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12月15日給料日。
勤め先の忘年会だった。
我が社は俺もそうだが、音楽家やら役者やらDJやらダンサーやら芸人やら
デザイナーやら各々やりたい事があるが、それだけでは食えない連中がたくさんいる。
職業柄そういう人間が集まる。
それらが、集結し何かできんもんかと海原大輔と石川雄介の2大ブレーンがやりくりし
昨年からクラブを貸しきってオールナイトのイベントをやっている。
今回は2回目だった。
新宿2丁目のクラブには150人ほど集まり、ダンスやらバンドやらDJやらお笑いやら
セクシーサンタやらをそれぞれが「本気」を出してやりあった。
俺も、3曲ほど弾き語った。
「これ、忘年会か?」だの
「この会社は何を考えているのだクレイジーだ」だのの声が飛び交い、
腕のいいDJのチョイスにそれぞれが独自のダンスを展開した。
本当にいいイベントだった。会社の枠を超え、他のお客さんも来場すれば十分に楽しめる。
そのうちクラブエイジアあたりでやればいいのに。と思うほどいいイベントだった。
で俺はその日踊り疲れ汗だくのまま寝てしまい、今日に至るまで風邪をひいておった。
東京に出てきて18年になるが、去年まで風邪で寝込んだ事は1回しかなかったし、
引きかけで薬飲んで一晩寝れば直っていたのだが、
今回のは一週間近くひいていたな。
単にじじいになって体が弱くなったのか?とかも思うが、今年はよく風邪をひいた年だった。
なんか風水的とかスピリチュアルなところで今年はそういう年だったのかね。
無理すんなって事かな。ぼちぼちやろう。
そんなこんなで予定していたナタリーの観劇は場所が渋谷っちゅう事で観に行かず寝ていた。すまん。
わが町下北沢で催された高哲典のワンマンは行った。ドリンクチケットでコーヒーとコーラを飲んだ。
もったいない。酒に500円は躊躇ないが。
彼は弦をぶちぶちと切りながらナガブチばりのジャリズリをぶちまけていた。
彼はほっといても行くだろう。繊細だがタフだ。何より「我」の不確かさを知っている。
華丸さんと小五郎さんの新バンド「ジャー&ジャー」を無理やり観にいった。
小五郎さんはスカッシュで何度もプレイをみているが、華丸さんのベースは、えび再結成、パンクジャンジャカジャン発売時の
下北沢屋根裏ワンマン以来だった。15年ぶりぐらいか。
ドラムもえびのドラマーだった。
実は世代ズレにてえびに熱狂的にはまった世代ではない。
フロント2人がバリバリやっとった頃を俺は知らないのだ。
レッドクロスに恥ずかしながら初めていった。
場所が分からず20分ほど探した。
高木夫妻といっしょに入った。
調子にのり生ビールを呑んだ。
ライブは半端なかった。
殴られるかもしれんが、40過ぎのおっさんが出す勢い恐るべしである。
現在の音楽に足りないもんはパンクなのかもしれない。
華丸さんのベースはガシガシ来ていた。
近づくと殴られるんじゃないかと感じるほどの音の暴力である。
暴力だが、人を傷つけない。衝撃を与え全てを掻っさらう。
パンクが足りないのは現在の音楽ではなく
俺なのかもしれない。
はっとしたばい。
ファッションでもなく、
音楽性でもなく、
生き様が音にのる。それがパンクなのだ。
こじんまりしていてはいかんばい。
自問自答は終わりや突き抜けよう。
で、会場右斜め後ろを見ると、ピーズのはるさんがいた。
俺は衝動的にバンドのCDを渡して会場を後にした。
我がバンドの名は晩成血統プレザントタップ。
これからだぜ。