ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

愛の悲しみ

2016年04月17日 20時54分53秒 | 音楽
 フリッツ・クライスラーの名曲「愛の悲しみ」。最初に聞いたのはいつだったか。多分かなり小さい時と思います。

 フルートで吹いても音域の問題は無く、重音もありません。楽譜を眺めても指が回らないような箇所はなく、私のフルートのレベルでもつまづかずに吹けます。

 クライスラーはヴァイオリニストとして名声があった人で、この曲を含めて戦前の録音がかなり残っていて、現在でもCDが販売されています。レコード時代には自作自演の小品集を、ヴァイオリンを習う人がよく購入したと聞いた事があります。

 クライスラーの演奏(1938年のもの)は速度が四分音符で138くらいと少々遅め。レントラーの3拍子は等間隔ではなく、ウィンナワルツのようなやや変則的なもの。全体にポルタメントが多用され、テンポの伸び縮みもかなりあります。現在は楽譜に忠実に弾く人が多いので、クライスラーの演奏は少々古臭い感じを与えるかも知れません。最後の方で楽譜と幾分違う箇所もあります。

 この曲をヴァイオリンで弾く場合には、殆どの部分を1stポジションで弾けるとつい思いますが、ヴァイオリン用の譜面(私のは日本ショット社のもの)には「sul D」(D線で弾く)や「sul A」(A線で弾く)のようにどの線を使うかの指定があります。ヴァイオリン特有の指定事項で、低い方の線を使うと高いポジションで弾きますので、音色に深みが増すと言われます。

 フルートで吹く際には、ヴァイオリンのように線を変更するような事はできませんので、専門家が吹くと音が綺麗になり過ぎるようにも思います。はてどうしたものか。


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コメント (2)
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