牡丹;富貴草.(ボタン科ボタン属)花言葉は、風格。落葉低木の花。観賞用に世界的に栽培される。中国西北部に自生し、中国を代表する花。花王.花神.富貴花。などの異名を持つ。晩春から初夏にかけて直径10~20cmの豊麗な花をつけ、色は白.紅.真紅.黄.絞りなどさまざま。根は薬用になる。「蝋燭に静まりかへる牡丹かな 許 六」「飛ぶ胡蝶まぎれて失せし白牡丹 杉 風」「あたらしき宿の匂ひや富貴草 桃 隣」「牡丹散り打ちかさなりぬ二三片 蕪 村」「ぼうたんと豊かに申す牡丹かな 太 祇」「夜は夜の牡丹に遊ぶ泊かな 田村木国」「夜の色に沈みゆくなり大牡丹 高野素十」「火の奥に牡丹崩るるさまをみつ 加藤楸邨」「日の牡丹たちまち風の牡丹かな 藤岡筑邨」「ぼう丹のあはれは散りし石の上 臼田亜浪」「牡丹の茎しなやかに花支ふ 加藤耕子」「ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに 森 澄雄」「白牡丹といふといへども紅ほのか 高浜虚子」「牡丹の花に暈ある如くなり 松本たかし」。(賑わいて 牡丹咲く島 中海に ケイスケ)