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1988年に講談社発行の青年マンガ誌『週刊モーニング』に発表された(たぶん)日本で最初に紹介された韓国武侠劇画。
日本の時代劇とも、映画などで既に定着しつつあったクンフー活劇とも異なるテイストを持つ武侠ものの醍醐味を最初に味わせてくれたのがこの作品だった。88年といえばちょうどソウルオリンピックが開催された年。この前後に韓国映画や音楽・マンガなどの韓国サブカルチャーが大量に紹介された頃で、私自身もこの『大血河』掲載前に韓国武侠映画の『斬殺』をビデオで観ていたので《武侠もの》という当時日本では未開拓のジャンルには興味津々だった。韓国らしく「恨」を中心に据えられた重苦しい復讐劇に高校生時代の私はすっかり魅せられてしまった。
ただ、当初からの予定なのか打ち切りなのかは分からないが、最終回がかなり唐突だったのが残念。主人公が次々と様々なキャラクターと関係を作っていくのに対し、結局彼の本願である復讐を成し遂げられなかっただけに…
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