ヴァイオリンとフルートのRio

ヴァイオリンとフルートに取り組んでいます。

弁護士会に警告権限がある?

2017年08月17日 07時01分58秒 | その他
 お盆の少し前、万引きの疑いのある中学生を取り調べた警察官の不適切な言動に対して東京弁護士会が当該警察署に警告を発したとの報道がありました。

 確かに録音された取り調べの内容はあまりにひどいため、警察は反論できないだろうし、万一犯行が事実であっても不問にせざるを得ません。テレビドラマで見る取り調べ風景はやはり本当なのかと思ってしまいます。

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 同時に私が気になったのは東京弁護士会が行なったと言う警告。警告と言う用語は妥当なのか。

 そもそも弁護士会が警察をチェックする権限や能力を有するとは聞いた事が無く、警告の法的根拠はありません。

 しかし一般人が聞いたら弁護士会があたかもそのような権限を有し、実際に行使して警察の暴走を止めるものと誤解する恐れがあります。普通、警告の次にはより強行な手段が控えていますが、仮に訴えを起こそうとしても当事者でない弁護士会には訴えの利益があるのかな。単なる言いっ放し、それとも脅し?

 勿論弁護士会にも表現の自由はありますから、基本的には何を言おうと自由。ただし「警告」と言うタイトルは権限を伴ったものと誤解されかねず好ましくありません。「意見書」や「声明」のようなタイトルに改めるべきでないかと思います。


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専守防衛の危うさ

2017年08月16日 05時48分07秒 | その他
 戦争体験に気を取られて見落とした事が。

 戦後制定された日本国憲法では戦争を放棄し戦力を持たないとされましたが、その後起こった朝鮮戦争を契機に警察予備隊が発足し、保安隊を経て自衛隊となりました。現実を目前にして丸腰では困ると考えたものと思います。

 しかし憲法の制約を無視できないため、自衛隊は他国の国防軍と同様に見えても、日本の国土が攻撃を受けた際にのみ反撃し、敵を撃退する「専守防衛」と言う特別な考え方で組み立てられています。

 一般人にも認められている正当防衛を国の規模に拡大したものと言えますが、その後の情勢の変化も有り、これでは対処できない事態も起こり得ます。

 例えば日本の武器が届かない遠距離、いわゆるアウトレンジからの攻撃に対してはやられっぱなしになります。具体的には射程距離の長い弾道ミサイルなどで、我が国では他国を攻撃し得る武器は憲法上の制約で保有しないとしているので、国際的な常識である同等の反撃すら出来ません。

 因みにロシア、中国、北朝鮮、韓国は日本を攻撃できるミサイルを持って居ますが、日本はこれらの国に届くミサイルを保有していません。

 次に、敵が上陸作戦を仕掛けて来た場合、日本の領海、領土で迎え撃つと、かつての沖縄戦が再現する事になる危険があります。3カ月に及んだ沖縄戦では将兵以外の多数の住民(10万人近い)が犠牲になりました。日本が戦争をしない決意をしても、モラルの無い国は有ります。

 いささか極論になりますが、現状では、いざと言う時にやられっぱなしで、なおかつ沖縄戦が再現する恐れが否定出来ません。従って、もう少し現実的で国民の生命と安全を守る手段を講じるべきと思います。


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声を大にして戦争体験を

2017年08月15日 06時27分45秒 | その他
 大東亜戦争(現代風には太平洋戦争)が始まった当時は、ABCDライン(米国、英国、中華民国、オランダによる包囲網を指す)が行なった日本に対する経済封鎖により、日本の経済が逼迫していました。

 国民の多くは開戦をやむを得ない事と受け止め、戦場に赴いた人達は家族や国を守るために戦いました。私の父親やその兄弟も、開戦はやむを得ず、ただ緒戦の有利なうちに早期終結を図るべきとの考えだったそうで、これは当時の良識派の考えと言われます。

 祖父は当初から勝ち目のない戦争と思っていたそうで、にもかかわらず戦地の父親宛の手紙には戦意高揚の文章を書き連ね、手紙を検閲した将校があまりの勇ましい内容にとても感激したと聞きます。これは笑える話。念のため検閲と言うのは軍の検閲官のチェックを指します。

 戦後、この戦争が誤りであり一般国民も悪い事をしたように言われるのは、たちが悪い一部の人の仕業であって、当時の政府を信じた国民を貶め愚弄するものと言えます。

 大東亜戦争を悪ととらえる声のせいで多くの人達が戦争について口をつぐみましたから、当時の状況を正しく把握し今後に役立てる事の困難性が増しています。

 そこでせめて、開戦の日(12月8日)と終戦の日(8月15日)を国民に長く記憶させるために国民の休日とすべきと思います。良い事も悪い事も正確に伝えて行く事こそ、世界平和への貢献につながりますから、間違った風潮は改められるべきと思います。なお、どこぞの国が騒ぎ立てる「歴史認識」とは次元が違います。


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兵隊の時の話を広めるべき

2017年08月14日 07時41分31秒 | その他
 兵隊の体験をタブー視する傾向が有るような気がします。銃後の人達、即ち、家に残った人達の体験は戦争の犠牲を強いられた弱者のものとして大事に扱われても、軍務に着いた人達、即ち兵隊の過酷な体験は小さく扱われるか無視される事が多いような印象があります。つまり扱いがとても不平等。

 大東亜戦争そのものの評価は別として、戦争に行った人達が束の間の安らぎや娯楽について語った話は戦争賛美と非難され、極端な場合は戦争に従事した事がまるで悪い事であるかのように言われて口をつぐんだ場合もあると聞きます。このようにして伝わらずに消えた戦争体験はかなり多いものと思います。

 実際に応召した人達は本来なら社会の第一線で働くべき人達なので、その人たちが抜けた後の穴埋めも大変だったし、家庭においては働き手が居なくなって経済的に困窮する場合もあったと聞きます。

 本人達もその間キャリアがストップします。戦地から無事に帰還した人達はまだしも、戦死すればほとんど報われないし、戦傷病者となった方々のその後の長いご苦労もありました。社会への復帰後も苦労が絶えなかったと聞きます。

 私の父親はビルマ(現在のミャンマー)に派遣されました。多くの方々が無謀極まりないインパール作戦に参加して尊い命を落とされました。父親は重度のマラリアを得て帰国しましたが、帰国後も病院での療養を余儀なくされました。

 勤務していた会社に復帰したところ、しばらくして実績が無いとして解雇されたそうで、その後定職に就くまでは、種々の職業を転々としました。一時期教員になったのは良い方で、新橋のヤミ市に出入りした際には、取り仕切る人に「困った事があれば相談に乗るから」と声をかけられました。まるで朝ドラの「べっぴんさん」に出て来た闇市元締めの根本さんのイメージ。演じていたのは団時朗と言う俳優。


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戦争体験を語る人

2017年08月13日 09時21分05秒 | その他
 単なる机上の計算をしますと。

 10歳の子供が居たとします。一世代を30年と仮定すればその親は40歳、そのまた親は70歳となります。70歳と言うとかく言う私と同年代。戦争体験は全くありません。

 大東亜戦争が終わったのが昭和20年8月15日、1945年の事で、2017年の現在から見れば72年前、72歳以上の人のうち、戦争の頃の記憶が有るのは仮に当時5歳以上であったと仮定するなら、77歳以上の人に限られることになります。

 しかし、当時5歳の子供が記憶し語れるのはあくまでも子供の視点の話であり、大人の視点とは異なります。実際に戦時中の生活を切り回していた人が当時20歳以上の成人であると仮定すれば、現在は92歳以上の人と言う事になります。

 また、応召して兵役に着いた人は当時17歳以上と聞きますから、計算上は89歳以上と言う事になります。一方、今年発表された日本人の平均寿命は男性が80.75歳、女性が86.99歳との事なので、戦争体験をご本人から聞ける事は物理的にかなり困難になっていると言えます。

 従って、戦争体験を持った人達の子の年代の人が、親から聞いた体験談を語り継ぐべき時代になっていると言えます。


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