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何とか懲りずに続いている大梵林映画祭。第三回はポップでしかもちょっと真面目な内容の作品『PURAB AUR PACHHIM(東と西)』(71)です。
主人公・バラート(Bharat)は熱心なヒンドゥー教徒。その彼がイギリスの大学へ留学することになった。イギリスで財を成した叔父の所に下宿させてもらうことになり、彼は叔父の一人娘・プリティ(Prithi)と知り合う。しかし、彼女を含めこの地に住むインド系市民たちは西洋主義にかぶれインド人としての誇りやアイデンテティーを失っていた。バラートは環境の違いに戸惑いながらもプリティに心惹かれ、彼女もインド人としてのアイデンテティーを失わず輝いているブハートを愛し始める…
スチール写真の金髪美女(インド人・劇中のプリティの事)を見た瞬間、「これは珍品に違いない!」と思い、早速鑑賞した。
インドの独立運動が導入部分で描かれていてそのシーンだけモノクロ画面なので最初はすごい重厚で、クソ真面目な映画なのかと思っていたのだが、インド独立後数十年たった現代(71年当時)に場面が変わるととたんにカラーになり、いきなり雰囲気が明るくなる。
この作品の売りのひとつは英国ロケで、70年代初頭のイギリスの風俗が垣間見ることができる。サイケデリックな衣装やボディ・ペインティングなど当時を知っている物なら懐かしさでいっぱいだろう。ま、あくまでも主人公の持つインドらしさの“対”としての俗物的なものですが。たぶん年配の方は
「なんじゃ、汚らわしい」
と思い、若者たちは
「カッコいいぜ、ロックだぜ」
と思って観てたんじゃないでしょうか?
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もうひとつの売りは主人公の恋人・プリティ役を演じた女優サイラ・バヌ(Saira Banu)で、ブロンドヘアーにミニスカートを中心とした70年代ファッションといういでたちは現在の目で見ても刺激が強すぎます!最初彼女を見たときは○尻○リ○かと思った。わがままだし… (あくまでもイメージですよ、イ・メ・ー・ジ!!)
そんな西洋かぶれの彼女(役柄ですよ?)も主人公の誘いでインドへ来たときから性格が徐々に変わり始め、次第に身も心も“正しい”インド人女性へと変貌していく姿は微笑ましく可愛らしい。インドに来た当初に壁に貼ってあるヒンドゥー教の神様のポスターを見てビビッちゃっている場面がカワイイんだな、これが。
もっともっとこのような珍品インド映画を観たいぞと真にそう思う。
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