ボタン;深見草;富貴草。花言葉は、風格。中国原産のボタン科の落葉低木。平安時代初期に薬用植物として渡来、寺院に植えられた。庭園栽培し、一般に干渉されるようになったのは枝時代から。丈1~2mで葉は羽状の複葉。4,5月に梢上に径10㎝の5弁の花を一津坂seru.原種は紅紫だが改良が重ねられ、黒紫、淡紅、白、黄、絞り、単弁とも品種は多い。華麗さと気品で「花の王」といもいわれるが、散り際の姿ははかない。「ものいはば人消えぬべし白牡丹 來 山」「牡丹蓁深く分出づる蜂の名残かな 芭 蕉」「飛ぶ胡蝶まぎれて失せし白牡丹 杉 風」「蝋燭にしろしひt静まりかへる牡丹かな 許 六」「花ながら植ゑかへるる牡丹かな 越 人」「あたらしき宿の匂ひや富貴草 桃 隣」「見る人の手を拱くや牡丹畑 宋 屋」「戻りては灯でみる庵のぼたんかな 千代女」「見いられ行くぼたんの花や長者町 蝶 夢」「ぼうたんと豊に申す牡丹かな 太 祇」「金屏のかくやとしてぼたんかな 蕪 村」「牡丹切つて気の衰へしゆふべかな 蕪 村」「ちりてのちおもかげにたつ牡丹かな 蕪 村」「地車のと泥とひゝくぼたんかな 蕪 村」「牡丹折りし父の怒りぞなつかし 大 魯}「はなやかにしづかなるものは牡丹かな 暁 台」「五分かくる真昼の蝕や白牡丹 凡 菫」「袷着て牡丹にむかふあしたかな 青 藹」「美服して牡丹に媚びる心あり 正岡子規」「白牡丹といふへども紅ほのか 高浜虚子」「牡丹しろし人倫をとく眼はなてば 飯田蛇忽」「拝領の一軸古りし牡丹かな 永井荷風」「牡丹百二百三百問一つ 阿波野青畝」「夜の色に沈みゆくなり大牡丹 高野素十」「牡丹燃え甲斐駒雲に入らむとす 水原秋櫻子」「花深く煤の沈める牡丹かな 松本たかし」「火の奥に怒涛怒涛の奧に牡丹 加藤楸邨」「牡丹散つて四辺華やぐものを断つ 安住 敦」「日輪は小さし黒牡丹 能村登四郎」「牡丹もをんなも玉のいのち張る 稲垣菊野」「ためらはで剪る烈風の牡丹ゆゑ 殿村菜絲子」「吾を生み氏天に日月地に牡丹 野見山朱鳥」「ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに 森 澄雄」「富貴には遠し年々牡丹見る 松崎鉄之助」「牡丹散るはるかより闇来つつあり 鷲谷七菜子」「一日に一齢加へ白牡丹 鷹羽狩行」「日の牡丹たちまち風の牡丹かな 藤岡筑頓}「観音ひらきかけらる白牡丹 川崎展宏」「朝日子の押し寄せゐる牡丹かな 大峯あきら」「牡丹に日照り雨の光加はりぬ 松田美子」。(散る前の花弁を反らす牡丹かな ケイスケ)