(PO7ホールも残念ながら敗戦となった畑岡奈紗選手)
米国女子ツアー開幕戦「ダイヤモンド・リゾーツ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」は4日目を終えてギャビー・ロペス、インビー・パーク、畑岡奈紗が13アンダーで並びプレーオフに突入。
開幕戦での優勝の期待が高まるなかで、3日目で断トツのゴルフを展開していたI・パークが4日目で躓き三者でのP・Oになり優勝の行方はまったく分らなくなりました。実績と経験からすると、ベテランのI・パークが圧倒的に有利かと思われましたが、彼女は3H目で脱落。
3H目でのまさかの池ポチャには、彼女自身もショックだったのは間違いありません。
この日は5Hを戦うも決着が着かず、翌日に持ち越しとなりましたが....残念ながら、過去19勝のI・パークが破れこの日は3勝の畑岡が、経験5年目で一勝のG・ロペスに優勝をさらわれるとは、まさに「勝負事は時の運」で仕方がないです。
4日目を終えての畑岡奈紗は、インに入ってパターが決まらずI・パークと同様に苦労をしていましたが、今年の課題は見つかったようです。
それはGreen右にピンが切られた場合には、ことごとくショートをして、チャンスに繋げることが出来なかったショートアイアン。
攻め切れませんでしたね。
オフの期間に体幹を鍛え抜き、昨年まで課題とされたショートアプローチは、抜群の技術で寄せていたのですが、チャンスホールでの攻めと17番ロングのショートパットが決まっていたなら、単独首位で優勝をしていたでしょう。
ただ、今年の畑岡奈紗は、昨年からかなりレベルアップをしているようですから、今季は2~3勝は十分に行けるでしょう。
日本人としてのメジャー獲得二人目もあるかも知れないです。
畑岡奈紗は今大会の2位タイという成績で、ランクを一つ上げて世界ランク5位に浮上しました。
他のプレーヤーでは渋野日向子は変わらず11位、鈴木愛は一つ落として15位になりましたが、これからも東京2020を目指しての戦いは熾烈でしょうね。
ランク15位までに入るとあと一名が五輪出場権を獲得できますが、今季からUSLPGAに挑戦をする河本結には期待をしたいです。
どうやら第2戦目となる「ゲインブリッジLPGAアット・ボカ・リオ」に出場が決まったようですから、好成績でランクアップ(現在60位)をして貰いたいものです。
とはいえまずは予選通過を目指して頑張ってください。
2019_09_20 東海クラシック での河本結選手
渋野日向子選手は今年のUSLPGA挑戦は、ホンダ・タイランドLPGA2020からと聞いていますが、昨年の全英オープン女王が重荷とならなければ良いのですが。
とくに全英で勝った選手は、LPGAでの活躍が難しいようですから、まずは世界ランクを落とさないことが大切でしょう。
ただし、彼女の独特のスイングは、若さもありまだまだ進化をするでしょうから、今季は無理でも2021年からのLPGAでの2勝目は期待が出来ると思います。
いずれにせよUSLPGAツアーには、復活が期待される野村敏京と上原彩子、横峯さくら、山口すず夏そして畑岡奈紗、河本結の6名が参戦しますから、国内・海外の女子ゴルフが今年も楽しみであることは間違いないでしょう。