日本製アクションヒーロー『座頭市』の香港映画における影響というのは、数々の武侠・クンフー映画で認識することができる。以前紹介した『盲女匂魂剣』のように、キャラクター設定やアクション演出に『座頭市』的影響を見ることができるものもあれば、今回紹介する『盲侠闘白狼』のように(見た目)座頭市ズバリをキャラクターとして登場させた作品も存在する。
あらすじは、ある日突然やって来た《白狼》と呼ばれる武術使いの悪党とその手下たちによって牛耳られている寒村に、フラリと流れてきた座頭市モドキが、世話してくれた人々の為に《白狼》と一騎打ち、見事勝利し村に平和が訪れたのを確認すると次の土地へと去っていく…というもので、『座頭市』の世界と香港クンフー映画の世界が(無理矢理)合体して妙な違和感が《非ハリウッド娯楽映画》好きには何ともたまらない作品だ。
《白狼》のキャラクター造形には『夕陽のガンマン』のジャン・マリア・ボロンテ扮する《インディオ》の影響があるようで、倒した武道家から奪い取ったオルゴール付きの懐中時計を肩身離さず持っている所なんかソックリである。とはいっても、ラストの対決でその懐中時計のオルゴールの調べにのって闘うわけじゃないんだけど。まぁマカロニウェスタン自体も日本の時代劇の影響が大きいので、香港クンフー映画⇔時代劇⇔マカロニという互いに影響を及ぼしている3つの娯楽映画要素がこの1本で楽しめるわけである。(極論、この3つを押さえておけばどこの国の《非ハリウッド娯楽映画》を観賞しても怖くないのである)
いい事ばかり書いてしまったが、この映画には大きな欠点がある。それは《出演者のクンフー・アクションが全員ヘタである》という事。せっかく仕込み杖を持っているにもかかわらず、クンフーで闘う座頭市って何だ?せっかく『座頭市』をキャラクターで登場させているんだから居合い抜きぐらい見せなきゃ客に失礼ってもんだろう。(もちろん全くそういうシーンが無いってワケではないが)後は一番大事な《白狼》自身がヘタクソなので座頭市モドキとの対決が盛り上がらないのはツライ。これだったら最初っから剣なり刀なりを持たせて完全な《武侠映画》にしちゃったほうが良くないか?と思うのだが…
あらすじは、ある日突然やって来た《白狼》と呼ばれる武術使いの悪党とその手下たちによって牛耳られている寒村に、フラリと流れてきた座頭市モドキが、世話してくれた人々の為に《白狼》と一騎打ち、見事勝利し村に平和が訪れたのを確認すると次の土地へと去っていく…というもので、『座頭市』の世界と香港クンフー映画の世界が(無理矢理)合体して妙な違和感が《非ハリウッド娯楽映画》好きには何ともたまらない作品だ。
《白狼》のキャラクター造形には『夕陽のガンマン』のジャン・マリア・ボロンテ扮する《インディオ》の影響があるようで、倒した武道家から奪い取ったオルゴール付きの懐中時計を肩身離さず持っている所なんかソックリである。とはいっても、ラストの対決でその懐中時計のオルゴールの調べにのって闘うわけじゃないんだけど。まぁマカロニウェスタン自体も日本の時代劇の影響が大きいので、香港クンフー映画⇔時代劇⇔マカロニという互いに影響を及ぼしている3つの娯楽映画要素がこの1本で楽しめるわけである。(極論、この3つを押さえておけばどこの国の《非ハリウッド娯楽映画》を観賞しても怖くないのである)
いい事ばかり書いてしまったが、この映画には大きな欠点がある。それは《出演者のクンフー・アクションが全員ヘタである》という事。せっかく仕込み杖を持っているにもかかわらず、クンフーで闘う座頭市って何だ?せっかく『座頭市』をキャラクターで登場させているんだから居合い抜きぐらい見せなきゃ客に失礼ってもんだろう。(もちろん全くそういうシーンが無いってワケではないが)後は一番大事な《白狼》自身がヘタクソなので座頭市モドキとの対決が盛り上がらないのはツライ。これだったら最初っから剣なり刀なりを持たせて完全な《武侠映画》にしちゃったほうが良くないか?と思うのだが…
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