HIMAGINE電影房

《ワクワク感》が冒険の合図だ!
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大梵林(ボリウッド)映画祭 ~第二回~ 『ROTI KAPDA AUR MAKAAN』

2008年09月12日 | インド映画
 夏休み特別企画として勝手に打ち上げた大梵林映画祭だが、家庭の事情でなかなか更新できず九月に入ってしまいましたが、ちょっとの間はこのまま紹介していこうかな?と思っている次第であります。是非紹介したいインド以外の映画があれば差し変わりますが。ともあれ暫しのお付き合いを…

 第二回は『ROTI KAPDA AUR MAKAAN(衣食住)』(74)です。 
          
               

 主人公は大学を卒業したインテリであるが、高い地位の職業に就けず定年後リタイヤした父と兄弟たちを養うため収入の低い歌手として働いているが、プライドの高い主人公はそんな現状に満足せず悶々とした日々を送っていた。そしてそんな彼に嫌気が差したのか一時は結婚まで誓い合った恋人も青年実業家に求婚され彼の元へと走っていく始末。
 不幸の連鎖はこれだけに留まらず、せっかく手に入れた建設工事の現場監督の仕事も理不尽な理由で解雇され、心臓に問題のあった父も心労で死んでしまう。そんなある日、とある人物から持ちかけられた危険な仕事の話に報酬金額の多さに乗ってしまう。しかし仕事は成功するものの組織からは報酬金額を払ってもらえず、警察からは追われてしまう。そして追跡劇の途中、彼の身をかばってかつての恋人が命を落としてしまう。怒りに燃えた主人公は仲間たちと組織との対決に向かうのだった…

              

 暗い、重い。何度観るのやめようかと思ったほどに。それをギリギリ持ちこたえさせたのは主人公のインテリ兄ちゃんではなく、弟役のアミターブ・バッチャンの若々しさだった。家族のために犯罪を犯し、償うために自ら軍隊に入り、(たぶん)パキスタンとの戦闘中に銃弾が元で右腕を失い、それでいて犯罪に巻き込まれた兄貴を助けるというこれ以上ない“ええ役”である。
 その”片腕”バッチャン、ラストの大立ち回りに失った腕もモロともせずバイクを疾走させ悪漢たちを蹴散らすシーンがあり、これを観ただけでも十分モトは取れたかな?と一人納得した次第。それまでが重く悲しい展開だったばかりに。

              
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