かずさんの、ふらり日々是好日の記

ふっても てっても  日々是好日  泣いてもわらっても 私の一生の中の きょうが一番いい日だから

744 重大危機時の現場判断と対策本部判断とのミスマッチ

2011-05-27 | 2011立夏~
 どうやら関西も入梅とのこと、車窓の田んぼでも田植えの準備がされています。かずさんは、6月14日の大阪住吉神社のお田植え神事を始めて近くで拝見する機会を得ることになっています。

 わが家のベランダでは、生家の小さな庭に地植えになっていた万年青(おもと)が知人の家に貰われていって繁殖し、それを分けてもらった鉢植えが元気よく、緑を増しています。
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 報道では、福島第一原発で、震災翌日に始めた1号機への海水注水が、東電本店の指示で55分間中断して、また再開された(誤報のようですが)ことについての官邸の関与などに国会での質疑もありました。

 本日の報道では、本店が注水中止の判断をしたが、原発の所長の判断でそのまま注水を継続していたとのことですが、原子力発電所という高度技術の塊のような施設の、とてつもない緊急で重大な危機時の対処について、技術者が中心と想像される現場のベテラントップの判断と、距離が離れていてあれこれ周りの状況を見渡せる立場の本店中枢の判断とが真正面から違う場合、どちらが優先されるべきなのでしょう?

 本店の注水休止の判断は、報道によれば、官邸の空気を受けたものとのことですが、本日の原子力保安院の審議官の方や、東電副社長のコメントからは、注水継続の原発所長の判断が正しかったとのことで、本店の注水停止の判断は間違いということのようです。へっと思ったのは、正しい判断をした所長への社内処分を検討とのことが報道されていますが、じゃ~こんな重大なことの判断を誤った本店幹部の責任はどう追及されるのでしょう?

何にも本当のことは分からない一国民としては、日本の電力業界リーダー会社の判断が、危機的状況の原子炉への対応にあたって、現実を直視した技術的な側面よりも、別の方向を眺めてのことが優先したのかと考えると、薄ら寒いものを感じます。官庁よりも官僚的というような評価もあるようですが、本当なんでしょうか?
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 「頑固な保守派でない私でも、これだけは断言できる。
 人類は三千年このかたあらゆる統治形態を模索してきたが、支配階級の存在しない統治形態だけは考え出すことができなかった、と。
 ならば、以前の支配階級よりもより有能な支配階級育成の可否は、非常に重要な、もしかしたら高尚な思想よりもずっと重要な課題とは言えないであろうか。
 そして、こう考える人には、(略)・・ まずもって、われらが日本は満足できる状態にあるか、という問いさえはっするであろうし。・・・」塩野七生著「再び男たちへ」からの抜粋

 マキアヴェッリいわく、――人は大局の判断を迫られた場合には誤りを犯しやすいが、個々のことになると意外に正確な判断をくだすものである。――とのことですので、庶民の私などは、まずは選挙で誰に、どの政党に投票するかを真剣に考えろということでしょうか?

もっと気楽なトーンを考えていたのですが、ちょっと、堅い話になってしまいました。
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週末は雨と、台風接近。HDDにためたTVドラマのJINでも見ましょうか?では、また~~(^_-)









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