昨日夜の前回に奈良公園の鹿せんべいを取上げたつもりで、今日はその続きのを書きましたが、どうやら昨日のは配信されていないようです。
お酒の飲みすぎで間違ったのかも知れません(しょぼん)。鹿せんべいはまた日を改めて取り上げます。
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毎年10月には同公園で「鹿の角きり」が行われます。
今年は、10月11~13日に行なわれましたが、勢子が鹿の伸びた角に縄を絡めて動けなくして、神主がのこぎりでごしごしと根本から切ってしまいます。
角を切られた雄鹿は心なしか力を落として放されていきます(涙)!
この角から、象牙を連想しましたが、ご承知のように象牙は1973年に採択されたワシントン条約で、輸出入取引が厳しく規制され、日本では1989年10月から事実上、輸出入取引を全面的に禁止しています。
このため、象牙と材質的に類似して、同条約の規制を受けないマンモスの牙が注目を浴び、象牙代替品として輸入されています。また、象の密猟や象牙の密輸出入が世界各国の保護体制の目をかいくぐって行なわれており、象牙をマンモス象と偽って輸入したりすることや、大量の象牙をコンテナ貨物などに隠匿して密輸しようとする事件もあります。
日本の税関には、千葉県柏市に、関税中央分析所というところがあって、いろんな機器を駆使して、HS分類のための定性、定量分析をしたり、他国の分析技術向上のための技術協力などをしています。ここで働いている方は、理工系の化学分野の方が多いようです。
・・・・・・・・・・・
前述のように、税関の分析にとって象牙とマンモス牙を鑑別することは重要な項目ですので、いろんな鑑別法が研究されています。
象牙とマンモス牙との鑑別は、生息年代が異なるため、14Cという炭素の崩壊量を利用した年代推定法が最も有効とされていますが、この鑑別は特殊な機器と測定技術の熟練と日数を必要なことから、税関実務のような場で導入することは問題があるようです。
このため、断面観察や、化石等の年代推定に利用されているフッ素含有量比較法などが研究されていますが、その測定方法など実務上のネックの解消策について盛んに研究されているようです。
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今回は、公開資料を参考に、普段目に触れないHS分類の裏方の苦労を取上げてみました。
輸出入規制があると、その規制に該当しないような商品を取引きしようと考えますので、規制品と非規制品とを明確に鑑別できる必要があります。麻薬やいわゆるドラッグといわれるものも、どんどん新しいものが出てきます。
このように、税関にとって「鑑定、分析、検量」は不可欠な機能となっているようです。
お酒の飲みすぎで間違ったのかも知れません(しょぼん)。鹿せんべいはまた日を改めて取り上げます。
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毎年10月には同公園で「鹿の角きり」が行われます。
今年は、10月11~13日に行なわれましたが、勢子が鹿の伸びた角に縄を絡めて動けなくして、神主がのこぎりでごしごしと根本から切ってしまいます。
角を切られた雄鹿は心なしか力を落として放されていきます(涙)!
この角から、象牙を連想しましたが、ご承知のように象牙は1973年に採択されたワシントン条約で、輸出入取引が厳しく規制され、日本では1989年10月から事実上、輸出入取引を全面的に禁止しています。
このため、象牙と材質的に類似して、同条約の規制を受けないマンモスの牙が注目を浴び、象牙代替品として輸入されています。また、象の密猟や象牙の密輸出入が世界各国の保護体制の目をかいくぐって行なわれており、象牙をマンモス象と偽って輸入したりすることや、大量の象牙をコンテナ貨物などに隠匿して密輸しようとする事件もあります。
日本の税関には、千葉県柏市に、関税中央分析所というところがあって、いろんな機器を駆使して、HS分類のための定性、定量分析をしたり、他国の分析技術向上のための技術協力などをしています。ここで働いている方は、理工系の化学分野の方が多いようです。
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前述のように、税関の分析にとって象牙とマンモス牙を鑑別することは重要な項目ですので、いろんな鑑別法が研究されています。
象牙とマンモス牙との鑑別は、生息年代が異なるため、14Cという炭素の崩壊量を利用した年代推定法が最も有効とされていますが、この鑑別は特殊な機器と測定技術の熟練と日数を必要なことから、税関実務のような場で導入することは問題があるようです。
このため、断面観察や、化石等の年代推定に利用されているフッ素含有量比較法などが研究されていますが、その測定方法など実務上のネックの解消策について盛んに研究されているようです。
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今回は、公開資料を参考に、普段目に触れないHS分類の裏方の苦労を取上げてみました。
輸出入規制があると、その規制に該当しないような商品を取引きしようと考えますので、規制品と非規制品とを明確に鑑別できる必要があります。麻薬やいわゆるドラッグといわれるものも、どんどん新しいものが出てきます。
このように、税関にとって「鑑定、分析、検量」は不可欠な機能となっているようです。
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