「かもめ食堂」原作は群ようこ
当たり外れの多い韓国映画からチョイと外れて邦画3作の感想を・・・
最初の作品は「かもめ食堂」・・・公開時から話題となった作品です。
主演は小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ・・こうくれば、コメディ?
それともシリアスな感動映画?と期待が高まります。・・・がぁ、なんと最近
疲れ気味の私にとってはラッキーな癒し系のほのぼの映画でした。
場所は北欧フィンランドのヘルシンキ。オープンしたての和食(メーンは
おにぎり)レストラン「かもめ食堂」が舞台です。
レストランオーナーのサチエ(小林聡美)のもとに、ふらっと現れた旅行客が
片桐はいり・・あてもなく訪れた場所がフィンランドで、たまたまこの食堂で
働くことに・・・
次に現れるのがもたいまさこ。親の介護生活も終わり、その疲れを癒す
ため旅行を・・でも空港ではカバンが行方不明に・・・。
この3人がおりなす「ほんわかムード」のドラマ進行が何ともいえません。
喜劇ではないのに笑えるのは、原作の良さと出演者がはまり役だからでしょうか。
お客第一号の日本かぶれな若い男の子も良いし、このお店の前主人が
美味しいコーヒーの淹れ方(おまじない)を教えるシーンも印象に残りました
久々の★★★★★(チョイ甘)の映画でした。
2作目は織田裕二と柴咲コウの「県庁の星」
踊る大捜査線ではノンキャリの刑事役で大活躍をした織田裕二が、今回は
一転してキャリア官僚役です。
どうもイメージ的には合わないのですが、なぜか出向で鄙びた漁師町の
スーパーに・・・「県庁さん」と皮肉られつつも、いずれは大願成就の
ためと頑張ります。
このスーパーで「県庁さん」の指導役にまわされるのが、パート店員ながら
経験豊富な柴咲コウですが、何も知らずに役人面を隠さない織田に
全体的には良くあるパターンの映画ですが、織田裕二と柴咲コウフアンには
見逃せない作品かも知れません。ラストシーンはエンドかそれとも・・
か、お楽しみ
何も考えずにコーヒー(意味あり)とポテチーをポリポリと食べながら見れば
最後まで行き着くことが出来ます
おまけで★★★★☆というところでしょうか。
3作目は「間宮兄弟」です。
世情に疎い私にとって間宮とくれば間宮海峡を発見した「間宮林蔵」が
頭をよぎります。何も予備知識がなければ、あーこの映画は時代劇?と
思っても不思議はないでしょう。
特に団塊の世代にとっては。出演者を見ても知っているのは常盤貴子と
沢尻エリカくらい。
何となく記憶にあるのが、主人公兄弟の弟役。「え~っどこかで見たな・・
○△*%$#」「塚地武雅・・・知りません。
(後でドランクドラゴンのボケ役と知りました)
誰だか判らず兄の役を演ずる「佐々木蔵之介」。
どう考えても記憶にはございません(ファンには叱られるでしょうが・・・)。
テレビのドラマをほとんど見ない私にとっては、仕方がありません。
でもこのユースケ・サンタマリア似の俳優さんは良い味を出します。
どちらかといえば「オタク的な仲良し兄弟(ほとんど今はいないでしょう)」
が繰り広げる、恋人獲得作戦は笑えます
監督は森田芳光ですから期待は裏切りませんよ~
ダラダラ感もなくのんびりと時が流れるゆとりある作品でしょう。
江尻エリカも可愛いけど、妹役の北川景子ちゃんが存在感が抜群。
脇役として戸田菜穂、中島みゆきも出ています。
この映画の評価は★★★★☆です。
次回は新作洋画について・・・期待あれ。未公開の良い映画見つけました