コンサルタントバンク コンサルタント(プロ・希望者)+ 士業の異業種交流会

コンサルタントバンクは、コンサルタントや士業の先生方の異業種交流会で、無料で登録できる組織です。関連情報をお届けします。

【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】2-03 沈思黙考 論理的な思考も誤用に注意 腰を据えてじっくりと考える 

2024-07-06 12:01:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語

  【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】2-03 沈思黙考 論理的な思考も誤用に注意 腰を据えてじっくりと考える    

 
  四字熟語というのは、漢字四文字で構成された熟語であることはよく知られています。お恥ずかしいながら、その四字熟語というのは、すべてが中国の故事に基づくものとばかり思っていましたが、実はそうではないことを発見しました。
 経営コンサルタントという仕事をしていますが、その立場や経営という視点で四字熟語を”診る”と、今までとは異なった点で示唆を得られることが多のです。「目から鱗が落ちる」という言葉がありますが、四字熟語を講演や研修の場で用いたり、自分の仕事や日常会話に活かしたりするようにしましたら、他の人が私を尊敬といいますとオーバーですが、自分を見てくれる目が変わってきたように思えたことがあります。
 四字熟語の含蓄を、またそこから得られる意味合いを噛みしめますと、示唆が多いですので、企業経営に活かせるのではないかと考えるようにもなりました。これを「目鱗経営」と勝手に造語し、命名しました。
 以前にも四字熟語をご紹介していましたが、一般的な意味合いを中心にお話しました。このシリーズでは、四字熟語を経営の視点で診て、つぶやいてみます。以前の四字熟語ブログもよろしくお願いします。
 
  第2章 思考力を高めてビジネス全快
 四字熟語の中には、物事の発想や思考に関する熟語もあります。「理科系の人は理屈っぽい」とか「あの人に理屈でまくし立てられますと、太刀打ちできない」などという言葉をしばしば耳にします。
 たしかにビジネスの世界では、上手に説明ができなかったり、自分が主張していることが相手に正確に伝わらなかったりすることが多く、自分の非力さを痛感することが多いです。
 四字熟語の中に、思考に関して示唆ある熟語が想定以上に多くあります。その中には、相手の言っていることを正確に理解できるようになるための示唆を与えてくれるものがあります。どの様に発想したら、相手に自分の思いをわかっていただけるのかを感じ取らせてくれる四字熟語もあります。思考力のハウツー本としてではなく、四字熟語の中に、思考力を高めるヒントを見つけていただきたいと思います。
■2-0 3 沈思黙考 論理的な思考も誤用に注意
       ~ 腰を据えてじっくりと考える ~



 沈思黙考(ちんしもっこう)というのは「沈黙して、深く静かに考える」ことをいいます。黙って、腰を据えてじっくり考えることで、「沈思凝相(ちんしぎょうそう)」ともいいます。
 「凝相」の「凝」という字は、音読みで「こる」です。「散り散りにある同質のものが一つに寄り固まる。ひと所に集まり寄る。凝結する。(広辞苑第六版)」という意味があります。「あの人は、趣味に凝っている」などという表現にありますように、「傾注する」とか「熱中する」という別の意味があり、沈思凝相では、この後者の意味になります。すなわち「熟考」して、行動を起こすことを言っています。
 蛇足になりますが、「凝っては、思案に余る」という言葉もあります。物事に熱中し過ぎますと、かえって判断に迷うことがあるという戒めで、沈思凝相も度を過ぎ、見方を誤ると物事が旨くいかないと言う警鐘です。
 では、「沈思黙考」「沈思凝相」を実行するにはどうしたらよいのでしょうか。
 ある数字に三分の二という分数を掛け算するときに、「ある数字を三で割って、二をかける」という方法は、誰しも思い浮かべられます。しかしある数字が三の倍数ではないとき、例えば「10」という数字にしましょう。その時に十を三で割って、二を掛け算した場合と、十に二をかけてから三で割った場合とでは同じ結果になるでしょうか。
 小数点以下第二位までで計算し、三位目の数字を四捨五入したとします。前者は「6.66」となります。それに対して後者は「6.67」という値になります。自然科学では、「答はひとつ」ということが常識になっていますが、そこに一定の条件を付けることにより、その常識が覆されます。
 沈思黙考を行う方法はいろいろあります。上述のように「常識に固執しない」ことが重要です。ここで求められる思考法のひとつが、論理的思考です。論理的思考といいましても、いろいろな手法がありますが、その一つがロジカル・シンキングです。ロジカル・シンキングは、論理思考法と言うよりは、論理思考法を養うトレーニング手法と考えたほうが取りかかりやすいです。
 先ほどの分数をかける事例を基に、算数の応用問題を考えてみましょう。「リンゴが10個あり、そこにいる三分の二の子供に分け与えるとします。一人、いくつのリンゴがもらえるでしょう」という問題が出されたとします。現実には、例え算数の問題であっても、このような問題は出されないでしょう。なぜなら、残りの三分の一の子供にはリンゴが与えられず、不公平であり、教育現場でこのような題材を算数の問題として出すことは不適切だからです。
 しかし、ビジネスの世界ではこのような矛盾は起こりえます。もし、この問題が「リンゴが10個あり、その三分の二を五人のの子供に分け与えるとします。一人、いくつのリンゴがもらえるでしょう」という問題であったら如何でしょうか。
 その時に、三で先に割るか、二を掛け算するか、という問題に直面します。算数の計算では、後者の二を掛け算する方法が誤差が少なく、正解に近いことがわかっていますが、この問題の場合にはどうでしょうか。
 十個のリンゴを先に三分の一ずつに切っておいて、全体の中から三分の一を取り除いて、残りを五人に分配していけば、五人とも同じ量のリンゴをもらうことができます。算術的に思考するのと、知恵を働かせて現実的に判断して行動するのとではことなります。算術的に判断するのが「論理的」であるように始めは考えますが、ビジネスの世界で論理的に考えますと、後者の方法がベターであると判断する人が多いのではないでしょうか。
 では、実際に沈思黙考するには、どのようにしたら良いのでしょうか。
 沈思黙考状態に入る前や後に、「ぼんやりする」ということを実行すると良いようです。NHKの番組で紹介されたのですが、これを励行しているある営業課長が、毎日ボヤッとする時間を五分から十分くらい取るようにしただけで、仕事の効率が上がったそうです。それまで、デスクワークとして、問合せ案件を精査し、それを部下に割り振りする作業が、一日三件しか処理できなかったのが、数か月後には九件まで処理できるようになったという事例が紹介されました。
「ぼやぼやするな」などと怒鳴られた経験のある人は多いと思います。一般的には「ぼんやりする」状態は好ましいとは見られず、怠けているように見えます。ところが上述のような効果が現実としてあるわけです。
 「ぼんやりする」効果的な方法として、綿を小さくちぎって、両耳に軽く入れるのだそうです。遮音のためではなく、外耳内の体温を高めることが目的で耳に詰め物をするので、小さい綿を軽く詰めるだけで充分なのだそうです。目を軽くつむって、何も考えないようにするだけで、禅宗の修行僧が座禅を組むに近いような状態になるようです。
 実際にやってみますと、なかなか座禅を組むような状態にはなれませんが、心持ち呼吸を長目にするように意識をします。すると次第に他のことを考えなくなります。これを繰り返している内に、長めの呼吸法のことも意識をしなくてもできるようになってきます。
 大脳生理学的に見ますと、このボヤッとした状態を行うことにより、脳が休まるのではないのです。大脳の中で記憶を整理する部分と、価値判断をする部分が相互刺激をしあって、活発に活動を始めるのだそうです。その結果、それまで体験を通じて見たり、聞いたりした情報が大脳内で整理され、整理され名知識や情報を重点化し、重要度の高いと判断した順序に並べ替えてくれる作業をしてくれます。
  全そうでなくても、座禅に近い効果があるのですから、「沈思黙考」を自分の生活の中に取り入れる価値はありそうです。

*
 *
■ おすすめブログ  コンサルタント・士業に特化したブログ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 7月5日 【一口情報】 ニューヨーク万博はいつ開催された?

2024-07-06 08:21:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記

 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 7月5日 【一口情報】 ニューヨーク万博はいつ開催された? 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

  紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

7月5日(金)

 日本経営士協会主催の「コンサルタント・士業のためのクライアント開拓法」セミナー用パワーポイントを最終確認し始めました。

 途中、日常業務に関する電話やメールで何度も中断されてしまいました。

 夜は、仕事に関することは一切行わず、電話も出ないで来ていますが、緊急だという電話で時間が狂わされてしまいました。

 老兵を頼ってくれるのは、無視・軽視されるよりは、はるかに嬉しいのですが、夜はすっきりと眠りに入れるようにしたいです。

 「文章を書くことは、脳の活性化に繋がる」ということを聞いたことがあります。
 それを信じて、毎日複数回、つぶやきとしてSNSに書くことにしています。
 老いぼれコンサルタントが、心も頭も老いぼれないように願って・・・

コーヒー

■【一口情報】 ニューヨーク万博 

  1939年4月30日から、ニューヨーク万国博覧会(New York World's fair、 New York Expo 1939)が開催されました。会場となったメドウズ・パークは、ニューヨーク市の東の端にあるフラッシング地区にあります。
 私が、ニューヨークに赴任したのが1970年の12月ですので、万博を見ることはなかったどころか、私自身が生まれてもいませんでした。フラッシング地区というのは、私が滞在していたころは、日本人の居住者の多い地域でした。
 娘がそこで誕生したので、娘は日本国籍とアメリカ国政の両方を持っています。娘が誕生した直後には、私の母を日本から呼び寄せ、4人でこの公園に来ることもしばしばありました。母は、いまだにメドウズ・コロナという名前を覚えていて、時々思い出話の中で出てきます。
 ピクニックをする人も多く、中にはバーベキューをする人達もいました。公園の中央には池があり、その畔近くには万博のシンボルである地球儀があります。小さな動物園には無料で入場できます。パースリーのゴルフのショートコースもあり、パターの練習を兼ねて時々ゆきました。 

■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

  この欄には、発信日の【今日は何の日】などをご紹介します。

   https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/7c95cf6be2a48538c0855431edba1930

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

◆ 高山寺と栄西禅師

 栄西と高山寺は切っても切れない縁があります。
 高山寺といえば、鳥獣戯画が有名ですが、栄西が持ち帰って茶の種をもとに茶が栽培されたのが高山寺なのです。
 高山寺には、日本で最初の茶畑があります。
  高山寺写真
  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/kyoto/kyoto_kousanji.htm

◆ 長雨と雲の流れ
 梅雨は、2022年のように異常に早く開けることもありますが、台風などで長雨になることもあります。

 そのような時期は、傘を持っての早朝ウォーキングをすることがおおいです。
 久々の青空が見えたときには、吸い込まれるような思いがし、見入ってしまうことがあります。
 低層の雲は西の方向に、中層の雲は、それよりやや北向きに流れていました。
 高層の雲は、留まっているのかと思っていましたら南東方向にゆっくりと流れていました。
 雲は同じ方向に流れるものと思っていましたが、高さによって流れが異なることが多いのでしょうね。
 思い込み、決めつけはしてはいけないと自分に言いきかせていますが、この様なところで馬脚を現してしまいました。
 詩になるような光景ですが、詩心のない文章で、お粗末様でした!

■ 【心 de 経営】ブログのバックナンバーを閲覧するには

 下記URLのいずれかををクリックしてください。

  http://keieishi.dgblog.dreamgate.gr.jp/c2599.html

  http://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/c0de6df80dd146916f8efdb2b4de2a54

■【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業

 「【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記」から独立して、最初から発信していたします。

 

 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。
 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。

【これまでのあらすじ】
 竹根好助は、私の会社の後継者で、ベテランの経営コンサルタントでもあります。
 その竹根が経営コンサルタントに転身する前、どのような状況で、どの様な心情で、なぜ経営コンサルタントとして再スタートを切ったのかというお話です。

 1ドルが360円の時代、すなわち1970年のことでした。入社して、まだ1年半にも満たないときに、福田商事が、アメリカ駐在事務所を開設するという重大発表がありました。
 角菊貿易事業部長の推薦する佐藤ではなく、初代駐在所長に竹根が選ばれました。それを面白く思わない人もいる中で、竹根はニューヨークに赴任します。慣れない市場、おぼつかないビジネス経験の竹根は、日常業務に加え、商社マンの業務の一つであるアテンドというなれない業務もあります。苦闘の連続の竹根には、次々と難問が押し寄せてくるのです。
【過去のタイトル】
 1.人選
 2. 思いは叶うか
 3.アメリカ初体験
 4.迷いの始まり
  <最新版> これまでのあらすじ 経験不足の竹根のもがき

  毎週金曜日正午頃発信

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

 明細リストからだけではなく、下記の総合URLからもご覧いただけます。
   総合URL https://blog.goo.ne.jp/keieishi17

>> もっと見る


■バックナンバー
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a8e7a72e1eada198f474d86d7aaf43db

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする