誕生日の花、俳句など

毎日が日曜日の私が、その日、その日の出来事や、世間話のなかで、悲憤慷慨何でもあり、想いのままを、書き撲ています

オケラ

2013-10-31 06:27:57 | 日記
オケラ;蒼朮うけら、花おけら(キク科)花言葉は、親しみ易い。日当たりのよい山地でよく見る多年草。茎は直立し、高さ30~100cm。葉は皮質で、倒卵形で、8~9月、茎の先端に頭花をつける。白色で、径約2cm。頭花の周囲の苞葉が目立つ。Atractyloodes (ギリシャ語の紡錘)japonica(日本の)。若芽は揚げ物にして食べると美味しい。梅雨の頃、乾燥した根を室内で焚いていぶし、湿気やカビを防ぐのを「おけら焼く」と言う。古名「うけら」から次第に、おけらになつたらしい。おけら詣=京都の八坂神社で大晦日から元旦にかけて社前で、参詣人は、おけらの根を篝火を焚きその火を縄に移して消えないように振りながら家に持ち帰り神棚や仏壇の灯明に移し元旦のお雑煮を作る際の火種にし、一年の無病息災を祈る”厄除け”の植物である。「花うけらかも乾燥花かも知れず 後藤比奈夫」「野を超え来うけらが花を胸に点じ 成瀬桜桃子」「旧道の尽きたるあたりうけらさく 棚山波朗」。(おけら火も 京都も通し まだ2ケ月前 ケイスケ)

ナギナタコウジュ

2013-10-30 05:57:14 | 日記
ナギナタコウジユ(シソ科;ナギナタコウジュ属)花言葉は、明朗。全体に強い匂いがある。30~60cmの一年草。葉は対生し長卵形。枝先に長さ5~10㎝のナギナタ状の花穂をだし、淡紫色の花を多数つける。花期は8~9月。生育地は日本全土の山地。一般的に言われている紫蘇は、古くに中国から渡来し、平安時代以前から栽培されていた香辛野菜。特有の香りがあり、葉、芽、花、実、全てが利用される。葉の色から「赤紫蘇」と「青紫蘇」の系統に大別される。赤紫蘇は梅干や紅生姜の色づけに、青紫蘇は刺身や麺類などの薬味に使われる。「紫蘇畠の風に影して母軽し 小林康治」「夕べとはむらさきの刻紫蘇にほふ 藤岡筑邨」「もうすこし頑張れたかと紫蘇を揉む 太田祐子」「西空の軽くなりたる紫蘇畠 倉田しをり」「鳥とも違う言葉かわして紫蘇畑 諸岡せつ子」。(捨て水を 打ちゆく紫蘇の 溝深し ケイスケ)

ひとしお(忘れたくない言葉)

2013-10-29 22:28:47 | 日記
ひとしお「一人」とは、あることを契機にして心根や感情などがより深まる様子をいう。「秋風の冷たさをひとしお身にしみる」。古語では染物を染料に一度浸すことも意味し、二度浸す場合は「再入」となり、「入」は染料に浸す回数も示す。深まる秋の里や山は、幾入も色を染めたかのようになる昨今です。「身に入む」は身と心に秋を深く感ずること。虫の声やものの憐れなど。秋そのものを感じる言葉です。ものの哀れとは秋の寂寥感や哀感。初秋の風、深秋の頃の冷気や秋の色。冬に近ずいたあわれを表現する感傷的な日本語はたくさんある。再入,寂寥感.身にしむ.冷まじ.深秋。肌寒い冬は、身近に迫る。独り者には、喋る相手もなく膝を抱えて、風呂に入る夜が来た。(忘れたくない言葉にほn.ケイスケ)

梅擬

2013-10-29 05:56:23 | 日記
梅擬(モチノキ科)花言葉は明朗。落葉低木で高さ2~3m。葉の形や大きさを梅に擬えてこの名がある。5、6月頃薄紫色の花を群生するが、晩秋から初冬にかけて小珠形の赤い果実を結ぶ。その美しさを賞でて庭木.盆栽.生け花によく使われる木である。落葉後、寒さが深まるといよいよ冴えて美しいところから漢名を落霜紅という。雌雄異株なので雄株だけ植えても結実しない。また変種に白い実の白梅擬がある。「いしぶみに大梅擬わだかまる 片岡奈王」「洞然と白昼の庭梅擬 飯田蛇笏」「鎌倉のいたるところに梅もどき 中川宋淵」「酸素たれば我が掌も赤し梅擬 石田波郷」「横向ける小鳥の嘴に梅擬 岡安迷子」。(武蔵野の 果なる家の 梅擬 ケイスケ)

センブリ

2013-10-28 06:15:50 | 日記
センブリ(リンドウ科;センブリ属)花言葉は、溌剌とした美しさ。日当たりのよい山野に生える二年草。根は黄色を帯びる。茎は直立して枝分かれし10~20cmになる。葉は対生し線形。枝の先や葉の先や葉の脇に円錐状に花をつける。花冠は白色で5深裂し紫色のすじがある。萼片は5個、線形でとがる。古くから胃腸薬としてよく知られている。全草を乾燥して煎じて服用するが苦味が強く、千回降りだしてもまだ苦いことからの名である。昔はどの家庭にもあり、愛用された漢方薬であつたが、最近都会では見られない家庭薬となつている。「千振りの小さき束が軒下に吊るされいたり山里の家 鳥海昭子」。同属に、ムラサキセンブリ、アケボノソウ、ミヤマアケボノソウ、タカネセンブリ、エゾタカネセンブリ、シノメソウ、ヒメセンブリ。(おさなき日 味わいし苦汁 懐かしき ケイスケ)

嫁菜

2013-10-27 09:53:21 | 日記
嫁菜(キク科;野紺菊;野路菊)花言葉は隠れた美しさ。野山に自生している小菊の総称で、特に野菊という品種はないから野菊は白だ、黄色だと決めかねる。紺色のものに嫁菜、野紺菊、紫苑、ユウガキク、ハマバノギク、アレチノギク、などがあり白いものには白嫁菜、シラヤアイク、ノジギク、リュノウギク、ハマギク、コハマギク、などがあり、黄色いものにはアブラナギク、ハマカンギク、シマカンギク、アワヨコガネキクなどがある。「頂上や殊に野菊の吹かれをり 原 石鼎」「野菊摘む古人へ人のごとくにも 山田みずえ」「咲き初めし野菊に溢れ水急ぐ岩城のり子」。(牛乳瓶に 溢れる程の 野紺菊 ケイスケ)

モヨウビム

2013-10-26 07:47:50 | 日記
モヨウビム;ヒユ科;アラマント属。花言葉は、燃え上がつた情熱。この属には、緋鶏頭があるが、葉鶏頭を栽培する人が少なくなり代って小型のモヨウビムを花壇の縁に植えるようになつた。学名をアマントス.ベツィキアーナという。葉鶏頭に赤や色があり葉の形もねじえていて面白い。鶏頭は学名を、セロシア.クリスタースといい、リンネの命名による。漢名を鶏冠花という。属名のセロシアはギリシャ語の”燃える”意で、花色が燃えるように赤いことによる。ケイトウ属は、アジア.アフリカ.アメリカなど熱帯、亜熱帯に数多く自生している。ケイトウは、奈良時代に中国から渡来したもので、万葉集に詠まれている。ハゲイトウは葉の色を愛でるもので、「その種も染めてこぼすか葉鶏頭 俳譜新選」。「ゆつくりとはだりと暮れる葉鶏頭 森 澄雄」「根元まで赤き夕日の葉鶏頭 三橋敏雄」「天心の氷がきしむ葉鶏頭 坪内捻典」。(鶏頭と 云えども赤の 色わずか ケイスケ)

段菊

2013-10-25 06:54:02 | 日記
段菊;(クマズラ科カリガネソウ属)花言葉は、忘れ得ぬ思いで。日当たりのよい草地に生える60cmほどの多年草。全体に軟毛がある。葉は対生し卵形で、縁にはあらい鋸歯があり、裏面には毛が密生する。茎の上部に集散花序をだし、紫色まれに白色の小さな花を多数密生する、和名は段菊で、花が段になつて咲くことによる。花期は9~10月。分布地は九州西部及び対馬。美しい花だが、一部の地域に限られているので、この花の句は見られない。同属は、カリガネソウとの2種類のみ。「白菊の目にたてて見る塵もなし 松尾 芭蕉」「菊の香の闇ふかければ眠るなり 稲垣きくの」「下駄に乗る 踵小さし 菊日和 鈴木真砂女」。(段菊も 菊の仲間と 思い出と ケイスケ)

ホツコウアザミ

2013-10-24 07:12:55 | 日記
ホツコウアザミ;(キク科;アザミ属)花言葉は、信頼。同属に29種の名があるが、手元にある「日本の野草;山と渓谷社」には、ホツコウアザミの名がない。日本山野に60余種が自生しており、薊はこれらの総称である。「NHK深夜便」が採用しているのに、ホッコウアザミは採用されていないのは・?何故だろうか?。俳句で薊と言えば「野薊」を指すとのことで、気にしない事とする。野薊は晩春から初夏にかけて花が開くので春の季題である。この時期に出てきた、ホツコウアザミは、どんな変り種か見て見たいもである。「花薊露珊々と葉をのへぬ 飯田蛇笏」「双眼鏡遠き薊の花賜る 山口誓子」「薊摘んで花の巧みを目に見入る 篠原温亭」「一輪の薊を持し手が疲る 山口波津女」「くもり來しひかりのなかの薊かな 久保田万太郎」「降り出でて淡路は近し薊咲く 角川源義」「妻が持つ薊の棘を手に感ず 日野草城」「まえうしろ愁ひの雨の濃き薊 原 裕」。(花薊 手折て棘の 痛さしり ケイスケ)

紫紺野牡丹

2013-10-22 17:16:49 | 日記
紫紺野牡丹;キク科;シコンノボタン属。花言葉は、平静。ブラジル地方原産で夏から11月頃まで長い間開花する。紫色の綺麗な花。牡丹のように美しいのでこの名になつたが、牡丹には似ていない。色は紫色の他、赤、白もあるが、紫色の方が多い。野牡丹は真中の蕊が一部黄色。紫紺野牡丹は真中の蕊が一部全黄色。朝冷えが来るこの頃は、初花の嫁菜は必ずてつペンに花を咲かせ、秋の深まりを教えてくれる。俳句:紫を俤にして嫁菜から 松根東洋城:草いろいろ我恋る野菊のしほらしや 角田竹冷:野紺菊日々つつましくつまらなく 津田ひびき:「妻もあらば摘みて食げまし沙弥の山野の上のうははぎ過ぎにけらずや 万葉歌巻2-221.「牡丹散て打ちかさなりぬ二三片 蕪 村」「火の奥に牡丹崩るさまを見つ 加藤秋邨」。(秋冷えや 嫁菜の汁に 暖をとり ケイスケ)