に、自動的に追加関税を賦課する仕組みになっています。
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7月31日は、7番目の経済連携協定(EPA)が、ブルネイとの間で発効しました。
(注)他の6カ国は、シンガポール、メキシコ、マレーシア、チリ、タイ、インドネシアです。
セーフガードは、WTOやEPAのような関税引下げの国際約束を実行することによる不測の国内産業保護の必要性に対処するための緊急措置です。
EPA協定には、関税引下げの措置とともにセーフガードも盛り込まれるのが普通で、ブルネイとのEPAでも同じです。
このため、ほんのさわりですが、セーフガードについて取り上げて見ました。

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