雪;雪たは「しずり」木の枝などからおちる雪である。水分をたくさん含んだ雪「水雪」といい。気温の比較的高い時に降る。「雪暗」は雪を誘う風を言う・気温の比較的高い時に降る。「雪暗」雪曇りで暗くなること。」。降つたばかりの汚れのない雪を「新雪」。細かく降る雪を「細雪」と言う。「深雪」は山峡などに深く降った雪を「水雪」ともいい。まばらに降った雪。(しずり雪ましろに地に漂えり ケイスケ)「馬抑え眺る雪の朝かな 松尾芭蕉」。(雪降るといいしばかりの人しずか ケイスケ)は冬の代表的な季語である。一夜に天地を清浄の世界と変える雪の朝冬の代表的な季語である。一夜に天地を清浄の世界と変える雪の朝は、人類の最初の一人をも恍惚とさせずにはいおかなかつたと思う。夜来の雨音が明け方近く静まった時など、もしやとう期待を込めて朝の戸を繰る。はたして真白な庭を見る時の喜び、思わず声をあげて誰彼を起こしたくなるであろう。雪のすくない地方の人た心弾む思いで待つ雪も、雪の深い地方では時に交通を遮断し、日常の生活におおきな不便を強いることになる。それでも我々の祖先は雪の清浄さ、雪景色の華やかさに魅せられて、その不自由さの底に、冷たさの底に喜びを掘り起して生活の潤いとした。雪に関する季語の多いのがそれを物語つている。(我が家の庭純白の雪でおおわれり ケイスケ)