フリッツ・クライスラーの名曲「愛の悲しみ」。最初に聞いたのはいつだったか。多分かなり小さい時と思います。
フルートで吹いても音域の問題は無く、重音もありません。楽譜を眺めても指が回らないような箇所はなく、私のフルートのレベルでもつまづかずに吹けます。
クライスラーはヴァイオリニストとして名声があった人で、この曲を含めて戦前の録音がかなり残っていて、現在でもCDが販売されています。レコード時代には自作自演の小品集を、ヴァイオリンを習う人がよく購入したと聞いた事があります。
クライスラーの演奏(1938年のもの)は速度が四分音符で138くらいと少々遅め。レントラーの3拍子は等間隔ではなく、ウィンナワルツのようなやや変則的なもの。全体にポルタメントが多用され、テンポの伸び縮みもかなりあります。現在は楽譜に忠実に弾く人が多いので、クライスラーの演奏は少々古臭い感じを与えるかも知れません。最後の方で楽譜と幾分違う箇所もあります。
この曲をヴァイオリンで弾く場合には、殆どの部分を1stポジションで弾けるとつい思いますが、ヴァイオリン用の譜面(私のは日本ショット社のもの)には「sul D」(D線で弾く)や「sul A」(A線で弾く)のようにどの線を使うかの指定があります。ヴァイオリン特有の指定事項で、低い方の線を使うと高いポジションで弾きますので、音色に深みが増すと言われます。
フルートで吹く際には、ヴァイオリンのように線を変更するような事はできませんので、専門家が吹くと音が綺麗になり過ぎるようにも思います。はてどうしたものか。
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お考えとあまりに違うご返事を差し上げるのは失礼になると思いますので、ブログを拝見してどのようなお考えの方かを私なりに理解した上でご返事を書きます。悪しからず。
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クライスラーの演奏(1938年のもの)は速度が四分音符で138くらいと少々遅め。レントラーの3拍子は等間隔ではなく、ウィンナワルツのようなやや変則的なもの。全体にポルタメントが多用され、テンポの伸び縮みもかなりあります。現在は楽譜に忠実に弾く人が多いので、クライスラーの演奏は少々古臭い感じを与えるかも知れません。最後の方で楽譜と幾分違う箇所もあります。
この曲をヴァイオリンで弾く場合には、殆どの部分を1stポジションで弾けるとつい思いますが、ヴァイオリン用の譜面(私のは日本ショット社のもの)には「sul D」(D線で弾く)や「sul A」(A線で弾く)のようにどの線を使うかの指定があります。ヴァイオリン特有の指定事項で、低い方の線を使うと高いポジションで弾きますので、音色に深みが増すと言われます。
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