誕生日の花、俳句など

毎日が日曜日の私が、その日、その日の出来事や、世間話のなかで、悲憤慷慨何でもあり、想いのままを、書き撲ています

谷空木

2014-05-31 05:58:26 | 日記

谷空木(スイカズラ科)花言葉は、豊麗。日本中の至る所の山野に分布している。5~6月ごろ白色の五弁の小さい花を枝先にたくさんつける。うつぎという呼び名は、幹や枝が中空になっているので(うつぎ)と称されるようになったと言われる。花卯つぎ。八重うつぎ、箱根うつぎ、谷うつぎなどは、ユキノシタ科に属している。いずれも同じ頃に咲く花である。昔の人はこの花を折って御所車に飾ったり、占いの象徴にも使ったという。「卯の花や森を出てくる手にさげて 石田波郷」「卯の花や愚かにかばふ雨の足袋 馬場移公子」「卯の花や日暮れておろす鳥の籠 川崎展宏」「父の家卯の花が咲きつつむ家 渡辺千枝子」。(旅一夜 谷空木の花 枕辺に ケイスケ)


フタルシズカ

2014-05-30 05:30:24 | 日記

フタリシズカ;二人静(センリョウ科)花言葉は、いつまでも一緒に。低山地に生える多年草。同属の一人静かが通常一本の穂状花序を出すのに対して二人静は普通二本で、白い細かな花を開くことから名付けられた。「群れ咲いて二人静と云うは嘘 高木晴子」「二人静に跼みて高野詣でなる 村越化石」。(月明かり 仄かに白し 二人静 ケイスケ)


セツコク

2014-05-29 04:44:40 | 日記

セツコク;石斛(ラン科)花言葉は、あなたは私を元気ずける。南日本の樹林下の岩上や老木に着生する。草丈5~25㎝、花期は5~6月、ほかに本州~沖縄、韓国、台湾、中国の山地にも生える。葉は互生。特徴は葉を落とした茎の節に花がつく。花は白色または淡紅色を帯び、芳香がある。萼片3枚と側花弁2枚はほぼ同じ大きさで、長さ約2.5㎝唇弁はやや短く、分裂せず先は尖る。茎は養分を蓄え、葉鞘におおわれる。葉は披針形で長さ4~5㎝あり、質厚く光沢がある。葉は2~3年で落ちる。葉を落とした後に茎の節に花芽がつく。花芽のかわりに高芽と呼ばれる子苗がつくこともある。セツコク属はアジアからオーストラリヤに1000種以上ある大きな属で、洋蘭のデンドロビウムは本属の総称。日本にはほかに伊豆諸島と四国以南にキバナセツコクがある。漢名「石斛」。「せっコク」はその音読み「せきこく」のつまったもの。古くは薬用で、古名「巌薬」。江戸時代に斑入り葉品種が流行した。「石斛や朝雲ひゆる峰の寺 富田蝶衣」「石斛の花のさかりの島館 轡田 進」「石斛の花海境の照りわたり 黒田杏子」。(風が吹き 石斛の花 皆飛ぶが如 ケイスケ)

 


アマリリス

2014-05-28 04:26:48 | 日記

アマリリス(ヒガンバナ科)花言葉は、誇り,おしゃべり。南米原産の球根植物。多数の原種を交配して作られた園芸品種群の総称である。球根は大きく、径6~10㎝。春に花壇や鉢に植えると、幅広の葉と太い花茎を出し、その先端に百合に似た大きな六弁花を2~3個咲かせる。花色は赤、桃、橙、白、など華やか。開花は5~7月。切り花は冬~春を中心に出回る。2004年以降、開花処理された球根が秋~冬に出回り、早春の室内用鉢花として観賞されるようになっている。◎花はゆったりと濃厚な雰囲気をもつ。大胆な景を詠んだり、現代的な女性の気持ちを盛り込むことのできる花である。「アマリリス跣足の童女のはだしの音 橋本多佳子」「原爆地に直立のアマリリス 横山白紅」「太陽に鳥が棲めりアマリリス 福田蓼汀」「アマリリス廃炉明るく穢れなし 殿村莬絲子」「地球儀が小さく見えてアマリリス 山田弘子」「アマリリス燭の名残の蝋匂ふ 鍵和田柚子」「アマリリス男の伏目たのしめり 正木ゆう子」「アマリリス芯の奥より夜のきて 井越芳子」「新しき靴はく朝のアマリリス 倉田しをり」「アマリリス背中合わせに過ぎる時 やしまのりこ」。(アマリリス 高く真直ぐ吹かれゐし ケイスケ)


鳥頭(2yの疑問に答えて)

2014-05-27 17:13:11 | 日記

トリカブト;鳥頭とりかぶとは、北海道から九州に至るまで日本に自生している。自生しているものに山鳥頭やれいじん草があり、栽培されているものに花とりかぶと、とかぶときく、といわれるものがる。花の形が舞楽の伶人の冠に似ているからこの名がつけられたと言われ、花の色は紫である。とりかぶとの根は猛毒を含んでいて、アイヌ人はその液汁をブシと呼んで毒矢に塗って使っている。「うず」と言われるのは音読みである。2Yの疑問に答えて。ケイスケ。追伸=春先の仙川の櫻ほか『CDローム』を別便で送ります。ケイスケ


エビネ

2014-05-27 05:52:42 | 日記

エビネ;海老根:化偸草(ラン科)。花言葉は、謙虚な恋。東洋蘭の一種で静謐な美しさが特徴。四月中旬ひかえめな葉の間からすうつと伸びた花茎に、上品な花をいくつか穂状に咲かせる。上部は褐食、下部は白や薄桃色などいろいろな種類があり、園芸愛好家に好んで栽培される。分布地によっては、霧島えびね、奄美えび根などの種類がある。なかにはサルの顔に似ていることからついた、さるめんえびねという愉快な名前のものもある。{しずけきのひかりとどめてえびねさく 高原初子」「ひたひたときてすれちがふえびね堀 飴山 實」。(ひさかたの 雨の滴に 海老根濡れ ケイスケ) そろそろ梅雨の前ぶれか?


金魚草

2014-05-26 06:28:27 | 日記

金魚草(ゴマノハエ科)花言葉は、清純な心。地中海沿岸原産の多年草で江戸末期に渡来した。切り花や鉢物がほぼ一年中出回る。庭では秋に種子を蒔くと5~6月に開花。草丈20~100㎝、花は茎の先端部に穂状につく。花色は桃,赤、橙、黄、白など、多彩。花形がユニークで、日本では金魚をイメージして「金魚草」の名が、イギリスでは竜をイメージして「スナップドラゴン」の名がある。改良が進み、近頃は四季咲きになり、花形もさらに華やかに。「金魚草よその子すぐに育ちけり 成瀬桜桃子」「いろいろな色に雨ふる金魚草 高田風人子」「道下が海女の花畠金魚草 小川恭生」「雨荒くなる魚屋の金魚草 大木あまり」「いつ死ぬる金魚としらず美しき 高浜虚子」(金魚草手向けん鉢は墓碑の前 ケイスケ)。


カスミソウ

2014-05-25 06:36:07 | 日記

カスミ草(ナデシコ科)花言葉は、清い心、思えば思われる。中央アジア原産のナデシコ科の一年草の花。高さ40~50㎝で、白い五弁の小さな花をびっしりつける。それがけぶっているように見えるところから「霞草」という。花束に添える花としてよく使われる。切り花にするため花壇に植えたりする。「はつきりと咲いてゐしかば霞草 後藤比奈夫」「セロハンの中の倖せかすみ草 椎名智恵子」「乳母車通ればそよぐ霞艸 石原八束」。(われは恋 霞は挽歌を告げ わたる ケイスケ) 


シャクナゲ

2014-05-24 06:04:50 | 日記

シャクナゲ(ボタン科)花言葉は、はじらい。アジア北東部の原産で、日本へは中国から薬草として渡来した。高さ50~60㎝。葉は複葉で小葉が深く三個に裂けている。牡丹に似るが、牡丹は落葉低木、芍薬は草本である。その牡丹より少し遅れて5~6月、大型で径15㎝ぐらいの美花を一個つける。花色は白から赤までの範囲と、黄色。花形は花弁数8~18個の一重咲き、雄蕊が黄色で目立つ金蕊が弁化した翁咲きや冠咲き、そして花弁数の多い八重咲きなど多様である。中国では古くから観賞用に栽培され、牡丹は「花王」に、芍薬はそれに次ぐ「花の宰相」にあたると考えられてきた。「しゃくやく」は中国名「芍薬」の音読みである。「芍薬やつくゑの上の紅楼夢 永井荷風」「芍薬の一ト夜のつぼみほぐれり 久保田万太郎」「芍薬を売り残したり花車 横光利一」「芍薬に逢瀬のごとき夜があり 森 澄雄」「父の魂失せ芍薬の上に蟻 深見けん二」「芍薬に濡れて戻りし消防車 泉 大八」「芍薬にあけたて重き襖かな 大峯あきら」「芍薬のゆさゆさと夜が生きてをり 鍵和田柚子」「芍薬の一瞬滝となりて散る 山田節子」「芍薬の蕾のごとごとく鶴首 鷹羽狩行」。芍薬の珠のような蕾やぽってりした花弁を描写したり、取り合わせ対象に、優美な花の存在感を響かせ表現、花開く期間に比べて蕾の時期が長く、そのまだ堅い蕾の様子、茎丈のすらりとした姿を鶴首の花瓶に比した一句『芍薬の蕾のことごとく鶴首 鷹羽狩行』は鶴首の素材は磁器か鋼の肌触りが似合う鶴首の素材は、はたして何だったのか?隠喩が芍薬の外的属性ばかりか内的属性を描き出している。

 

 


甘野老

2014-05-23 05:49:04 | 日記

甘野老(ユリ科)花言葉は心のいたみを分かる人。山地に生えるユリ科の植物。高さ40~60㎝、茎は弧を描いて立ち、楕円形の葉を二列に互生する。5~6月、葉のわきから花柄を伸ばし、1~2個ずつ花をつける。長さ約2cm、淡緑色の筒状花である。「甘野老」は横に伸びる地下茎が太く、ヤマイモ科の野老に似て、甘味があることに由来する。「大和本草」には「黄精(あまどころ)」とある。「水漏れて日と親しみ咲ける甘野老 福原十王」「あまどころ夕日さびしくさしにけり 行方克己」「道しるべともなく傾くあまどころ 和田暖泡」。(まばらなる 日射しを受ける 甘野老 ケイスケ)