誕生日の花、俳句など

毎日が日曜日の私が、その日、その日の出来事や、世間話のなかで、悲憤慷慨何でもあり、想いのままを、書き撲ています

サワキヨウ

2015-09-30 04:37:11 | 日記

サワキヨウ(キキョウ科;ミゾカクシ属)花言葉は、高貴。日本全土にわたって自生している多年草で、秋の七草の一つにかぞえられている。『万葉集』にある山上憶良の七草に詠み込んだあさがおの花は桔梗だといわれている。『桔梗のむらさきの色ふかくして富士見が原に吾は来にけり」と斎藤茂吉は詠んでいるし、「野草の中のおもひがけず咲き出でたるは、田家の草の戸によき娘見たる心地ぞする」と『百花譜』にもあるように、その色に目を奪われる。栽培の物に色の白い白桔梗もある。沢桔梗は山野の湿地などに生える多年草。しばしば見事に群生している場所がある。茎は中空で50~100㎝ほどになり、無毛で枝分かれしない。葉は無柄で互生し、披針形でふちには細かい鋸歯がある。茎の上部に総状花序をつくり、濃紫色で長さ3㎝内外の唇形の花をつける。上唇は2深裂、下唇は3浅裂し、ふちには長い軟毛がまばらに生えている。花期は8~9月生育地は山野、分布地は北海道、本州、四国、九州。同属にミゾカクシ(アゼムシロ)がある。花の形は異なるが、どちらも美しい花である。「桔梗の露きびきびとありけり 川端茅舎』「桔梗摘む少女や牛を追いながら 原 利城」「噴煙は雲の中なる桔梗かな 中嶋斌雄」「膝折りて牛が水呑む花桔梗 松井葵紅」「桔梗や足しなやかに仔牛来て 岡本まち子」「桔梗を朝風夕風濃くしたる 木附沢麦青」。(沢桔梗そぼ降る雨に耐えて咲く ケイスケ)

 

 


月火美人

2015-09-29 04:58:11 | 日記

月火美人;女王花(サボテン科)花言葉は、ただ一度だけ会いたくて。メキシコ~ブラジル原産の多年草。大輪で美しい花を夜に咲かせて芳香を放つので「月火美人」の名がある。開花は7~9月。径葯12㎝、花は白、雄蕊も雌蕊も白色。夜8時ごろ咲き、数時間ほどでしぼんでしまう。他のサボテンのような刺はなく、茎が変形して茎節からなり扁平で多肉質である。高さ葯3m、鉢植えで栽培される。なおリュウゼツラン科の球根植物「月下香」を月火美人と呼ぶこともるが、別の植物。こちらも白花で夜によく香る。●夜になり、くっと花首を上げて、華やかな芳香をただよわせて咲く。妖艶な雰囲気を持つ花である。「月火美人一分の隙もなきしじま 安部みどり」「焔を吐いて月火美人のひらきそむ 石原八束」「月火美人たまゆらの香の満ちにけり 深見けんニ」「月火美人咲きて後宮めく吾が家 高川鈴子」「今一度月火美人に寄りて辞す 森田純一郎」。(月火美人束の間に咲き見落とせり ケイスケ)


叶匠壽庵(あもん)品書きより。

2015-09-28 17:59:41 | 日記

昔、宮仕えの上級女官を女房といって 彼女たちの女らしさを あらわした言葉を 女房言葉といいました。 たとえば 寿司はおすもじ 香物は、おくうのもの 饅頭は、おまん そして餅は、あも。 そこには、厳しい生活を 優しく、柔らかく 美しく感じとろうとした 女官たちの願いと知恵がうかがえます。 叶匠壽庵は、この「あも」を 農家の人びとの丹精と 新しい造形をもとめる 菓匠の想いをこめて 丹精に炊き上げました。「あも」は叶匠壽庵の登録商標です。(叶匠壽庵の走り書きより)ここの「品書き」は先日、長女から送られた(あもん)を食べ終わつたところ、菓子箱の底にか書かれていたものです。叶匠壽庵の製品はよく購入していましたが、私は(あもん)はじめての製品でした。ご馳走様。


弁慶草

2015-09-28 05:50:49 | 日記

ベンケイソウ;血止草(ベンケイソウ科)花言葉は、静穏;信じて従う。多年草で、直立した茎の頂に淡紅色の小花を散房状につけるが、種子はできない。互生の多肉性の葉が特徴で、引き抜いて折ってもしおれず、土に挿せば簡単に根ずづく。その生命力の強さが武蔵坊弁慶を思わせるというところからついたな名。「雨つよし弁慶草藻土に伏し 杉田久女」「明方の滝のようき音血止草 飯田龍太」「首塚の影のうごめく血止草 渡辺 昭」。(正直に咲いてこぼれる血止草 ケイスケ)


2015-09-27 05:31:03 | 日記

萩(マメ科)花言葉は、清楚、思い。秋の七草の代表的な花。野山に自生していて古く萩と呼ばれているものは、現在の山萩を指している。花の色は、紅と白があり種類も多く、古名や異名もすこぶる多い。鹿がいつも萩に寄りそつているので鹿の妻と見立てた「鹿妻草」などの異名もある。『万葉集』にも多く詠まれているのは、それだけ愛された花ともいえる。芭蕉は「しら露もこぼさぬ萩のうねりかな」と詠み子規は「白萩のしきりに露をこぼしけり」と詠んだように、露に風情を見せる萩は、月や風にも美しい。中でも風になびく姿は、女の生き方を思わせる美しさと強さを感じさせるものがある。冬はすっかりかれてしまうので根元から枯てしまうので、根元から刈ってしまうが、これを萩刈という。春先にはこの古株から芽を出すので生え芽という意味からハギの名が生まれたといわれる。九月初めには咲き始め、秋の彼岸のころ盛りとなる。幹に近い枝元から咲き始めた花は、そのころになると枝先に移り地面に届くほどになり、長い枝は2m近くある。「浪の間や小貝にまじる萩の塵 芭蕉」「一家に遊女も寝たり萩と月 松尾芭蕉」「いちはやく萩は乱れるる風を待つ 大野林火」「行き行きてたふれ伏すとも萩の原 河合曽良」「手に負へぬ萩の乱れとなりしかな 斎部路通」「萩見ながら老母と墓の話など 能村登四郎}「萩の花一本をればみなうごく 桜井梅室」「括りても風雨のみだれ萩咲けり 遠藤はつ」「紅萩に見るむらさきやそこら冷ゆ 渡辺水巴」「りんりんと白萩しろし木戸に錠 三橋鷹女」「雨粒のひとつひとつが萩こぼす 山口青邨」「萩しだれ天平仏は頬ゆたか 轡田 進」「萩の道吹きひらくとき通りけり 皆吉爽雨」「はびこりて憎まれゐたる萩咲けり 黒坂紫陽子」「風立つや風にうなすく萩その他 楠本憲吉」「萩に手をふれて昔のごとく訪ふ 深見けんニ」「白萩の雨をこぼして束ねけり 杉田久女」「白萩にわれ過ぐる風たちにけり 野澤節子」「ひるの雨来て紅萩を人離る きくちつねこ」「白猫の通ひ路となる萩の庭 横山房子」「萩の風何か急かるる何ならむ 水原秋桜子」「萩散って地は暮れ急ぐものばかり 岡本 眸」」「夜の風にこの白萩の乱れよう 桂 信子」{くくられてなほ風のなすままに萩 片山由美子」。萩の花、白萩、紅萩、小萩、山萩、野萩、こぼれ萩、乱れ萩、括り萩、萩日和。など萩の詠かた多数あり詠まれた句も多い。「神苑を掃く氣比の巫女萩日和 加藤水万」。(秋の七草嫌いなものは一つもなし ケイスケ)


ベンケイソウ

2015-09-26 05:35:28 | 日記

ベンケイソウ;血止草(ベンケイソウ科)花言葉は、静穏;信じて従う。ベンケイソウ科の多年草で、直立した茎の頂に淡紅色の小花を散房状につけるが、種子はない。互生の多肉性の葉が特徴で、引き抜いてもしおれず、土に挿せば簡単に根つく。その生命力の強さが武蔵坊弁慶を思わせるというところからつい名。「雨つよし弁慶草も土に伏し 杉田久女」「明け方の滝のよき音血止草 飯田龍太」「首塚の影のうごかぬ血止草 渡辺 昭」。二十四節気のひとつで、陽歴の九月二十三日ごろに(秋分)ごろにあたる。昼夜の時間が等しい。{暑さ寒さも彼岸まで」と言いい慣わしきたよういに、このころから爽やかな日が続き、いよいよ秋の夜長の季節がやつてくる。夜具;寝具も厚い物に取り換えたり、ユタンポ等の器具も必要となる。今朝22℃と大分冷え込んできた。「地と水と人を分かちて秋日澄む 飯田蛇忽」「久闊や秋水となり流れゐし 星野立子」「秋水がゆくかなしみのやうにゆく 石田郷子」「筏場のなほ上流の水の秋 稲畑汀子」。(寝つゝ”けて夕べとなりぬ秋の雨 ケイスケ)


女郎花(男郎花)

2015-09-25 04:32:26 | 日記

オミナエシ;オトコエシ(オミナエシ科)花言葉は、野生味。『和漢朗詠集』に「花ノ色ハ蒸セル粟ノ如シ」とあるように、あわ飯に似た黄色いかんざしのような優しい花が野辺に咲くころになると秋風が目立ち始める。秋の七草の一つで『万葉集』にも『古今和歌集』にも美人のなよなよとした容姿に詠まれることが多い。謡曲「女郎花」では、身投げをした女の墓から咲きだしたのが女郎花だといふことになっているが、いかにもそのような風情を持つ花である。女郎花に似て白いものを男郎花というが、これらの花は枯れるとしょゆの腐ったようなにおいがする。漢名の敗醤という名はそこからきている。「手折りても霧をまとへり女郎花 水原秋桜子」「霧深き野のをみなへしここに挿す 山口青邨」「友に傘させて雨の女郎花 相馬遷子」「日の当たるところといへば女郎花 星野麦丘人」「浅間消え霧雨かかる女郎花 山上樹実雄」「森の家垣なく住める女郎花 木内菊代」「雨風の中にありけり女郎花 来 山」「手折りてははなはだ長し女郎花 太 祇」「をみなへし信濃青嶺をまのあたり 大野林火」「古稀すぎて着飾る日あり女郎花 津田清子」「旅にをるおもひに折るや女郎花 森 澄雄」「網棚に寝かせ高野の女郎花 猿橋統流子」「をみなへし越後の雨滴肩に散る 鍵和田柚子*「ことごとく坊の跡なりをみなへし 黒田杏子」「をみなめし遥かに咲きて黄をつくす 松崎鉄之介」。(不退転とは崖に咲く女郎花 ケイスケ)


白山菊

2015-09-24 05:40:44 | 日記

白山菊;別名ムコナ(キク科)花言葉は、丈夫。草丈1~1.5m花期は8~10月。葉は互生;根生葉は卵心形、舌状花は白色。中央の筒状花は黄色。総苞は鐘形で、総苞片は3列で、外片が短い。根生葉は卵心形で、狭い翼のある柄がある。茎葉は上部のものほど短く、葉身も卵形から次第に披針形になる。葉の両面には短毛があってざらつく。若芽はムコ菜(嫁菜)といい、山菜として食べる。春に韓国では油いためで毎日たべられている。湿地にはえる、ナガハシラヤマギクはサワシロギくとの雑種である。「白菊の目にたてて見る塵もなし 松尾芭蕉」「火をうつす千輪咲きの菊の前 軽部烏頭子」「黄の香の闇ふかければ眠るなり 稲垣きくの」「下駄に乗る踵小さし菊日和 鈴木真砂子」「菊冷える夜更けは殊にわが時間 福永みち子」。(白菊の筒状花は黄のしまり ケイスケ)


彼岸花

2015-09-23 05:23:27 | 日記

彼岸花(ヒガンバナ科)花言葉は、再開。ヒガンバナ科の多年草で、地下の鱗茎から30~50㎝の花茎を伸ばし赤い炎の様な花をいくつも輪状に開く。花後、細い葉が出て、翌年春に枯れる。鱗茎は澱粉質を多量に含み、有毒だが晒して救荒植物とするtめ、畑の傍らや墓地など人里に近い所に植えられた.近縁に白い花もある。穂植物学上の正式の名は彼岸花である。この花ほど、地方によっていろいろの呼び名をもっ花は珍しく、報告されているものだけでも千種を越しているといわれている。「曼珠沙華」は、赤い花といふ意味で、経文から出たといわれる。彼岸花より詩情を感じるためか、北原白秋は「曼珠沙華」という詩を溌表しているし、歌や句に詠まれる場合も、ほとんだが曼珠沙華である。ひがんのころになると突然咲き出し、彼岸が過ぎると急に失せてしまう。田畑の道にはどこにも見られる花である。「つきぬきて天上の紺曼珠沙華 山口誓子」「四方より馳せくる畔の曼珠沙華 中村汀女」「曼珠沙華散るや赤きに耐えかねて 野見山朱鳥」「空澄めば飛んで来て咲くよ曼珠沙華 及川 貞」「曼珠沙華膝抱くとき波無限 桂 樟渓子」「ばきばきと折れば野が哭く曼珠沙華 荻原麦草」「曼珠沙華消えたる茎のならびけり 後藤夜半」「空澄めば飛んで来て咲くよ曼珠沙華 及川 貞」「曼珠沙華どこそこに咲き畦に咲き 藤波左右」「曼珠沙華咲く野に出てよ観音 橋本鶏二」「彼岸花水kがやきて運ばるる 富田直治」「影法師ながし天蓋花の径 藤田拡」「曼珠沙華不思議はは茎のみどりかな 長谷川双魚」「むらがりていよいよ寂しひがんばな 日野草城」。(散歩道整列して咲く彼岸花 ケイスケ)


秋彼岸

2015-09-22 23:38:07 | 日記

秋彼岸秋の彼岸は二十四節気の秋分(彼岸の中日)を中心にした七日間。佛教の年中行事のひとつ「秋の彼岸会」の営まれる時期。古代のインドのサンスクリット語では(パ―ラ;Para;梵語)。彼岸の岸、理想の境地のこと。彼岸の中日にあたる秋分は、短くなってゆく昼の時間と長くなってゆく夜の時間が十二時間ずつになる日。暑さも衰え、爽やかな日々が続く。歳時記では春の彼岸を「彼岸」とよび、秋の彼岸は「秋の彼岸」「後の彼岸」という。「秋彼岸にも忌日にも遅れしが 高浜虚子」「さびしさは秋の彼岸のみづすまし 飯田龍太」。秋分であきのひがんの中日である。「秋分の灯すと暗くなってゆく 池田澄子」「嶺そば立ちて秋分の闇に入る 飯田龍太」。秋めいて陽気が変わり気が付くと車庫に住処をつくつていた燕の姿がみえない。自然界の推移をいち早く気ず くのは燕や虫かもしれない。そういえば蜻蛉の姿も見えてきた。(暮れない暗さありけり彼岸入り ケイスケ)。 自然界の全ての生命をもつものは、時の移り変わりに適応している。