映画好きならば一度は聞いたことがあるかもしれないが、日本ではなかなか観る機会がないのが、このルチャ映画というジャンル。最近ではミル・マスカラス主演の『愛と宿命のルチャ』なる作品が劇場公開されたのが記憶に新しい(といってもずいぶん前の話だが)。しかし、あとはブルー・デモンものやマスカラス、イホ・デル・サントの出演作が数本ビデオソフト化されたにとどまっており、すべての映画ファンに浸透してるとはいい難い。ここで「一体ルチャ映画とは何ぞや?」と疑問に思っている方に解説しましょう、ルチャ映画の面白さを!
ルチャ映画という呼称を私は使っているが、海外ではサント・ムービーという呼び方もされている。エル・サント主演作が多いのでこの呼び名が付いたのだが、いろんなルチャドールが主役を張っているので、彼らの気を損ねないように(読んでないから損ねないって!)ここではルチャ映画と呼ばせてもらう。
このジャンルの最初の頃はずばりルチャリブレを題材にしたもので、主人公がルチャドールになって富や名声を手に入れたり、逆にギャングたちに目を付けられ破滅的な末路を辿ったりといったスポーツ映画だった。それがそれまで試合シーン要員だった本職のマスクマンたちに子供たちの人気が集まるようになってくると、今度はそのマスクマンが主役のヒーロー映画に変化していくのであった。それが現在《ルチャ映画》と言われる物なのだ。
このヒーロー型ルチャ映画にもいろいろあって、実際のマスクマンが主演するものと、映画オリジナルのマスクマンが主演のものの2タイプがある。プロレスファンが観て(私のことね)興味があるのはやはり本物が出てくるヤツで、メキシコでルチャリブレのテレビ放映が再開される1989年以前の(最初のルチャ・テレビ放映は1952年だそうだ)、写真でしか見たことのない伝説のマスクマンたちの試合が観賞できるのはこのルチャ映画だけなのだ。
作品的には吸血鬼やミイラ男、狼男などのモンスターとか、ゴリラの脳を移植しようとするマッドサイエンティスト、遠い星からやってきた宇宙人などが、主役のマスクマンと闘うといった(もちろんそんな非現実的な敵ばかりじゃないが)どうしようもない物ばかりなのだが、それは頭が固くなった(画面だけ上品なハリウッド映画ばかり観ている)人の考えで、ちょっと子供心に帰って観賞してみたらこれほどワクワクさせられるものはない。ウルトラマン好きだったでしょ?仮面ライダー好きだったでしょ?
現実の人物であるマスクマンたちのもう一つの世界での正義と悪との闘いに、私たち(私とルチャ映画好き)は血湧き肉踊らせるのだ。
ルチャ映画という呼称を私は使っているが、海外ではサント・ムービーという呼び方もされている。エル・サント主演作が多いのでこの呼び名が付いたのだが、いろんなルチャドールが主役を張っているので、彼らの気を損ねないように(読んでないから損ねないって!)ここではルチャ映画と呼ばせてもらう。
このジャンルの最初の頃はずばりルチャリブレを題材にしたもので、主人公がルチャドールになって富や名声を手に入れたり、逆にギャングたちに目を付けられ破滅的な末路を辿ったりといったスポーツ映画だった。それがそれまで試合シーン要員だった本職のマスクマンたちに子供たちの人気が集まるようになってくると、今度はそのマスクマンが主役のヒーロー映画に変化していくのであった。それが現在《ルチャ映画》と言われる物なのだ。
このヒーロー型ルチャ映画にもいろいろあって、実際のマスクマンが主演するものと、映画オリジナルのマスクマンが主演のものの2タイプがある。プロレスファンが観て(私のことね)興味があるのはやはり本物が出てくるヤツで、メキシコでルチャリブレのテレビ放映が再開される1989年以前の(最初のルチャ・テレビ放映は1952年だそうだ)、写真でしか見たことのない伝説のマスクマンたちの試合が観賞できるのはこのルチャ映画だけなのだ。
作品的には吸血鬼やミイラ男、狼男などのモンスターとか、ゴリラの脳を移植しようとするマッドサイエンティスト、遠い星からやってきた宇宙人などが、主役のマスクマンと闘うといった(もちろんそんな非現実的な敵ばかりじゃないが)どうしようもない物ばかりなのだが、それは頭が固くなった(画面だけ上品なハリウッド映画ばかり観ている)人の考えで、ちょっと子供心に帰って観賞してみたらこれほどワクワクさせられるものはない。ウルトラマン好きだったでしょ?仮面ライダー好きだったでしょ?
現実の人物であるマスクマンたちのもう一つの世界での正義と悪との闘いに、私たち(私とルチャ映画好き)は血湧き肉踊らせるのだ。